有田川町鉄道公園

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有田川鉄道公園
有田川鉄道公園
有田川町鉄道交流館
有田川町鉄道交流館

有田川町鉄道公園(ありだがわちょうてつどうこうえん)は、和歌山県有田郡有田川町徳田にある鉄道公園である。

永年にわたり沿線の発展に寄与した有田鉄道を末永く後世に伝えることを主な目的のひとつとし、同鉄道の廃線後に整備計画が立案され、町有地となった旧有田鉄道金屋口駅構内を整備し、2010年3月20日に開園した。

施設[編集]

定休日は木曜日。

元駅構内部
旧金屋口駅をそのまま利用したもので、駅舎ホームと車庫および鉄道交流館周辺両者を結ぶ約500mの線路が保存されている。後述する展示車両の動態保存運転では、この線路が使用されている。基本的には非公開区域であるが、有料体験乗車会実施日には同会参加者のプラットホーム立ち入りが許可される事がある。軌道は当公園開園に伴い新たに整備した。
鉄道交流館
有田鉄道や沿線地域をイメージした鉄道模型ジオラマが2台展示されているほか、かつての有田鉄道の写真などが展示されている。入館は有料(大人200円)。また、うち1台では実際に来館者が模型車両を動かすことができる(入館料とは別料金が必要)。
芝生広場
元有田鉄道バス駐車場を町が取得し整備した広場。
来場者用駐車場
園内に来場者用の駐車場を設置。

展示車両[編集]

Arita-Kiha58003-KINOKUNI.jpg
キハ58003(上)同車車内(下)
キハ58003(上)
同車車内(下)

有田鉄道に在籍した車両と沿線で保存されていた蒸気機関車が展示されている。旧有田鉄道在籍車両の詳細については、「有田鉄道線#在籍した車両」の項目を参照。

キハ58003
有田鉄道からの譲渡車で富士急行からの移籍車。有田鉄道廃線後、長年の風雨に曝され車体損傷が激しい事から開園に先立ち再塗装と損傷を整備した。開園当初は、展示と園内の線路をデモストレーション運行のみ行なっていたが、後に土休日限定で有料にて体験乗車会が実施される日がある。2011年4月4日、車内でALWAYS 三丁目の夕日'64の撮影が行われた。
ハイモ180-101
有田鉄道からの譲渡車で樽見鉄道からの移籍車。有田鉄道線廃止時まで使用された。キハ58003同様に再整備された。
保線作業用モーターカー
有田鉄道からの譲渡車で西日本旅客鉄道(JR西日本)和歌山支社新宮鉄道部からの移籍車。
D51 1085
1944年製造の日本車輌製造製の蒸気機関車。旧吉備町日本国有鉄道(国鉄)から貸与を受け、1977年より藤並駅裏(現東口)に静態保存されていたが2010年2月13日深夜から14日にかけ移設した。現所有者はJR西日本。管理者は有田川町。

キハ58003とハイモ180-101は動態保存。また、展示車両の整備については開園前より有田川町の要請を受け組織された同町もしくは周辺に在住のJR西日本社員・OBおよび元有田鉄道社員他有志による「有田川町鉄道保存会」がボランティアで行っている。

ふるさと鉄道保存協会所有車両[編集]

有田鉄道線の廃止前から構内に保存・留置されていた車両のうち5両が引き続き構内で保存されている。

同会は有田鉄道と直接の関連はないが、同社公認会を自称し同社もこれを否定しなかった。最多時には8両の車両と国鉄コンテナ4個を構内に保存。廃止当時の有田鉄道の2両(保線用モーターカー1両を加えても3両)をはるかに凌ぐ両数を所有した。同社線廃線後も構内にて活動していたが現在は活動を休止。代わって金屋口鉄道保存協会が組織され、所有車の整備を同協会に委託している。 なお、前出の有田川鉄道保存協会とは相互協力関係にあるが、前者が有田川町所有の元有田鉄道車両を整備するのに対し当協会はふるさと鉄道保存協会所有車の整備を行う。

キハ605
紀州鉄道より譲渡された車両で、1952年(昭和27年)に宇都宮車両で製造された。以来常磐炭礦岡山臨港鉄道→紀州鉄道と流転をたどり、在籍した3社のうち実に2社が廃線となっている。紀州鉄道では試運転の際に振動が激しく使い物にならないと判断され、一度も営業運転に就くことなく紀伊御坊駅の側線で放置された。その後同会が入手し有田鉄道の協力のもと旧金屋口駅構内に保存された。有田鉄道が同車を購入したとするのは誤報である。
有田鉄道廃止後も旧金屋口駅車庫奥で保管され、後述する蒲原鉄道の木造貨車などとともに整備中であった。しかしながら、長らく雨ざらしで放置されていたことと、部品取り車となっていたため車体および機関の状態は劣悪で、移動可能な静態保存車両とされている。現在は他の貨車等と共に鉄道公園内で留置中である。公園のオープンにあわせて再塗装がされている。
DB107
元三菱石油水島専用線所有車。かつて有田鉄道が所有していたDB20と形式が似ていることから、当時のものと同じ塗装などを施し再現したもの。
ト1
蒲原鉄道の木造貨車。
ヨ6114
元国鉄所有の車掌車

DB107は動態保存。ト1・ヨ6114は移動可能な状態で保存。

交通アクセス[編集]

外部リンク[編集]

座標: 北緯34度3分56秒 東経135度14分47.1秒