本川達雄
本川 達雄(もとかわ たつお、1948年 - )は生物学者、シンガーソングライター。専攻は動物生理学。
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[編集] 来歴
1948年、宮城県仙台市で生理学者の本川弘一(後に東北大学総長)の息子として生まれる。宮城県仙台第一高等学校を経て、1971年、東京大学理学部生物学科(動物学)卒業。東京大学助手、琉球大学助教授、デューク大学客員助教授を経て、1991年より東京工業大学理学部教授。
[編集] 研究
研究対象は、棘皮動物のキャッチ結合組織や、ホヤを題材にしたサイズの生物学(アロメトリー)など。
一般への科学普及に力を入れており、多数の著書がある。中でも、アロメトリーという日本でなじみの少ない学問を平易に解説した『ゾウの時間ネズミの時間』(中公新書)はベストセラーになった。高校生物の教科書や参考書も執筆している。
[編集] 歌う生物学者
また、彼は「歌う生物学者」としても知られている。琉球大学時代には瀬底音頭(瀬底島は琉球大学の臨海実験所、現在は熱帯海洋センターがある)や千原音頭(千原は琉球大学の現在の所在地)を学内で歌い、池原貞雄退官の際は「いけいけ池原」、原田一太郎の時は「原一スピリット」を献歌。また講義内容をまとめた歌として「サンゴのタンゴ」や「微小管はすべる」などを作った。いずれも本人の作詞作曲である。1983年にそれらの歌を夫人のピアノ伴奏付でカセットテープに収め、歌詞カード付で日本動物学会の全国大会にて配布、残部は大学内の教師陣に配った。その後も講義で歌って聴かせる以外にもあちこちで宣伝、たとえば「生物学の知識を歌にして覚える」という学習方法を提唱しており、作った歌をまとめた『歌う生物学 必修編』を出している。
なお、彼は受験参考書として有名なチャート式生物学I、IIも執筆しているが、そのIIの方の巻末にはやはり氏の作詞作曲による「人類進化のうた」が掲載されている。
テレビ番組に出演する際も、これらの歌を自ら歌っており、「ナマコ天国」をNHK「爆笑問題のニッポンの教養」で、「生き物は円柱形」をTBS系「あらびき団」で披露した。
[編集] 書籍
[編集] 単著
- サンゴ礁の生物たち―共生と適応の生物学(中公新書)(1985年6月、中央公論社)
- ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学(中公新書)(1992年8月、中央公論社)
- 歌う生物学(1993年5月、講談社)
- 時間―生物の視点とヒトの生き方(NHKライブラリー)(1996年11月、日本放送出版協会)
- 生きものは円柱形―時代を拓く生物の発想(NHKライブラリー)(1998年2月、日本放送出版協会)
- ナマケモノの不思議な生きる術―生き物たちの驚きのシステム(講談社プラスアルファ文庫)(1998年3月、講談社)
- ヒトデ学―棘皮動物のミラクルワールド(2001年10月、東海大学出版会)
- 歌う生物学 必修編(2002年12月、阪急コミュニケーションズ)
- おまけの人生(2005年6月、阪急コミュニケーションズ)
- 「長生き」が地球を滅ぼす ― 現代人の時間とエネルギー(2006年1月20日、阪急コミュニケーションズ)
- 世界平和はナマコとともに(2009年1月22日、阪急コミュニケーションズ)
- ウニ学(2009年3月、東海大学出版会)
- 生物学的文明論(新潮新書)(2011年6月、新潮社)