最優秀新人 (野球)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索

最優秀新人(さいゆうしゅうしんじん)は、日本プロ野球の選手表彰の一つ。その年の最も優秀な新人選手を表彰するもので、記者投票によって選ばれる。新人王(しんじんおう)ともいう。

目次

[編集] 概要

全国の新聞、通信、放送各社に所属しており5年以上プロ野球を担当している記者が、選考資格を持つ選手のうち1名の名前を記入し投票する(最優秀新人に相応しいと思う選手がいなければ、「該当者無し」票を投じることもできる)。セントラルパシフィック各リーグで最も多くの票を得た選手1人が、最優秀新人に選出される。ただし、最多得票の選手の得票数を「該当者無し」票の票数が上回っている場合、あるいは規定の得票数(投票総数の26%)に達している選手がいない場合は、「該当者無し」になる。

発表は、2004年までは日本シリーズ終了の翌々日に行われていた。2005年以降はプロ野球コンベンション内の表彰式で行われている。また、最優秀新人受賞選手を対象に佐川急便の協賛による「ゴールデン・ルーキー賞」を特別賞として表彰しており、佐藤忠良によるブロンズ作品が贈られる(この表彰式はコンベンションとは別に実施されている)。

最優秀新人に相応しい成績を残した選手がリーグ内に複数存在した場合は、最優秀新人とは別に優秀新人賞、新人選手特別賞等の連盟特別表彰が設けられる場合がある。

[編集] 資格

1950年に新設された。最優秀新人の有資格規定は以下のように2回変更されている。

  • 1950年 - 1965年 ― プロ入り初年度の日本人選手(1951年に限り、1950年に入団した選手にも資格を与えた)
  • 1966年 - 1975年 ― その年度に初めてペナントレースに出場した選手
  • 1976年以降 ― 海外のプロ野球リーグに参加した経験のない選手のうち、支配下選手に初めて登録されてから5年以内で、前年までの出場が投手は30イニング以内、野手は60打席以内の選手

現行の制度では、外国人枠が適用される選手でも、海外のプロリーグに在籍経験がなければ最優秀新人の資格を与えることになっている。しかし、2009年現在の時点では最優秀新人を獲得した外国人枠の選手はまだ誕生していない。

  • 1996年に巨人に入団した趙成珉は、外国籍であるが、大学卒業後に入団したため、資格を与えられた。
  • 2003年に巨人に入団したマシュー・ランデルは、海外プロリーグの経験がなく、1999年福岡ダイエーに所属した際も一軍出場は1イニングのみだったことから、資格を与えられた。
  • 2007年ウィルフィン・オビスポ(巨人)はマイナーリーグに在籍経験があるが、即戦力としてではなく将来性を期待されての入団で、育成選手から這い上がった経験が評価され、資格を与えられた。

マイナーリーグなど海外プロリーグに所属したことのある日本人選手であっても、プロ野球ドラフト会議を経由して入団した場合、特例として最優秀新人資格が与えられることが多い。メジャーリーグにおいて通算16勝を挙げた後、2003年の同会議でオリックス・ブルーウェーブに指名され入団したマック鈴木にも特例で認められた。

[編集] 歴代受賞者

セントラル・リーグ パシフィック・リーグ
名前 所属 打率/勝利 本塁打/防御率 名前 所属 打率/勝利 本塁打/防御率
1950 大島信雄 松竹ロビンス 20 2.03 荒巻淳 毎日オリオンズ 26 2.06
1951 松田清
(2年目)
読売ジャイアンツ 23 2.01 蔭山和夫
(2年目)
南海ホークス .315 6
1952 佐藤孝夫 国鉄スワローズ .265 14 中西太 西鉄ライオンズ .281 12
1953 権藤正利 大洋松竹ロビンス 15 2.77 豊田泰光 .281 27
1954 広岡達朗 読売ジャイアンツ .314 15 宅和本司 南海ホークス 26 1.58
1955 西村一孔 大阪タイガース 22 2.01 榎本喜八 毎日オリオンズ .298 16
1956 秋山登 大洋ホエールズ 25 2.39 稲尾和久 西鉄ライオンズ 21 1.06
1957 藤田元司 読売ジャイアンツ 17 2.48 木村保 南海ホークス 2.46
1958 長嶋茂雄 .305 29 杉浦忠 27 2.05
1959 桑田武 大洋ホエールズ .269 31 張本勲 東映フライヤーズ .275 13
1960 堀本律雄 読売ジャイアンツ 29 2.00 該当者無し
1961 権藤博 中日ドラゴンズ 35 1.70 徳久利明 近鉄バファロー 15 3.26
1962 城之内邦雄 読売ジャイアンツ 24 2.21 尾崎行雄 東映フライヤーズ 20 2.42
1963 該当者無し 該当者無し
1964 高橋重行
(3年目)
大洋ホエールズ 17 2.76
1965 該当者無し 池永正明 西鉄ライオンズ 20 2.27
1966 堀内恒夫 読売ジャイアンツ 16 1.39 該当者無し
1967 武上四郎 サンケイアトムズ .299 3 高橋善正 東映フライヤーズ 15 2.46
1968 高田繁 読売ジャイアンツ .301 9 該当者無し
1969 田淵幸一 阪神タイガース .226 22 有藤通世 ロッテオリオンズ .285 21
1970 谷沢健一 中日ドラゴンズ .251 11 佐藤道郎 南海ホークス 18 2.05
1971 関本四十四
(4年目)
読売ジャイアンツ 10 2.14 皆川康夫 東映フライヤーズ 11 3.44
1972 安田猛 ヤクルトアトムズ 7 2.08 加藤初 西鉄ライオンズ 17 3.95
1973 該当者無し 新美敏 日拓ホームフライヤーズ 12 3.65
1974 藤波行雄 中日ドラゴンズ .289 1 三井雅晴(2年目) ロッテオリオンズ 6 3.24
1975 該当者無し 山口高志 阪急ブレーブス 12 2.93
1976 田尾安志 中日ドラゴンズ .277 3 藤田学
(3年目)
南海ホークス 11 1.98
1977 斉藤明雄 大洋ホエールズ 8 4.40 佐藤義則 阪急ブレーブス 7 3.85
1978 角三男 読売ジャイアンツ 5 2.87 村上之宏 南海ホークス 5 3.61
1979 藤沢公也 中日ドラゴンズ 13 2.82 松沼博久 西武ライオンズ 16 4.03
1980 岡田彰布 阪神タイガース .290 18 木田勇 日本ハムファイターズ 22 2.28
1981 原辰徳 読売ジャイアンツ .268 22 石毛宏典 西武ライオンズ .311 21
1982 津田恒美 広島東洋カープ 11 3.88 大石大二郎(2年目) 近鉄バファローズ .274 12
1983 槙原寛己
(2年目)
読売ジャイアンツ 12 3.67 二村忠美 日本ハムファイターズ .282 13
1984 小早川毅彦 広島東洋カープ .280 16 藤田浩雅(2年目) 阪急ブレーブス .287 22
1985 川端順
(2年目)
11 2.72 熊野輝光 .295 14
1986 長冨浩志 10 3.04 清原和博 西武ライオンズ .304 31
1987 荒井幸雄
(2年目)
ヤクルトスワローズ .301 9 阿波野秀幸 近鉄バファローズ 15 2.88
1988 立浪和義 中日ドラゴンズ .233 4 森山良二
(2年目)
西武ライオンズ 10 3.46
1989 笘篠賢治 ヤクルトスワローズ .263 5 酒井勉 オリックス・ブレーブス 9 3.61
1990 与田剛 中日ドラゴンズ 4 (31S) 3.26 野茂英雄 近鉄バファローズ 18 2.91
1991 森田幸一 10 3.03 長谷川滋利 オリックス・ブルーウェーブ 12 3.55
1992 久慈照嘉 阪神タイガース .245 0 高村祐 近鉄バファローズ 13 3.15
1993 伊藤智仁 ヤクルトスワローズ 7 0.91 杉山賢人 西武ライオンズ 7 2.80
1994 藪恵市 阪神タイガース 9 3.18 渡辺秀一 福岡ダイエーホークス 8 3.20
1995 山内泰幸 広島東洋カープ 14 3.03 平井正史
(2年目)
オリックス・ブルーウェーブ 15 (27S) 2.32
1996 仁志敏久 読売ジャイアンツ .270 7 金子誠
(3年目)
日本ハムファイターズ .261 4
1997 澤崎俊和 広島東洋カープ 12 3.74 小坂誠 千葉ロッテマリーンズ .261 1
1998 川上憲伸 中日ドラゴンズ 14 2.57 小関竜也
(4年目)
西武ライオンズ .283 3
1999 上原浩治 読売ジャイアンツ 20 2.09 松坂大輔 16 2.602
2000 金城龍彦
(2年目)
横浜ベイスターズ .346 3 該当者無し
2001 赤星憲広 阪神タイガース .292 1 大久保勝信 オリックス・ブルーウェーブ 7 2.68
2002 石川雅規 ヤクルトスワローズ 12 3.33 正田樹
(3年目)
日本ハムファイターズ 9 3.45
2003 木佐貫洋 読売ジャイアンツ 10 3.44 和田毅 福岡ダイエーホークス 14 3.38
2004 川島亮 ヤクルトスワローズ 10 3.17 三瀬幸司 4 (28S) 3.06
2005 青木宣親
(2年目)
.344 3 久保康友 千葉ロッテマリーンズ 10 3.40
2006 梵英心 広島東洋カープ .289 8 八木智哉 北海道日本ハムファイターズ 12 2.48
2007 上園啓史 阪神タイガース 8 2.42 田中将大 東北楽天ゴールデンイーグルス 11 3.82
2008 山口鉄也
(3年目)
読売ジャイアンツ 11 2.32 小松聖
(2年目)
オリックス・バファローズ 15 2.51
2009 松本哲也
(3年目)
.293 0 攝津正 福岡ソフトバンクホークス 5 (34H) 1.47
2010 長野久義 .288 19 榊原諒
(2年目)
北海道日本ハムファイターズ 10 2.63
2011 澤村拓一 11 2.03 牧田和久 埼玉西武ライオンズ 5(22S) 2.61
  • 1951年はリーグ発足から間がなかったため1950年入団の選手も選考対象とされ、セ・パともに入団2年目の選手が選出されている。
  • 太字はその年のリーグ最高。

[編集] 関連項目

個人用ツール
名前空間

変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス
他の言語