月光の夏
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| 月光の夏 | |
|---|---|
| 小説:月光の夏 | |
| 著者 | 毛利恒之 |
| 出版社 | 汐文社 |
| 発売日 | 1993年 |
| 映画:月光の夏 | |
| 監督 | 神山征二郎 |
| 制作 | 株式会社仕事 |
| 封切日 | 1993年5月 |
| 上映時間 | 111分 |
| ■テンプレート使用方法 ■ノート | |
『月光の夏』(げっこうのなつ)は、毛利恒之の小説。実話などを元に創作したドキュメンタリー・ノベルである。この作品をもとに、帰還特攻隊員の収容施設「振武寮」の存在が明らかにされるようになった。
題名の「月光」とは、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンのピアノソナタ第14番のこと。
目次 |
[編集] あらすじ
太平洋戦争末期の夏、九州の鳥栖国民学校(現、鳥栖市立鳥栖小学校)に陸軍の二人の特攻隊員(特別操縦見習士官)がやって来た。その一人が、今生の思い出にグランドピアノでベートーヴェンのピアノソナタ第14番「月光」を弾き、去っていった。戦後、演奏に立ち会った当時の教師、吉岡公子が、ピアノが老朽化のため廃棄されることを聞き、その保存のため小学校でその思い出を語った。そのことが報道されると、大きな反響を呼んだが、二人の特攻隊員の名前を吉岡が記憶していなかったため、その存在が疑われることにもなった。しかし、次第にその特攻隊員たちの足跡が明らかになってゆく。
[編集] 映画
1993年に映画化された。ポニーキャニオンからDVDが発売されている。
[編集] スタッフ
[編集] キャスト
- 公子(国民学校教師):若村麻由美
- 風間森介(特攻隊員):田中実
- 海野光彦(特攻隊員):永野典勝
- 戦後の公子(吉岡公子):渡辺美佐子
- 石田りえ(地元ラジオ局記者):石野真子
- 風間森介の妻:小林哲子
- 石倉金吾(元特攻隊員):田村高廣
- 吉岡征爾(吉岡公子の夫):滝田裕介
- 特攻隊員の遺族:花沢徳衛
- 矢ヶ島謹司少佐:高橋長英
- 結城忠男(元特攻隊員):内藤武敏
- 三池安文(ドキュメンタリー作家):山本圭
- 戦後の風間森介:仲代達矢
[編集] エピソード
- 映画化に当たっては、九州を中心とした市民により一億円の募金が行われた。
- 特攻隊員が実際に弾いたフッペル社グランドピアノは、現在、サンメッセ鳥栖に展示されており、受付で手続きをすれば演奏もできる。
- 特攻隊員風間役田中実は当時ドラマ刑事貴族3に原田実として出演していたが、この映画への出演の為にスポーツ刈りにした(当の刑事貴族3の第18話にてスポーツ刈りになった当人が出演しているが、スポーツ刈りにした理由を「秋だから…」としていた)。