最遊記の登場人物一覧

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最遊記の登場人物一覧(さいゆうきのとうじょうじんぶついちらん)では、峰倉かずや原作の漫画作品『最遊記シリーズ』およびそのメディアミックス作品の登場人物を解説する。

キャスト名で→が表記されているものは、作品の節目に声優が交代したもの。

三蔵一行[編集]

玄奘三蔵(げんじょう さんぞう)
高木渉(OVA版)→関俊彦(テレビアニメ版)、(少年期)小林優子(幻想魔伝)→笹島かほる(RELOAD)
年齢:23歳→24歳(RELOAD) 身長:176cm(無印では177cm) 体重:64kg 誕生日:11月29日 血液型:A型 ウェスト:56cm(特別小冊子情報)。両利き
正式な法名・現在の肩書きは「第31代唐亜玄奘三蔵法師」「北方天帝使」。
最高僧「三蔵法師」の一人。が、仏道に帰依する気は全くなく、飲酒・喫煙・博打を嗜む破戒僧。プライドが高く、非常に気が短いため、常に機嫌が悪そうな雰囲気を出している。一行の中では冷静な性格・判断力を持っているが、時には負けず嫌いで子どもっぽい一面もみられる。傲慢で非常に自己中心的だが、優れた洞察力とカリスマ性を併せ持つ。一行のリーダーとして一応の信頼を得てはいるが、信頼というよりはあまりの唯我独尊っぷりに呆れられているものに近い。確かな実力を持ってはいるものの、ものぐさで面倒事に巻き込まれるのを嫌う。人使いが荒く、他のメンバーは下僕だと公言している。口癖は「死ね」「殺すぞ」。
金髪に紫暗の瞳、タレ目(タレ眼でいじられている)、さらに容姿端麗なため、幼少時代はよく女の子に間違われた。現在でも時折「美人」「女顔」とひやかされ、その度にキレたり不機嫌になる。悟浄からは出会った当初「性格破綻の金髪美人」と称されていた。
牛魔王蘇生実験阻止という三仏神の勅命により、悟空、悟浄、八戒と共に天竺国を目指す。
幼名は江流。幼少時、揚子江に捨てられていたところを光明三蔵に拾われ、金山寺で育てられる。幼年期から法力・武術共に天賦の才を見せ、他の多くの僧侶に「修羅か羅刹のようだ」と畏怖されていた。生い立ちから「川流れの江流」とあだ名される。
13歳で三蔵法師の称号を継ぎ、「聖天経文」と「魔天経文」の継承者となる。しかし、光明を目前で殺され、聖天経文を持ち去られたため、経文と師の仇を長年探し続けることとなった。その後は長安の慶雲院に留まり、三蔵一行として旅に出るまでそこで寺主をやっていた。
敬愛する師から唯一授かった言葉「無一物」を自分なりの解釈の元、その信念に従って生きている。
拳銃(後述)を愛用。騒ぐ仲間はハリセン(どこからか現れる)で殴る、もしくは銃を乱射する。「魔天経文」を肩にかけており、「魔戒天浄」という技も使う。なお、原作では「S&W M-10」(5発しか装填出来ない模様なので実際はS&W M-36かと思われる)、アニメ版では「昇霊銃」(架空の拳銃)。
戦闘でも「魔戒天浄」以外、法力による術を使うことはほぼ無いが、神通力を固形化した”「神」にしか施せない”と言われる特殊な悟空の妖力制御装置を作れるほどの法力の持ち主である。
ヘビースモーカーで、マルボロ赤(ソフト)を愛煙(切らしていた際に一度だけ悟浄のハイライトを吸った事があるが、不満そうだった)。機嫌が悪くなるほど吸う量が増える。新聞を読むときは眼鏡をかける。酒には強い方だが、酔うとたまに人格が変わる(一般人に「魔戒天浄」を放とうとしたり、カラオケで熱唱したことも)。
『RELOAD』に移行する際、彼の格好だけは“三蔵法師の伝統的な正装”ということで、履物を草履からブーツに変更するのみに留まった(ただし「ブーツは三蔵法師の正装としてありなのか」と悟浄や悟空に突っ込まれている)。
低血圧なため、朝は寝起きは悪い。寝起きは密かに機嫌が悪い八戒に対し、三蔵の場合露骨に機嫌が悪い。
一方、意外な面ではチーズと猫が苦手で、猫アレルギー(ドラマCDで自分に懐く猫に動揺し「魔戒天浄」を放とうとした程苦手である)。伸びたラーメンやラーメンの具にマヨネーズを好むマヨラー(マイマヨ常備)なことや、ドラマCDでアイスコーヒーとジンジャエールを混ぜたものを平気で飲んだため、「味覚が宇宙人」(悟空評)「味覚障害」(八戒評)などと言われる。レストランで料理より先にデザートメニューに目を通すなど、甘党な一面もみせる。
何でも器用にこなすタイプとも評されていたが、小説『紅楼天戯』にて演技に関しては全く才能が無い事が分かった(悟浄曰く「演技じゃなくて読経」)。また、同作にて女装も披露しており、他の3人から「ハマりすぎ」と評されている。
孫悟空(そん ごくう)
声:岡野浩介(OVA版)→保志総一朗(テレビアニメ版)
年齢:18歳→19歳(RELOAD) 身長:162cm 体重:61kg 誕生日:4月5日 血液型:O型
花果山の仙岩卵から生まれた。大地の生命エネルギーが集結して誕生した、妖、人、神でもない異端の存在で、混沌の象徴とされる。
凶事の象徴とされる金晴眼を持つ少年。そのため500年前に天界に保護される。そこで金蝉、捲簾、天逢との友情を得るが、大罪を犯し、地上界・五行山の岩牢に封印される。三蔵により牢の封印を解かれたが、天界での記憶は現在も封じられたまま(500年前の物語は「後述」を参照)。
年齢の割には外見も内面も幼く、食べることが思考の大部分を占め、「腹へった」が口癖な能天気な性格。三蔵や悟浄からは「バカ猿」と呼ばれ、子供扱いされている。しかし、彼の裏表のない優しさや明るさ、純粋さが、自滅傾向が強く捻くれている他の面々の均衡を保っている節もある。強者相手にワクワクしたり、曲がった事や納得できない事、隠し事を嫌う一直線さを持ち、事や人の本質を的確に見抜くこともある。500年を孤独に過ごしたためか、他人の孤独にも敏感で、何かを「失う」ことに極端な反応を示している。
三蔵は自分を助け出してくれた「絶対的な存在」で、ハリセンで叩かれようが、銃を乱射されようが、足蹴にされようが、全く頭が上がらない。
戦闘時には、三節棍にも変型する如意棒(にょいぼう)を操る。旅に出る約1年前までは髪は長かったが、運悪く悟浄の錫月杖の鎌により切断。この時、同時に如意棒を手に入れる。
額の金鈷(きんこ)が妖力制御装置。通常の制御装置とは異なり、強大な神通力を固形化した特別なもので、現在着けているものは玄奘三蔵が自身の神通力を固形化したものである。外れると力が開放され、本来の姿斉天大聖となる。自我を失い、血を好む殺戮者と化し、敵味方の区別なく襲い掛かる。外見もやや変化し、髪が伸び、耳や爪は尖り、瞳孔も縦長になる。腹部には普段は無い特殊な模様が現れる。その力は凄まじく、自身がダメージを負った時には、天地から“気”を吸い上げて傷を癒す程である(普段の悟空には出来ない)。金鈷が外れている間の記憶は無いらしく、戻った後は必ず爆睡。
西域の天竺国への旅も、当初は「三蔵が行くから付いていく」くらいの軽い気持ちだったが、旅を通して様々な経験をし、成長していく中で、「牛魔王蘇生実験を阻止する」ということが、自分の意志であることを再確認する。
基本的に食べ物であれば何でも好きなようだが、特に肉まんを食べているところが描かれることが多い。またわさびは食べられないらしい。
筋肉質な体型にあこがれており、ガトの肉体に惚れ惚れしていた。
小説『紅楼天戯』では京劇に興味を持ち、高度な技をすぐに覚える様は劇団員からも超一流の才能があると評された。
沙悟浄(さ ごじょう)
声:山寺宏一(OVA版)→平田広明(テレビアニメ版)、(少年期)鈴木佳由(幻想魔伝)→細野雅世(RELOAD) 
年齢:22歳→23歳(RELOAD) 身長:184cm 体重:75kg 誕生日:11月9日 血液型:B型。
妖怪とその愛人であった人間の女性との間に生まれたハーフ。純粋な妖怪ではないため元から人間の姿に近く、特に妖力制御装置を付ける必要はない。煙草はハイライトを愛煙。嫌いな食べ物は梅干しと甘いもの。大雑把な性格で女癖が悪い。人当たりも生活態度も悪いが、男気と優しさを持ち合わせている兄貴分的存在。粗雑な態度に反してなんだかんだいってお人好しだが、意地っ張りで天邪鬼。そのため貧乏クジを引き易く、八戒から買い物を全部任されたり荷物持ちにされたり、ボートを1人で漕ぐなど、損な役回りも多い。自称「器用貧乏」(ある意味八戒との合言葉)。三蔵からは「疫病神」とも称される。ナンパを趣味にしているが、実際は子供によく好かれる。
3歳の頃両親の心中に巻き込まれたが、ただ1人生き残った。その後、妖怪である父の正妻の家に引き取られる。人間と妖怪のハーフは禁忌とされていて、彼の持つ真紅の髪と瞳は、混血児共通の特徴でもある(混血児は総じて生殖能力が無いと、作中で你健一が指摘した)。
義母から「禁忌の子」「愛人の子」と虐待を受ける。唯一彼を受け入れていたのは、異母兄の沙爾燕(さ じえん)だけだった。義母に殺されそうになったが、爾燕が阻止。結果義母は殺害され、悟浄は助かるが、兄はその罪悪感から姿を消した。左頬の傷はその際に付いたもの。以降は一人で生きてきたらしいが、詳しいことは語られていない。そんな過去からか、賭け事と色事で生計を立て、自由奔放かつ自堕落な生き方をしていたが、負傷した八戒を拾い、介抱したことをきっかけに三蔵達とも出会い、生活が一変する。八戒の件が一段落した後、一度髪をバッサリ切ったことがある。しかし「うっとうしいよりまし」といった三蔵への当てつけにまたのばし始め現在に至る。
悟空とは喧嘩仲間。子供じみた喧嘩は日常茶飯事で、その度に三蔵の発砲の的となる。 三蔵とは悪友という関係。どちらも負けず嫌いで、お互いの神経を逆撫でし合って喧嘩することが習慣化しているが、悟空と違い煙草を片手に大人の会話も出来る仲。八戒とは、西に旅立つまでの約3年間同居していた事もあり、親友という関係。 小説「華焔の残夢」では、八戒は悟浄を「他人に優しく、自分に厳しい人」と評している。また、カミサマからは「優しいんだね」と言われる。
八戒には、かつて一夜をともにした女と生涯連れ添うことになりかけた時に催眠暗示で助けてもらったり、三蔵に心臓を打ち抜かれた時に傷を塞いでもらったりと、何かと多大な恩があると共に、多くの弱みを握られている。また、賭け事で食っている腕前でありながらポーカーでは八戒に完敗していた。
戦闘には錫月杖という鎖を操る錫杖を用いるが、素手での格闘も得意としている。他の仲間からは悪口で河童と言われているが泳ぎは苦手(本人曰く「俺が泳ぐのはベッドの中だけ」)。 前髪の2本の跳ねっ毛を触覚に例えてゴキブリとも言われる。また、観世音菩薩に不意打ちでキスされた時は「おまえ、慣れてるな」とコメントされた。女の涙は苦手(義母がいつも自分を見て泣いていたのと、口説きたくなるから)。
無印と『RELOAD』との服装の違いが一番明確で、初めは青のバンダナに袖の無い青の上着だったが、八戒の計らいにより落ち着いた茶の長袖となる。作者の峰倉かずや曰く「情けないけどいちばんいい奴で、一行の中で一番好きなキャラクター」だとか。又、悟浄の良さは25才を過ぎないとわからないらしい。  
小説『紅楼天戯』では意外にも役者の才能があるとされ、八戒からは「かなり上手」、悟空からは「意外とマトモ」と評された。作中では三蔵との夫婦役を演じている。
猪八戒(ちょ はっかい)
声:石田彰、(少年期)東さおり
年齢:22歳→23歳(RELOAD) 身長:181cm(RELOADでは約180cm) 体重:73kg 誕生日:9月21日 血液型:AB型。
三蔵一行内で唯一、礼儀正しく笑顔の似合う人当たりの良い温厚な青年。素行に問題のある他3人を宥める保父的存在であり、三蔵一行を西へと運ぶジープ(白竜)の飼い主兼操縦者。本人曰く「現役保父さん」。一行の中の立場は「中立」と称している。
普段は物腰が柔らかいが癇に障った時や怒った時は非常に恐ろしく、その笑顔が逆に恐怖感をかもし出すため、普段は散々三蔵を怒らせている悟浄や悟空も八戒だけは本気で怒らせてはいけないと悟っている。そのため敵に回すと一番厄介な人。毒舌とも取れる鋭いツッコミ(ボケ?)を笑顔で入れる三蔵一行の影の権力者。温厚な雰囲気とは裏腹に以外に短気な部分もあり、機嫌が悪い時に発するえぐる様な毒舌はそれが冗談なのか嫌味なのかわからない。リーダー格である三蔵と互角に睨み合ったり口論で勝てたのは、一行の中で彼のみ。内面は繊細な様でいて意外と熱く、男っぽい。また、酒と博打が滅法強く、(賭け事で食っていた時期もある)悟浄すら負かせる意外な一面もある。ただしヘイゼルとは互角で、ポーカー勝負ではケリがつかなかったようである。
瞳は翠碧色で秀麗な面立ち。右目はほとんど見えないため(後述)、常時片眼鏡(モノクル)をかけているが、現代の服を着ているイラストや過去のエピソードでは、普通の眼鏡をかけている(眼鏡自体は子供の頃から使用している)。
武器は持たないが、気孔術で攻防・治癒をすることが出来る。気孔術は見よう見まねでできたらしい。なお、原作第1巻の人物紹介の中では「(武器は)笑顔」と記述されており、悟浄曰く「八戒の場合は笑顔と言葉(ツッコミ&毒舌)が武器同然」。自らを器用貧乏と評する。
左耳の三つのカフスを外すことで妖怪の姿へと変化する。彼の場合、変貌後も自我があるが、長時間その姿でいると負の波動の影響を受けるため、危険でもある(悟空と違い元に戻れる保証がないと、三蔵に注意されている)。妖怪の姿になると、体中に蔓と葉の模様が巻き、「猫のような縦長の瞳孔(原作では右目は義眼なので左目のみ変化)」「尖った耳」「長い爪」など妖怪の特徴が現れる。斉天大聖と化した悟空と互角に渡り合うほど戦闘能力は非常に高く、実際(ガトの協力があったとはいえ)戦闘不能に追い込んだ。
かつては猪悟能(ちょ ごのう)という名の人間であり、孤児院で育つ。高名な学院から誘いが来るほど優秀だったが、当時は全く笑わない子供で、他の子供から恐がられていた。孤児院を出てからは、町外れの子供塾の教師として暮らす。が、ある時、大妖怪・百眼魔王によって、同居していた恋人・花喃(かなん)がさらわれる事件が発生。悟能は彼女を生贄に差し出した村人の半数を虐殺、その1年後にようやく居場所を突き止め、行く手を阻む百眼魔王の一族や手下も次々と殺しつつ、遂に彼女との再会を果たす。この後の顛末で彼は恋人を失い、自らも妖怪へ変貌する。(詳しくは後述の清一色・花喃の項を参照。腹部には今もその傷痕が残っている)。
その後、雨の中、傷ついた体で道に倒れていたのを悟浄に拾われる。前述の村人の殺戮の罪で、三仏神の命を受けた三蔵に追われることとなり、その過程で悟空とも知り合う。「八戒」と改名したのも、その時の事である。今でこそ食えない面が目立つ八戒だが、このころは一歩引いた態度で相手に非常に気を使う謙虚さが主立っていた。しかし埋葬編の事件から心境が変わり、さらに清一色の事件で過去を吹っ切り、恐ろしい性格に磨きがかかり現在に至る。
花喃はアニメ版では恋人の設定になっているが、原作では恋人であり実の姉(後に小説版で双子の姉と明かされた)。長安の学院で15歳の頃巡り会うが、当初は双子の姉と知らなかった。母親は娼婦。両親が離婚し、悟能は母親に、花喃は父親にそれぞれ引き取られる。母親が失踪したため孤児院に預けられた。
原作では自ら右目をえぐり落としたため、右目は義眼。アニメでは自傷により視力が落ちたことになっている。小説版では「鏡花水月」以外あまり触れることはなく、「螺旋の暦」で“ほとんど見えていない”と表現されるのみに留まっている。
アニメ版『RELOAD』では「千の妖怪の血を浴びると妖怪へと変貌する」という説には八戒自ら否定的で、迷信と断言している(原作をベースとした小説版でも、「千の妖怪の血を浴びたから妖怪になるのではなく、妖怪を憎み、人より強い力を持つ妖怪を倒すための力を欲しいと願う思いが人間を妖怪に変える」という説が語られている)。
『RELOAD』に移行した際、一行の衣装が変わったのは彼による悪戯が原因である。
教師をしていた経験からか、悟空の家庭教師をしていた時期がある。すぐに手が出る悟浄や三蔵と違い言葉で諭すので、悟空から「優しい」と思われている。
ジープが行方不明になったとき、悟空と悟浄から「時々運転が荒い」と指摘されている。小説版によると運転は見まね(本人曰く『隣で運転していたのを見たことがある』)で、悟浄から運転免許は有していないことを不安がられている。
炊事、洗濯、掃除などの生活能力、人とのコミュニケーション能力や社会的マナー(例:店で情報収集する際に何か買う、世間話のついでに尋ねる)をはじめ、通信教材や見よう見まねで大概の事はこなす(催眠暗示も見よう見まねでやってのけたほか、通信教育でピッキングも会得している)、専門的な知識や雑学、古い流行りネタに堪能であり、作者の峰倉かずや曰く「"おかしな人"で、(作者自身も)手に負えない」とのこと。
ジープ/白竜(はくりゅう)
声:茂呂田かおる(幻想魔伝)→岡嶋妙(RELOAD)
原作並びにOVA版では「ジープ」と呼ばれるが、『幻想魔伝 最遊記』以降のアニメ版では「白竜」と呼ばれる。
禁断の汚呪と呼ばれる、「化学と妖術の合成」によって作り出された存在(その証として赤紅色の眼を持つ)。小説版では百眼魔王の城から紛失した宝具であることが書かれている。
普段は翼を持つ白い竜で、ジープに変身できる。変身後もある程度は自身の意思で動くことが可能。アニメ版では、火を吹いたことがある。
一度だけ、偶然出会った兄妹たちを元気付けるために内緒で夜遊びしたことがある。帰って来てから「この大きな人たち(三蔵一行)が一番放っておけない」という考えに至ったらしい。三蔵達は律儀なジープが勝手に居なくなったため、盗まれたか家出したかと心配し(今後の移動方法のこともあって)夜の町を探しまわっていた。
悟浄と同居していた頃に、八戒が森の中で弱っているジープを拾って以来、彼のペットになる。自動車形態での運転も基本的に八戒が行う(八戒が重症の際に、三蔵や悟浄が運転したことがある)。悟浄とは当初、あまり仲は良くなかったが、「禁忌の存在同士」と言う共通点で仲良くなる。しかし、三蔵は偉い人、八戒は飼い主、悟空は自身と同等、悟浄のことは自分より下に見ているらしい。
小説版では、拾われてしばらくは「白竜」と呼ばれたが、その後“「白竜」では見た目そのままな気がする”という八戒の考えで「ジープ」と命名された経緯が書かれている。

牛魔王側[編集]

紅孩児(こうがいじ)
声:松田佑貴(OVA版)→草尾毅(テレビアニメ版)
誕生日:1月6日 身長:172cmぐらい 特技:忍耐強さ、冗談の通じなさ 趣味:日々のトレーニング 規則正しい健康的な生活を送る事
牛魔王と羅刹女の間に生まれた子供。妹や部下思いで正義感も強く、自我を保つ妖怪の間ではカリスマ的存在。
実母・羅刹女の呪縛を解くため、義理の母親・玉面公主に不満を持ちながらも命令に従う。体術を得意とする他、火炎妖術や召喚術も使う。
闘神太子に父・牛魔王が討伐された際に封印されるが、何者かに封印を解かれて覚醒。そのため、見た目は青年だが、実際は500歳以上と考えられる。一時你健一に洗脳され、三蔵から経文を奪い取ることしか考えない非情な人物と化したこともあったが、独角兕と八百鼡の言葉に正気を取り戻す。
身内や信頼した仲間には心から接し情け深いため、誰からも慕われる存在。妹の李厘におちょくられることが多く、また女性の頼みには弱い面もある。玉面公主に「マザコンボウヤ」と言われる程母を慕い、耳には母と揃いの三角のピアスを付ける。また、妹には特に甘い。
八百鼡(やおね)
声:柊美冬(鶴野恭子)(OVA版)→皆口裕子(テレビアニメ版)
誕生日:1月28日 身長:172cmぐらい 趣味:家事全般、だが天然ボケ 嫌いな食べ物:虫 特技:怪しい薬品の調合、おかしな趣味の裁縫
紅孩児直属の部下で、薬師でもある妖怪の娘。ドジッ娘な一面も見せるが気丈な性格の持ち主。
元々薬師であった両親を百眼魔王に殺され、本人もその美しい容貌故にその百眼魔王に献上されそうになったが、紅孩児に助けられ、以降彼に付き従うようになった。
根は心優しい女性なので、三蔵一行と敵対しつつも、特に自分に気遣いの言葉をかけてくれた八戒に対しては、完全に敵意を示せないでいる。付き合いが長いためか戦友と見なしているからなのか、独角兕には意外に手厳しく、年下なのに姉のような一面も見せる。
武器は細身の槍と爆薬、毒薬を始めとする薬類多種。
独角兕(どくがくじ)
声:菅原正志(CDドラマ)→松本大(幻想魔伝)→小杉十郎太(RELOAD)
身長:188cmぐらい 趣味:木彫り、アコースティックギター 嫌いな食べ物:すっぱい物 特技:剣技、草笛
紅孩児直属の部下。豪快で男臭い性格で、紅孩児にもため口をきく兄貴的存在。
本名は沙爾燕(さ じえん)。悟浄の異母兄で純血の妖怪だが、母親とは違い悟浄との仲は非常に良く、当時の悟浄にとって、唯一心を許せる存在でもあった。殺されそうになった悟浄を助けるため、己の手で母を殺害。その後出奔し、各地を放浪していた時に紅孩児と出会い、以後忠誠を誓う。紅孩児に弟・悟浄の姿を重ねている所があったが、今はひとつの家族として紅孩児たち仲間を何よりも大事に思っている。
武器は柄の部分に目玉がついた大刀。錫月杖の鎖を断ち切る程の切れ味を誇る。
李厘(りりん)
声:野川さくら(OVA版)→茂呂田かおる(幻想魔伝)→川上とも子(RELOAD)
誕生日:8月5日 身長:135cmぐらい 趣味:冒険と昼寝とおやつ 好きな食べ物:その時、食べたい物 嫌いな食べ物:今食べたい物
牛魔王と玉面公主の子供で、紅孩児の異母妹。一人称は「オイラ」。外見はまだ少女だが、巨大な式神を1人で倒せる程の実力者。三蔵一行に「女版悟空」とも称される程の食い気と単細胞な性格も持つ。
牛魔王の蘇生実験に欠かせない存在らしく、玉面公主から大事にされているが、そこに愛情は一切存在していないことに本人も気付いている。紅孩児、八百鼡、独角兕の3人にとても懐いており、特に紅孩児には、時折からかいつつも大変慕っている。そのため、三蔵一行には「お兄ちゃん達をいじめるから敵」程度の認識しか持っていない。
紅孩児の実母である羅刹女に、自分の実母・玉面公主にはないものを感じ取っている。
武器は持たず、素手での肉弾戦を得意とする。
你健一(ニィ ジェンイー)
声:大塚芳忠
牛魔王蘇生実験に携わる科学者。生命工学の第一人者とも謳われるが、得体の知れない部分が多く、紅孩児や独角兕からは警戒されている。吠登城では唯一の人間。
人を馬鹿にした口調とよく持ち歩くウサギのぬいぐるみが特徴。メカいじりが趣味で、三蔵一行の妨害にもニィのメカが使われている。玉面公主と愛人関係(?)を結んでいる。
その正体は三蔵法師の一人にして、カミサマの師でもある烏哭(うこく)三蔵法師。経文はウサギのぬいぐるみに隠している。どのような意図で蘇生実験に荷担しているのか、本当の目的は何なのか、その真相は未だ判明していない。「烏哭三蔵法師」も参照。
黄博士(ホワン はかせ)
声:相沢恵子
牛魔王蘇生実験に関わる女性科学者。生真面目な性格で、マイペースで掴み所の無い你健一とは馬が合わない様子。你健一にからかわれることもしばしば。
你健一の台詞から、玉面公主に対する同性的恋愛感情が察せられることから、同性愛者の可能性が高い。作中に出たのは姓のみで、名は不明。玉面公主との一枚絵にて、妖怪であることが判明した。
王老師(ワン ろうし)
声:辻親八
牛魔王蘇生実験にたずさわる科学者。スキンヘッドの老妖怪。黄博士と同じく名は不明。你健一とはよくチェスで勝負している。
玉面公主(ぎょくめんこうしゅ)
声:冬馬由美(OVA版)→佐藤しのぶ(テレビアニメ版)
牛魔王の現在の夫人で、牛魔王蘇生実験の首謀者。紅孩児の義母であり、李厘の実母である。
強欲かつ非情な考えの持ち主で、実子の李厘さえも蘇生実験に必要な道具としか見ていないが、最初からそのような性格だった訳ではないらしい。
かつては三蔵の持つ経文の力により牛魔王を蘇生させようと企んでおり、多くの妖怪たちを三蔵一行にけしかけた。その後、ヘイゼルの異教の力にターゲットを変更している。
羅刹女(らせつにょ)
牛魔王の正妻で、紅孩児の実母。500年前、紅孩児共々封じ込められた。玉面公主が紅孩児を解放した後も、彼女は引き続き封印されたままである。
正妻の地位にある故に、玉面公主からかなり妬まれていたようだ。優しく聡明であったらしいが(紅孩児がマザコンと玉面公主から連呼されている場面からも窺われる)、実年齢・実際の性格等は、未だ封印中のため不明。息子とお揃いのピアスをしている。封印される前、玉面公主と懇意にしていたらしい。
雀呂(ざくろ)
声:堀内賢雄
三蔵一行の前に突如現れた妖怪。独特の大袈裟な言動(独り言含む)ゆえに、悟浄からは「劇団ひとり」と呼ばれる。小説「紅楼天戯」にも登場している。
幻術を得意とし、目を合わせた者に幻覚を見せ、精神的なダメージを与える。初登場の際は三蔵一行を幻術にかけ、苦しめた。
アニメ版ではヘイゼルらと手を組むなど、あくまでも「悪役」だったが、原作では悟空とは偶然にも仲良くなった上、八戒の計算された発言によって三蔵一行に寝返ったことにされる、どこか憎めない男である。一応寝返った情報は紅孩児側にも伝わってはいるが、大して重要視はされていない様子。

その他[編集]

三仏神(さんぶつしん)
声:加賀谷純一折笠愛宮田始典(OVA版)→千田光男兵藤まこ鳥海勝美(CDドラマ・OVA版RELOAD)→佐々木敏百々麻子山口由里子(テレビアニメ版)
女性・男性・中性の3柱で構成された神で、それぞれ「和平・中立・混沌」の概念の象徴。観世音菩薩の命を受け、玄奘三蔵に牛魔王蘇生実験の阻止を命じた。
長安南部の山頂に建立されている斜陽殿(天上界と地上を唯一結ぶ聖域)で、最高僧・三蔵法師のみ拝謁できる。ちなみに三仏神は3柱からなるため、神・仏における役職的な呼称と思われ、地位的には天界と地上の間を取り持つ立場の“中間管理職”である。
玄奘三蔵が長安に来てからは、妖怪に奪われた「聖天経文」の行方を調べるのと引き換えに、様々な雑事を「任務」として与えるようになった(その中には猪悟能(八戒)の連行のようなストーリーに影響するものもある)。なお、彼が所持するゴールドカードは三仏神が与えたもので三仏神名義である(三蔵たちの浪費で一度口座を閉めようとしたことがある。『幻想魔伝』では光明三蔵に与えたカードを玄奘三蔵が使っていた)。

人間[編集]

光明三蔵(こうみょうさんぞう)
声:成田剣(幻想魔伝)→宮本充(RELOAD)
玄奘三蔵の師。彼が赤子の頃、川(揚子江)に捨てられていたところを拾い、金山寺で育てる。江流と名付けたのも養い親である彼。
容姿は端麗・童顔で、常に微笑みを絶やさない。隠れて煙草を吸い、皆が寝静まった夜更けに酒を飲むなど、僧侶として型破りな面も併せ持つ。長い黄金色の髪(一部のイラストでは銀髪、『最遊記』『幻想魔伝 最遊記』では薄栗色の髪)を持ち、かつてはポニーテールに、後には三つ編みにしている。
少々とぼけた掴み所のない性格だが、その内には人を見極める確かな力と厳しさを秘めている。当時史上最年少の若さで(烏哭・玄奘両三蔵法師の誕生で現在は3番目)「聖天経文」を継承・三蔵法師になり、後に空位となった『魔天経文』の守り人の地位も継承、「天地開元経文」のうち2つの守護者となった。
当時12歳の江流に法名を与えた夜に妖怪の襲撃に遭い、彼と『魔天経文』を守って死亡(48歳)。
烏哭三蔵法師(うこくさんぞうほうし))
声:大塚芳忠、(修行僧時代)鳥海浩輔
誕生日:8月24日
你健一と同一人物で、「天地開元経文」のうち、「無天経文」を所持する三蔵法師。
修行僧時代は健邑(けんゆう)と名乗る。あらゆる分野の知識に精通し、17歳で博士号を取得した天才。剛内三蔵の下に弟子入りするが、内に秘めた冷酷・悪心を見抜かれ、継承者候補から外された。しかし、選考試験中に乱入して先輩僧侶と剛内三蔵を殺し、当時史上最年少で三蔵法師の位を得る。(師の殺害は師自らが提示した地位継承の条件。尚、玄奘三蔵の誕生により、現在は2番目の記録である)継承に立ち会った光明三蔵が「烏哭」という法名を付けるが、選ばれし者の証・チャクラは額に現れず、異例の「チャクラを持たない三蔵法師」となった。
光明三蔵には一目置いていて、三蔵法師となった後の約一年間、共に旅をしたらしい。かつて、光明三蔵に「いつか自分を喰ってくれる相手を探している」と言っていた。光明との“賭け”を、今でも忘れずにいる。鳥哭の髪型のモデルは俳優の生瀬勝久と、作者が公式サイトの日記で明らかにした。
戦闘技能は高く、修行僧時代でも呪文なしで術を行使、一撃で師の命を奪う程。現在も三蔵一行とヘイゼルを相手にしてなお、全員を圧倒する実力を誇る。手にする「無天経文」は、万物のあらゆるものを無に帰し、それが存在した事実すらも消滅させる。
悟空を陰から襲撃したり、三蔵を消そうとするなど度々暗躍していた。撤退間際に三蔵に目元を撃たれ、盲目となる。
剛内三蔵法師(ごうだいさんぞうほうし)
声:谷口節
光明三蔵とは古い付き合いで、烏哭三蔵の師。禅奥寺で弟子とともに生活していた。「天地開元経文」のうち「無天経文」の元所有者。
死期を悟り、光明三蔵立会いの元、後継者を決めるために自ら選出した弟子達と戦ったが、選出していないのに試験場に現れた健邑に敗れ死去。剛内は健邑が三蔵になることを予感しており、光明三蔵に後事を託す。なお、『最遊記』作品に登場する三蔵法師の中では唯一、まともな思想と感性を持っており、最も標準的な三蔵法師であると思われる。
待覚 大僧正(じかく だいそうじょう)
声:宝亀克寿
慶雲院の大僧正で、院を取り仕切っていた人物。光明三蔵、剛内三蔵の師範代であり、自身も高位の僧でありながら、人目につかない夜中に煙草を吸う型破りな面を持つ。
玄奘三蔵に喫煙を教えた人物で、三蔵法師という立場と魔天経文の重圧で眠れずにいた彼に、からかいながらも重要な示唆を与える。その後、玄奘を追う者たちに慶雲院が襲撃された際、自らを玄奘三蔵法師と偽って迎撃、妖怪を道連れに死亡した。その死は玄奘が本来の姿を取り戻すきっかけとなり、これ以後、彼は正装するようになり、慶雲院の一切を取り仕切るようになった。
紗烙三蔵法師(しゃらく さんぞうほうし)
正式な法名は「第二十八代羅漢紗烙三蔵法師」。
『最遊記』では初めて登場する女性の三蔵法師。『BLAST』第4話にて、西域に入ったと思われる頃に高山の寺院で出会う。顔と肩に大きな傷痕がある。
花喃(カナン)
声:根谷美智子
現在は故人。八戒が「猪悟能」であった頃の唯一無二の恋人であり、双子の実姉でもある(アニメ版では姉であることは触れられず)。優しく聡明な女性で、悟能と幸せな生活を送っていた。しかし、自らをさらった(実際は村人に差し出されていたが)百眼魔王に陵辱され、その子供を身篭り、最期には恋人・悟能の目前で自害するという末路を辿る。しかし最期まで悟能を愛し続け、強い意志を持っていた女性とも言える。
花喃が死を選んだ原因は、ただ単に妖怪の子を身篭った事への絶望だけでなく、ある種の執念または「女の情念」と呼べるものも含まれていた。原作者は花喃を「執念の聖母」と評したことがあり、その死にはさまざまな感情が渦巻いていたようである。アニメ版で八戒は清一色との戦いの際に「喪われたのは1人の女ともう1つの命」と発言。八戒は花喃だけでなく自分の子ではないとはいえ赤ん坊の命まで喪ったことにも責任を感じていた。
実は料理が大の苦手。作者はインタビューで「実は酒や博打が強い八戒に対し、花喃は八戒よりさらに強いという『花喃最強説』がスタッフの間で流れた事がある」と語っている。
なお、百眼魔王の城は悟能が襲撃した跡に何者かによって放火され無くなっており、「せめて亡骸だけでも」という八戒の願いはかなわなかった。
アニメ版では、砂漠の町で妖怪への生贄にされようとした花喃に瓜二つの姿を持つ、萌花(ホウファ)という女性が登場する。
朱泱 / 六道(しゅうえい / りくどう)
声:牛山茂
江流(玄奘三蔵)の兄弟子の法力僧。金山寺では、札使いの朱泱として師範代の地位にあった。金山寺の多くの僧侶が江流を畏れた中、唯一の友となった人物。人に物を与えたりしなかった江流が彼に数珠を譲ったことから、その信頼ぶりが窺える。
光明三蔵が死に、玄奘三蔵が寺を出た後、寺を襲ってきた妖怪を滅するために禁断の呪符「阿羅琊の呪」を自らに使用。その結果、自己の渇きを満たすために、善悪問わず全ての妖怪を滅する「六道」となった。
その後金山寺を抜けだし旅の中で三蔵一行と遭遇、戦闘中に覚醒した悟空により左肩を食いちぎられる。一連の戦いの中で、数珠(かつて三蔵から与えられた物)が壊れ、三蔵と交戦中に呪符の呪いが体を侵食、自我を失い暴走し始めた。最後は、自我が消滅する前にそう望んだとおり、三蔵に撃ち殺される。
カミサマ
声:浪川大輔
自らを「カミサマ」と名乗る青年。本名不明。顔の半分に火傷の跡がある。額にチャクラを持ち一見三蔵法師のようだが、経文は受け継いでいなかった。
元々は身売りをしていた貧しい少年だった。その頃に烏哭三蔵法師と出会い、彼の弟子となる。かつて三蔵とも会ったことがある。
強力な法力を操る他、金閣に集めさせた人間の魂をぬいぐるみに封じ込め、自らの兵として操る。
三蔵一行を軽くあしらい、魔天経文を奪い取る。しかし再戦時に、三蔵たちの連携プレーの前に敗れる。最後は崩れ落ちる自らの城の中で、師である烏哭に看取られて最期を迎えた。

妖怪[編集]

清一色(チンイーソー)
声:石丸博也(テレビアニメ)→二又一成(CDドラマ)
八戒とも因縁を持つ百眼魔王の息子で、一族唯一の生き残り。八戒を改名前の猪悟能の名で呼ぶ。占い師を標榜し、三蔵一行に近付いた。名の由来は麻雀配役の1つで、作中でもそれを指摘された。
麻雀牌を媒体にして、対象の物体を式神として操ることができる。他、大量のムカデを出現させたり、目を合わせた相手を操ったりもする。痛覚を持たず、腕をもがれても平然と動ける。
百眼魔王の城で、八戒の繰り広げた殺戮や恋人との結末の全てを見ており、彼が妖怪化したのも、清一色が自らの血を浴びせたためである。(が、「千人の妖怪の血を浴びると妖怪になる」というのは伝説であるため、本当に彼が千人目であるかは不明)その直後八戒に殺されたが、死ぬ間際に自らの体に麻雀牌を埋め込み、自らを式神化することで仮初の命を得、以後も行動出来るようにした。
復讐ではなく「八戒が壊れていく姿を見たい」という理由から(アニメ版では復讐心もあった)八戒を精神的に苦しめていくが、最期は八戒に核である麻雀牌を握りつぶされて崩れ去った。
金閣(きんかく)
声:小林沙苗(テレビアニメ)→甲斐田裕子(CDドラマ)
妖怪の子供で、銀閣の双子の兄。親が暴走し、孤児となって行くあてもなく彷徨っていたところをカミサマに拾われた。そのため彼には絶対的な信頼を寄せているが、それを逆手に取られ利用される。
生き物の魂を取り込む不思議な瓢箪を持ち、『悪人退治』と称して付近の村で評判の悪い人間の魂を、次々と瓢箪に封じ込めていた。悟空、八戒の魂を瓢箪内に封じ込めるが、悟浄によって瓢箪を破壊された。その後、利用されていた事実を八戒によって知らされたが、直後にカミサマに用済みとばかりに殺された。亡骸は弟と共に三蔵たちの手で埋葬された。
銀閣(ぎんかく)
声:小林沙苗(テレビアニメ)→甲斐田裕子(CDドラマ)
金閣の双子の弟。暴走した両親(妖怪)と離れさまよっていたところを、兄弟共々、カミサマに拾われた。
最初は慕っていたものの、徐々に彼を不気味に思うようになり、城から逃げ出そうとしたが、叶わず瓢箪に魂を封じられる。その後、金閣は、式神として召喚した化け物を銀閣だと思い込まされ、手駒とされていた。瓢箪内の精神世界に封じ込められた悟空、八戒に兄を救ってくれるように頼む。既に魂が戻るべき身体は白骨化し、地下に打ち捨てられていた故、瓢箪破壊後も魂が肉体に戻ることはなかった。
耶雲(ヤクモ)
声:石塚運昇
雪山で三蔵一行が出会った若い妖怪。異変の影響を受けておらず、雪山で孤児たちと共に暮らしていた。初対面の三蔵たちを手厚くもてなす。
面倒見が良く子供たちから慕われていたが、裏では異変の影響で暴走した子供を自らが殺すという矛盾を抱えていた。しかし暴走して出奔した一人の子供を追ううちに、隠れ家で待っていた子供たちが村人達に皆殺しにされ、それをきっかけに自らも暴走。三蔵たちによって討たれた。その後、一行の手で子供たちと共に雪原に葬られた。
妖怪の少女
『RELOAD』7巻、8巻で登場。名前は不明。妖怪だけが暮らす村に住む悟空と同じ年くらいの三つ編みの少女。砂漠で遭難している悟空、悟浄、八戒を救出したことで知り合った。紅孩児の大ファン。
気が強く愛想がないが仲間想いで世話好きな性格で、家族は兄だけらしい。悟空に好意を抱き、悟空自身も彼女に好意を抱いていた模様。自らの村を狙う人間たちに対抗する、レジスタンスの一人として活動していた。
妖怪と人間の戦争が始まった時、兄を殺された復讐と戦いに行く仲間たちの助太刀と共に村のために戦って死ぬことを望み、爆薬を積んだ馬車に乗り人間の村に突っ込んでいき死亡した。別れ際悟空にキスをした。

異大陸出身者[編集]

ヘイゼル=グロース
声:遠近孝一
異国からやって来た司教。京言葉を喋る。一人称は「うち」。幼い頃、烏哭三蔵法師がヘイゼルの家にホームスティしていたらしい。物腰は穏やかだかかなりの自信家であり、人の神経を逆撫でする言動が多い。八戒との仲は険悪。カード勝負は何故かいつも勝負がつかない。妖怪のことを「モンスター」と呼ぶ。
幼い頃に師であるフィルバートをモンスターに殺されて以来、モンスターを憎み、根絶やしにするために旅をしている。しかしフィルバートを殺害したのは、ヘイゼルの中に眠る妖怪ヴラハルだった。心の弱みを突かれ身体を乗っ取られかけるが、三蔵、八戒の助けもあり自力でヴラハルを抑え込み、三蔵一行と協力して(ヴラハルの物だと思われる)翼を駆使し烏哭に立ち向かう。だが力及ばずに叩きのめされ、隙を突いて奇襲を行うも経文の力により翼を消されて崖から落下し、行方不明となる。後に、何処かの村の村人に助けられて生存していた事が判明したが、ヘイゼル自身は記憶を失っていた。
死者の魂を抜き取り、別の死者にその魂を入れて蘇らせるという、特殊な蘇生術を持つ。蘇生術には、胸元に下げるペンダントの13の穴にストックした魂を使用(アニメ版では穴は空いておらず、無制限にストック・蘇生出来る)。蘇生された人間は、外見は瞳が黄色になる程度だが、食事や睡眠を摂らなくても生きられるらしい。またヘイゼルの号令により、妖怪を滅することだけを目的とする兵隊にもなりうる。普段はガトに戦闘を任せているが、自身も体術は得意で足も速い。エクソシストでもあるため、妖怪を滅することも可能だが、それでは蘇生術に使う魂が得られなくなるため、ペンダントを失うまでその類の技は使わなかった。
『最遊記RELOAD GUNLOCK』でアニメ初登場。なお、原作とアニメ版では設定が大きく異なる(你健一に会っても初対面らしく敵視する、三蔵一行を罠にはめることを目的だけにまったく無関係な人間を殺害、人の神経を逆撫でする様な事を一切言わない等)。アニメではまだ幼い頃妖怪退治で自らもモンスターと化するもガトにより撃ち殺されるがガトが自分の魂でヘイゼルを蘇らせ自分がガトを殺したと記憶を変えられていた。そのためガトの死によって再びモンスター化し毒を用いて悟空たちを苦しめた。なお変化する際、多大な妖力を必要としたため、ガトを含む蘇生された人間の魂が全てペンダントに戻った。最後は自ら死ぬことを望み、三蔵によって撃ち殺された。
ヴラハル
ヘイゼルの中に眠っていた妖怪としての人格。大阪弁を喋り、殺戮を好む残忍な性格の持ち主。フィルバートを殺した張本人である。
悪魔のような黒い翼をもち、気孔波や強力な真空波を自在に操る。
ヘイゼルの身体を乗っ取ろうとしたが、精神内での死闘の末抑え込まれる。
ガティ=ネネホーク
声:小山力也
通称ガト。ヘイゼルと行動を共にしている、ネイティブアメリカン風の大男。その命は既に失われているが、ヘイゼルの蘇生術によって今なお生き続けている。そのため、空腹や痛み等は感じない。また、何度でも蘇生できるため、無謀な攻撃をしたり、身を盾にしてヘイゼルを守る。但し、ある出来事の中でヘイゼルのペンダントを握り潰した後は、蘇生を前提とした従前の戦法を咎められるようになった。寡黙で無表情だが、心根の非常に優しい性格。
元々は自然崇拝思想を持ったトカチャ族の猟銃使いの青年だったが、共存していた妖怪を襲ったヘイゼルと敵対し、ヘイゼルから妖怪を庇って死亡。直後ヘイゼルの手により蘇生するが、自然の法則を捻じ曲げたとして一族を追放され、ヘイゼルの従者となったという経緯を持つ。武器は二丁の拳銃で、コルト・シングル・アクション・アーミーと思われる(三蔵曰く「化け物みたいな威力だが撃った後腕が痺れる」。なお、後に三蔵はこの銃を一回だけ使っている)。体術にも優れていて、悟空に「ムキムキ」と言われる程筋肉質で屈強な体格を持つ。
烏哭との戦いで無天経文からヘイゼルを守る盾となり、下半身を消される。ヘイゼルが自分から解放されることを望みながら崩れ落ち、その生涯を終えた。
アニメ版では、元々「精霊」を崇め生きる分以上の殺生はしない一族の元で暮らしていたが、異大陸の人間の銃撃で死ぬ。が、精霊の力により生き返り、力を得た。2丁の拳銃は、この時に入手。その後、精霊によりヘイゼルの所へ行き、次々と妖怪を殺戮するヘイゼルを殺そうとしヘイゼルがモンスター化するも撃ち殺す。が自分の魂を引き換えにヘイゼルを生き返らし自分が襲ってきて返り討ちに遭う嘘の記憶をヘイゼルに吹き込み死亡。その後、蘇生術で再び生き返らされ僕となった。最後は魂のストックがなくなり自分が死んだ後モンスター化したヘイゼルを止めることを三蔵一行に託しヘイゼルに「お前といた時間は楽しかった」と言い残し笑顔で死んでいった
フィルバート=グロース
声:金尾哲夫
ヘイゼルの養父にして高名な退魔師。ヘイゼルのことを誰よりも気にかけ、それ故彼が自分の跡を継ぐことに反対していた。かつて烏哭に妖怪にやられかけていたところを助けられたこともある。ヘイゼルがまだ幼い頃に妖怪に殺された。

天界[編集]

孫悟空(そんごくう)
声:保志総一朗
東勝神州傲来国にある花果山山頂の仙岩卵から生まれた。大地が生んだ生命体で、妖怪とも人間ともつかぬ異端の存在。凶事の象徴とされる金晴眼を持つ為、下界から天界へと連れて来られた。天界は殺生事が御法度な為処分を免れ、金蝉童子の元に預けられる。
天界に連れてこられた際にひとつ20Kgほどもある枷を両手足につけられたが、本人には邪魔だ位の認識しかなく驚くほど身軽である。
野山で育った為粗野な部分も目立ち「野猿」と称されるも、子供らしい純粋な心と真直ぐな言葉に、周囲の大人達は魅せられてゆく。しかしその小さな身体に秘められた「斉天大聖」の力と残虐性は絶大な物である。
生まれて最初に見た月を太陽だと思っているため、悟空の言う「太陽」とは月の事である。金蝉の金色の髪のことも「太陽」と呼ぶ。
『最遊記』の時より幼い姿である。またこのころから食に人一倍興味があった。
金蝉童子(こんぜんどうじ)
声:関俊彦
観世音菩薩の甥。長く細い金糸の髪に、睫毛の長い垂れ目。その容貌は、どこか玄奘三蔵に似ている。
天界人としての地位は高いが、その仕事は主に書類に目を通す事ばかりで、退屈に心を病んでいた。典型的なおぼっちゃまで苦労知らず、内弁慶で態度も大きいが体力も根気もない。世間知らずなだけに根は純粋だが、言葉遣いが悪いのは観世音菩薩の影響とされる。
悟空と出会い、天蓬や捲簾からも影響を受けて、大切な物を守るべく今迄の自分を打破し、強大な力に立ち向かう決意を抱く。悟空のことを非常に大切に思っており、「太陽」は悟空のほうだと述べた。
悟空たちが謀反の罪を着せられ天界を追われた時は、最期まで悟空と共にいた。李塔天の最後の抵抗で次空ゲートに挟まれ、最期は圧し潰され消滅した。
悟空の名付け親である。判を角度も写りもキレイに押すことが趣味らしい。
捲簾(けんれん)
声:平田広明
天界西方軍大将。黒髪の短髪に三白眼、皮肉めいた口調、大きな子供のような笑顔。その面差しはどこか沙悟浄に似ている。
酒と花と女を愛でる無頼者。名うての武将で、元は東方軍の大将だったが、上官の妻を寝取った事で西方軍に左遷され、天蓬元帥の部下となる。風来坊で大胆、男気溢れる性格な割に、世話焼きで常識的な面も。見かけによらず高所恐怖症であり、木登りも下りられる範囲でなければ登れない。特に子供や部下にとっては良き兄貴的存在だが、上層部からは煙たがられている。
天蓬の夫役と黙認されるほど、戦場に立つ際は勿論、プライベートでも親友として行動を共にすることが多い。天界の事勿れ主義な方針に疑問を抱いている。趣味は釣りで、水面を挟んだ見えない敵とのバトルを楽しんで酒の肴にする。煙草は入手が難しい為、その銘柄はマチマチらしい。
悟空たちが謀反の罪を着せられ天界を追われた時は、「ナタク」たちの囮となって悟空たちを逃がした。「ナタク」らや敖潤を相手に激戦を繰り広げたが力尽き、敖潤に全てを託して最後の「ナタク」に喰われ死亡した。
アニメでは赤い髪になっていた。
天蓬(てんぽう)
声:石田彰
天界西方軍元帥。放っておいたら伸びたようなセミロングの黒髪と、度のキツい眼鏡。優しさと厳しさを秘めた整った顔立ち。その風貌はどこか猪八戒に似ている。
階級は捲簾より上だが、軍を率いるときは副官を務めている。金蝉童子の友人で古いつき合い。読書マニアで、自分の書庫を持ち、学書から俗書まで揃えている。しかし、一度読み始めると本の世界にトリップしてしまうため、部屋はいつも本に埋もれている。捲簾から、「物置」と言われてしまうほどの有様。掃除は基本的に捲簾にやってもらっているようである。また下界の物が大好きで、造型美だと言ってはわけの判らない物を執務室に収集している。
飄々とした掴み所のない性格で、常にマイペース。自分の事にすら全く構う気がなく、ヨレヨレの白衣(フケが落ちても目立たないように着ている)とフケまみれの髪で端正な顔立ちも台無し。更には便所サンダルを常に履いている。果てには上官に会う際は、ネクタイさえしておけば問題ないと思っている。
変人として有名だが、戦場に立った時の冷静沈着な洞察力と戦闘能力は別人のようで、上司である竜王には優秀な軍人として一目置かれている。捲簾が解任されそうになった時は、抗議し相手を殴り倒したこともある直情派でもある。
悟空たちが謀反の罪を着せられ天界を追われた時は、悟空と金蝉を逃がし、回廊にて天界軍の前に立ちはだかる。多くの天界軍を一人で殺害したが力尽き、最期は抄雨と刺し違え死亡した。
敖潤(ごうじゅん)
声:山路和弘(テレビアニメ)→東地宏樹(CDドラマ・外伝)
西海竜王の名を持つ捲簾・天蓬の上官。はっきりとした明記はされていないが、ジープ(白竜)の前世の姿。
天界には人間と見た目が変わらない者が多い中、人型ながらも白い鱗の肌、角など普通の天界人とはかけ離れた容姿を持つ。闘神一族出のエリート軍人。敖広敖欽敖順らとともに竜王四兄弟と呼ばれている。
金蝉達が逃走する際に人質とされたが、彼らといる内に少しだけ感化された。その後研究室で捲簾と一戦交えたが「ナタク」の奇襲を受け片目を失う。捲簾が身を張ってかばい飼育室を抜け出すが、落下の衝撃で下半身と頸椎を損傷、及び内臓破裂の重体となるも一命を取り留める。その後李塔天の罪を告発し、悟空たちの軌跡を綴った。
(なたく)
声:幸田夏穂
天界で唯一殺生が許される闘神太子「太子」。李塔天の息子で500年前の悟空の友達。
生来はやんちゃで明るい性格で、眠りこけていた天帝の顔に落書きするなど子どもらしい一面を持っており、悟空ともすぐに仲良くなった。しかし、父・李塔天に対して、恐怖に似た忠誠心を持って従っている。
地上で牛魔王が暴走した際には、討伐しその一族を天竺国・吠登城に封印した。
その生まれは母の腹からではなく、李塔天により「造成」されたもの。彼が天界において実権を握るために創り出された。李塔天の命によって悟空たちを殺そうとするが、悟空の言葉に一瞬我を取り戻し、自らの剣で自らの身体を断ち切った。
現代では、意識がなく椅子に座ったまま動かない状態になっている。
なお本作では安能務版の封神演義と同じ読み方をとっているが、本来は「」に「たく」という読み方は無い。
李塔天(りとうてん)
声:磯部勉(テレビアニメ)→稲葉実(CDドラマ・OVA)
哪吁の父親。ドレッドヘアと髭面がトレードマーク。悟空に「う●こ頭」と呼ばれた。天界での地位はさほど高くはなかったが、息子の哪吁が闘神太子になったのを機にその立場を利用し、のし上がっていった人物。その真の目的は天帝の座を奪い取り、天界を支配することにあった。
悟空が哪吁に代わって闘神となることを恐れ、彼を使い悟空や金蝉達を殺そうとしたが失敗。覚醒した斉天大聖により右目を抉られた。敖潤が捕まった後、天界西方軍の指揮を執る。
次空ゲートに辿り着いた悟空たちを追い詰めるが、暴走した「ナタク」が起こした落盤の下敷きになる。金蝉に右腕を切り落とされたが、最後の力を振り絞ってゲートを閉じることで金蝉を殺害し、死亡した。
観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)
声:玉川紗己子(CDドラマ)→渡辺美佐(幻想魔伝)→五十嵐麗(RELOAD・外伝)
三蔵一行に牛魔王蘇生実験の阻止を命じた神。天界を司る五大菩薩の一柱で、慈愛と慈悲(八戒曰く自愛と淫猥)の象徴。両性具有。化身は鶴。
言葉遣いが悪く、周りを気にせず言いたいことを言う唯我独尊的性格。原作の衣服は露出度が高く、上半身が透けている。斉天大聖と化した悟空を軽くあしらえる実力を持つが、普段は飄々としており、強い素振は一切見せない。悟空の500年前の姿を知り、悟空の妖力制御装置をつけた張本人でもある。趣味はあるようだが、二郎神曰く「子供に言えないような趣味」らしい。
恵岸行者が連れてきた子供(悟空)の世話を金蝉に一任した。
反乱が収束した後、頑なにゲートの前から動こうとしなかった悟空に金蝉らの分まで生きるよう諭し、彼の名前以外の記憶を消した。
また、現代では天界から三蔵一行の動向を、楽しみながらも温かく見守る。三蔵が重傷を負い悟空が暴走した際には、下界へ自ら助けに降りた。
二郎神(じろうしん)
声:山寺宏一(CDドラマ)→仲野裕(CDドラマ)→石井隆夫(テレビアニメ・外伝)
観世音菩薩に付き従う神で、主人に振り回され気味の苦労人。豊かな髭が特徴。観世音菩薩の退屈しのぎに将棋を指すこともある。趣味はボトルシップ
天帝(てんてい)
天界の頂点に立つ絶対的な存在。だが、それは表向きであり、実際は天界上層部内での軍の台頭や哪吁を擁する李塔天により進言されたことの最終決定権をするだけに留まる。多くは、「天帝」「御前」と呼ぶが、観世音菩薩や哪吁などからは「じじい」と呼ばれる。李塔天の仲間である抄雨により殺害された。
円雷(えんらい)
天界軍第二小隊隊長。元々は第一小隊隊長だったが、天蓬とそりが合わないため自ら第二小隊へと移籍した。
下界へのゲートに続く道で金蝉たちを待ち受けるが、第一小隊の不意打ちにあい失敗、最期は天蓬に斬り殺された。
抄雨(しょうう)
天界軍大将にして第四部隊隊長。李塔天の仲間。天帝を殺害し、その罪をすべて金蝉たちに着せようと企む。次空ゲートへの道を阻むが、天蓬と刺し違え死亡した。
賀猛(がもう)
天界軍元帥。李塔天の仲間。地下で「ナタク」になりそこなった化け物たちの管理をしていた。「ナタク」たちに金蝉たちを襲うよう差し向ける。捲簾との戦いの中で「ナタク」の攻撃に押し潰され死亡。

大霜寺[編集]

象凌(ぞうりょう)
一ノ班の体術師範代の男。

一ノ班[編集]

峯明(ほうめい)
声:立花慎之介(ドラマCD)
一部の人物から、「ほーさん」と呼ばれている。後の光明三蔵である。
桃醍(とうだい)
声:安元洋貴(ドラマCD)
2メートルを超える筋骨隆々で黒い長髪の男。一部の人物から、「モモちゃん」と呼ばれている。結婚を目前とした矢先に恋人が死去し、仏内に入る。
玄灰(げんかい)
声:斎藤千和(ドラマCD)
辮髪の妖怪の男。先見の力を持ち、手に触れた者の未来を読み取る事が出来る。先見の力を発動する際には、眼の光が無くなり、自らの感情に蓋を閉めた状態となる。幼少の頃に、両親に商売道具として扱われてきたが、親の死後、寺に引き取られる。成長が止まっており、峯明や桃醍よりも年上。
道卓(どうたく)
三白眼で強面な男。一部の人物から、「アゴタク」と呼ばれている。一ノ班で唯一、頼れるアニキ的なサバサバした性格をしている。幼少の頃に、親の為にと自ら身売りされ、禅寺の下働きを獲て僧となる。外見とは裏腹に、学力も体術も人並みを軽く上回っており、教官らからの信頼も厚い。
青藍(せいらん)
常に冷静で、身体能力が高い優等生キャラ。一部の人物から、「せーさん」と呼ばれている。犬や猫を含む牙をもつ動物が大の苦手で、脂汗が止まらなくなる。
蝶庵(ちょうあん)
おかっぱの男。一部の人物から、「お蝶さん」と呼ばれている。体力は低いが、峯明に次ぐ法術の使い手。班内では最も華奢な体格。右胸付近に薔薇のタトゥーを入れている。幼少の頃に、村を救った三蔵法師を美しいと思ったのをきっかけに、三蔵法師を目指している。
丸福(がんぷく)
陽気で調子の良いムードメーカー。本名はマルコム=チチェスター。根っからの商人気質で、お金が第一。普段はバンダナを撒いていて見えないが、銀髪である。一部の人物から、「マル」「ガンちゃん」と呼ばれている。太っているが、意外と筋肉質な相撲体形。西の大陸生まれの両親を持ち、異国人である事から幼少の頃に差別を受けてきた。
宗迅(そうじん)
一部の人物から、「オッサン」「カーネル」と呼ばれている。
陸善(りゅうぜん)
一部の人物から、「メガネ」と呼ばれている。
抄雲(しょううん)
一部の人物から、「しょーちゃん」と呼ばれている。
義兆(ぎちょう)
一部の人物から、「ぎっちょん」と呼ばれている。

アニメオリジナル[編集]

最遊記 (OVA版)[編集]

焔推(えんすい)
声:三木眞一郎
OVA版『最遊記』に登場。ジープに時限爆弾を埋め込んだ妖怪。

幻想魔伝 最遊記[編集]

焔、是音、紫鴛の3人は『幻想魔伝 最遊記』に登場したアニメオリジナルキャラクターである。原作には登場しなかったが、1コマだけ3人の姿が出ていたことがあった。また、『Gファンタジー++』(2001年発売)にアニメ設定とは異なるものの、焔を主役とした短編漫画が掲載されている。

焔(ほむら)
声:森川智之
天界の闘神太子でナタクの後任。天界人と人間のハーフで、妖怪とのハーフと同じく禁忌の子である。右目は孫悟空と同じ金晴眼。天帝に仕える身だが反旗を翻し、この世に新たなる世界を築こうと企む。三蔵一行の前世を知る者である故、彼らを前世の名で呼ぶ。武器は「聖龍刀」と呼ばれる長刀。両手首に掛けられた手枷を外すと本来の力を発揮する。はるか昔に「鈴麗(りんれい)」という天界人の恋人がいたが、天帝により引き裂かれ、それを機に天上界への復讐を決意する。また人間の血を受け継いでいるので長くは生きられない体でもある。新天地創造を目的とし聖天経文と三蔵の持つ魔天経文と新天地の鍵である悟空を狙う。
是音(ぜのん)
声:堀川仁
焔と行動を共にする天界人。右目を眼帯で隠している。人間の妻と息子を妖怪に殺されたため、妖怪を憎んでいる。武器は三蔵が使う「昇霊銃」を連射式にした「魔神銃(ましんがん)」。紫鴛と常に行動を共にし、酒場ではいつも一番強い酒を注文する。右目の眼帯を外すと本来の力を発揮する。だがその力は長時間制御することが出来ない。悟浄曰く「子供好き」。
紫鴛(しえん)
声:家中宏
是音同様、焔と行動を共にする細目の天界人。無益な殺生を好まないが、己の邪魔をする者や攻撃してくる者には容赦ない。武器は懐に入れて携帯している二本の光の鞭。祭夏の街では“神”と崇められていた。烏龍茶が好物。頭部の髪紐を解くと本来の力を発揮する。

最遊人に登場[編集]

天蚕三蔵法師(てんぞん さんぞうほうし)
光明以前の魔天経文の所持・守護者。光明、剛内の修行仲間であり、3人がそれぞれ三蔵となった後も友人として親交を持った。光明が若くして2つの経文を継承したとされることから早世したものと思われる。なお、魔天経文は玄奘、光明以前は代々妖怪の三蔵法師が継承し守護していたという記述があることから、天蚕は妖怪の中から選ばれた最後の三蔵法師と考えられる。

姿だけの存在[編集]

『RELOAD』第1話・第5話のラストに登場(アニメには登場せず)。サングラスを掛けて煙管を吸っている年齢不詳の人物で、耳の形状こそ妖怪だが今のところ正体不明。峰倉かずや本人による『最遊記』の同人誌(一迅社発行)にも登場している。

後に『BLAST』第2話で再登場。タルチエと呼ばれる人物と会話をしていた。