未開人 (曲)

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未開人
エマーソン・レイク・アンド・パーマー楽曲
収録アルバムエマーソン・レイク・アンド・パーマー
英語名The Barbarian
リリース1970年
規格レコード
録音1970年
ジャンルプログレッシヴ・ロック
時間4:27
レーベルイギリスの旗アイランド
アメリカ合衆国の旗アトランティック
日本の旗ワーナー・パイオニア
作曲者バルトーク・ベーラ arr.キース・エマーソン,グレッグ・レイク,カール・パーマー
プロデュースグレッグ・レイク
未開人
(1)
石をとれ
(2)

未開人』(みかいじん、The Barbarian)は、エマーソン・レイク・アンド・パーマー(ELP)の楽曲である。1970年に発表されたデビュー・アルバム『エマーソン・レイク・アンド・パーマー』に収録されたインストゥルメンタルの楽曲で、アルバムの収録曲の中で最も短い。

概要[編集]

本作は、ハンガリー作曲家バルトーク・ベーラ[注釈 1]1911年に発表したピアノ曲アレグロ・バルバロ』をアレンジした作品である。ELPは1970年に発表したデビュー・アルバム『エマーソン・レイク・アンド・パーマー』に本作を収録したが、この作品の作曲者を Emerson, Lake, and Palmer として、バルトークの名前をアルバムのどこにも表記しなかった。そのため、直ぐに遺族との間で著作権の問題が発生して、訴訟沙汰になった結果、Adapted from Béla Bartók's 'Allegro Barbaro' by Emerson, Lake, and Palmer と記されるようになった。現在では Béla Bartók arr. Keith Emerson, Greg Lake, Carl Palmer と記されることも多い。

ハードロッククラシック音楽の影響を強く受けており、ディストーションを加えたヘヴィなキーボードのイントロダクションから始まり、直後、現代音楽的なピアノによる爪弾きが展開される。そして、最初のキーボードとメロディに回帰する[1][注釈 2]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ ワーナー・パイオニア「エマーソン・レイク・アンド・パーマー」LP付属の解説より

注釈[編集]

  1. ^ ハンガリー人の氏名は日本人の氏名と同様に、名字(Bartók)が先で名前(Béla)が後である。しかし、英語圏では、Bartók Béla ではなく、英語の氏名表記に従って Béla Bartók または Bela Bartok と記される。
  2. ^ ヘヴィなイントロダクションはベース・ギターによると思われる。