木酢液

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木酢液(もくさくえき)とは、木材を乾留した際に生じる液体のこと。主に焼き時に得られる副産物。ほとんどが水分であるが、木材由来の有機酸、フェノールタールなどが含まれるため弱酸性を示す。強い殺菌作用を示すことから、無農薬指向の農業農薬代わりとして、また土壌改良の手段として脚光を浴びるようになった。

しかし、最近農林水産省が試験を行ったところ、農業用については種子消毒など極一部の用途を除き、特に実際の圃場では効力を確認することができなかったことが2005年の農業資材審議会農薬分科会で報告されている。

独特の臭気があるので犬猫などの忌避剤として使われることもある。

[編集] 効能

木酢液は近年、健康志向の中で塗布剤、入浴剤などとして利用されている。その中で特に効果が見られるものを挙げる。ただし、メカニズムは未だ不明な点が多く、確実にその効果が得られるものではない。また、安全性については次項に述べる。

  • 保温効果(入浴後、湯冷めしない)
  • 皮膚の新陳代謝を促し、肌を滑らかにする。
  • 抜け毛や雲脂(フケ)を防ぐ。
  • 独特の香気によるアロマ効果(ストレス解消に効果的といわれる)
  • アトピーや炎症、かゆみなどを防ぐ。
  • 犬猫や虫などの忌避
  • ウイルス性イボの治療

[編集] 安全性

木酢液は樹種や採取方法により、濃度や成分が異なるため、注意書きを良く読む。(個人的に譲ってもらう際には使用経験談を聴取し)健康食品になりうるものとして、一部では飲用、皮膚への塗布、入浴剤等としての利用等が試みられており、健康商品として市場を拡大している。だが一方で、製法や樹種によってはフェノール、ホルムアルデヒドキシレンといった人体へ影響のある物質が含まれる場合もあり、あまり妄信的になるのは好ましい傾向とはいえなく、使用するに至って濃度や加減を考えるべきである。


農薬の代用品としての使用も、植物由来であるとはいえども組成を考えると真に「環境に優しい」ものであるのか疑問視する考えもある。

2002年の農薬取締法の改正に関連して、特定農薬の候補としてその安全性が問題となったため幾つかの機関で試験が行われた。その結果、農林水産省が行った試験では製法を管理していてもホルムアルデヒドが時として高濃度で含まれることで有害成分の含有が管理できないことがわかり、また幾つかの毒性試験は陽性となった。環境省大学等の機関でも幾つかの毒性試験が陽性であった報告があるため特定農薬への指定は見送られた。そのため、農薬効果を謳って販売したり、農業生産に用いたりすることは、農薬取締法違反となる。