朝立ち (生理現象)

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夜間陰茎勃起現象(やかんいんけいぼっきげんしょう、英語: nocturnal penile tumescence)は、性的興奮自意識とは関係のない状態でペニス(陰茎)が勃起している現象。就寝中に勃起が起こるものを夜立ち(よるだち、夜勃ち、夜起ち)、それが朝睡眠より目覚めたときまで維持されているものを朝立ち(あさだち、朝勃ち、朝起ち)という。この現象は睡眠のメカニズムによるものであり、性的なを見たことに起因するという考えは間違いである。また朝立ちといえば多く男性のそれを指すが、構造が似ている女性のクリトリス(陰核)にも朝立ちは起こることが確認されている。

メカニズム[編集]

睡眠には周期的に交互に起こるレム睡眠ノンレム睡眠があり、夜立ちは夢を見やすいと言われるレム睡眠のときに特定の神経が刺激されて起こる。レム睡眠時に起こる身体各所の運動の一種でストレス解消作業であるといわれる。また60歳以上の男性は、ノンレム睡眠のときにも起こるともいわれていて、ほとんどの男性は一生にわたって経験する生理現象である。レム睡眠は一晩に約90分サイクルで約4回訪れ、夜立ちは最長で2時間ほど維持され人が目覚めるのは浅い眠りのレム睡眠のときが多いため、これが朝まで維持されると朝立ちとなる。夜立ちしたからといって必ずしも朝立ちが起こるというわけではない。頻度には個人差があるが、一般に若い人のほうが頻繁に起こる。

またかつては、睡眠中に膀胱に溜まった尿前立腺を刺激し、その結果勃起が起こると考えられていたが、研究が進むにつれこの説は間違いだとされるようになった。

夜間勃起測定[編集]

朝立ちは勃起不全 (ED) の鑑別診断に役立つ。心因性の勃起不全であれば、就寝中の勃起は正常におこる可能性がある。

参考文献[編集]