本物のプログラマーはパスカルを使わない
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『本物のプログラマーはパスカルを使わない』(ほんもののプログラマーはパスカルをつかわない)は、1982年に執筆されたコンピュータに関するエッセイ。
テクトロニクス社(当時)のEd Postの作とされている。日本においては1985年にコンピュータ情報誌Bit(共立出版)1985年4月号に掲載された。原題は Real Programmers Don't Use Pascal。
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[編集] 概要
本文はFORTRANプログラマがいかに『本物』であるかということについて例を挙げて滔々と謳っている。ただしFORTRANが出てくるのは最初の二章だけである。
その実はタイトルにあるような当時の新進気鋭の構造化言語の雄だったPASCALについて言及するわけでもなく、FORTRANなどをメインフレーム上のタイムシェアリングシステムで利用する旧世代を善しとする後進的なプログラマーを皮肉るパロディになっていると考える向きもある。
21世紀の今日においては、題材となったFORTRANもPascalもすでにコンピュータ言語の古典となって久しいが、プログラミングという職業に携わるものの人となりについて書かれたエッセイとして捉えるとき、一脈通じるものを感じ取ることができる名著である。
タイトルはフェアースタインの著作"Real Men Don't Eat Quiche"(1982年)をもじっており、以下
- 2. コンピューター言語
- 3. 構造化プログラミング
- 4. OS
- 5. プログラミングツール
- 6. 本物のプログラマーの仕事
- 7. 本物のプログラマーの行動
- 8. 本物のプログラマーの生態
- 9. 先行き
と節が続く。各節は本文と引用句とから構成される。いくつか例を挙げると、
- テキサスインスツルメンツ社の伝説的なプログラマがある日、長距離電話でユーザーからシステムクラッシュを告げられた。彼は、その電話口でユーザーに16進コードを指示して、メインフレームの制御フロントパネルのトグルスイッチを操作させた。曰く、「本物のプログラマは電話でブート・コードを唱え、大陸の反対側でクラッシュしたシステムを再起動させる」
- 本物のプログラマは、FORTRANで人工知能プログラムを書く
- 本物のプログラマは、戸惑うことなく5ページにもわたるDOループを書かなくてはならない
- 本物のプログラマは自己書き換えプログラミング・コードを記述する。そのことにより20 ナノ秒もループ実行時間が改善される
- ソースデバッガ? - 「本物のプログラマはコアダンプを読むものである」
- 「プログラム全部を、本物のプログラマは印字するものである」そして、彼のオフィスの平らなところは全て年代順になるようにリストを積み上げておく。
- 「本物のプログラマは」妻の名前は覚えていなくとも、「ASCIIコードやEBCDICコードは忘れない」
[編集] Real Programmer Stories
その後、1992年4月1日にMike Schenkが編纂しUUNETに投稿された、Real Programmer StoriesにもReal Programmer Don't Use PASCALは採録されている。Real Programmer Storiesには、Real Programmer Don't Use PASCALの続編(派生物)である、
- 「本物のコンピュータ科学者はコードを書かない」 (Real Computer Scientists Don't Write Code)
- 「本物のコンピュータ技術者はダンプを読まない」 (Real Software Engineers Don't Read Dumps)
- 「本物のプログラマは仕様書を書かない」 (Real Programmers Don't Write Specs)
なども併せて収録されている。

