最上稲荷

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最上稲荷
Saijo Inari 02.JPG
本殿(霊光殿)
所在地 岡山県岡山市北区高松稲荷712
位置 北緯34度42分32.24秒
東経133度50分0.28秒
山号 最上稲荷山
宗派 日蓮宗
本尊 久遠実成本師釈迦牟尼仏
最上位経王大菩薩(祈祷本尊)
創建年 (伝)天平勝宝4年(752年
開基 (伝)報恩大師
正式名 最上稲荷山妙教寺
別称 最上稲荷総本山
文化財 本堂ほか(国の登録有形文化財)
霊應殿(市重要文化財)
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大鳥居

最上稲荷(さいじょういなり)は、岡山県岡山市北区にある日蓮宗の寺である。正式名称は、最上稲荷山妙教寺。所在地が岡山市高松地区であることから高松稲荷(たかまついなり)と称されることもある。本尊は久遠実成本師釈迦牟尼仏、祈祷本は最上位経王大菩薩[1]

歴史のある寺院であるが、第二次大戦後一時日蓮宗より独立(昭和29年(1954年)7月24日)し、最上稲荷教総本山妙教寺となっていたが、平成21年(2009年)7月に日蓮宗に復帰した。

岡山県周辺域において伏見豊川に並ぶ日本三大稲荷の一つとして数えられる。[2]

目次

歴史・概要[編集]

岡山県内で唯一、明治初年の廃仏毀釈の被害を逃れた所といわれ、日蓮宗系「神仏習合」の祭祀形態を現在も残す。

本尊[編集]

祈祷本尊は最上位経王大菩薩。最上位経とはすなわち法華経のことである。像容は右手に鎌、左肩に稲束を背負い、白狐にまたがる天女の姿をしており、稲荷神の本地とされる荼枳尼天の像容とその特徴を同じくする。

創建伝承[編集]

寺伝によれば、報恩大師天平勝宝4年(752年)に孝謙天皇の病気平癒の勅命を受けて、吉備山中の八畳岩で修法し、最上位経王大菩薩感得、天皇は全快したことに始まるという。

また後に桓武天皇の病気平癒祈願の功徳により、寺院建立の寄進申し出があった。これにより大師が霊地を求めていたある日、最上位経王大菩薩より「備中国、龍王山麓に堂宇を定むるべし」との宣告があり、このことを天皇に進言。天皇はその祈願所としてさっそく龍王山神宮寺を寄進創建した。これが現在の妙教寺であるという。

近世以降[編集]

羽柴秀吉の中国進攻の際に戦火により焼亡するも、江戸時代初期の慶長6年(1601年)この地を治めた旗本花房職之関東地方より日円聖人を招聘し、「稲荷山妙教寺」として再興した。このときに天台宗から日蓮宗へ改宗した。

寛保元年(1741年)に建立された霊応殿本殿(旧本殿)は岡山市重要文化財に指定されている。現在の本殿(霊光殿)は昭和54年 (1979年) に建造された。明治14年(1881年)に建立された根本大堂は老朽化のため、平成18年(2006年)に移転、修復された。2009年、本堂(根本大堂)など33件が国の登録有形文化財に登録された。

なお、昭和26年の宗教法人法の施行に伴い、信徒や有識者の勧めにより、妙教寺の第23世の稲荷日宣の代にして昭和29年7月に、宗教法人・最上稲荷教として日蓮宗から独立、包括法人を組織したが、55年後の平成21年7月24日、26世稲荷日應の判断により、傘下の寺院とともに日蓮宗に復帰した。日蓮宗には一般の寺院として復帰したが、「最上稲荷総本山」の通称は、引き続き使用される。日本三大稲荷の一つとして数えられ民衆の崇敬を集めていて、初詣シーズンには毎年岡山県下最大の参拝客(約60万人)で賑わう。


文化財[編集]

岡山市指定重要文化財[編集]

  • 霊応殿本殿

国の登録有形文化財[編集]

  • 山門
  • 仁王門
  • 本堂
  • 客殿及び庫裏
  • 寒松軒
  • 太鼓楼及び渡廊下
  • 宝光閣
  • 御厩舎
  • 御水舎
  • 鐘楼
  • 清正公堂
  • 霊応殿前殿
  • 霊応殿拝殿
  • 霊応殿経王殿
  • 五社天王社
  • 朝日天王社
  • 日車天王社
  • 荒熊天王社
  • 秀義天王社
  • 末廣天王社
  • 信受・照両天王社
  • 羽弥御崎天王社
  • 大乗天王社
  • 縁引天王社
  • 妙正天王社
  • 夜守天王社
  • 三光天王社
  • 六社天王社一富天王社
  • 六社天王社大元鬼天王社
  • 六社天王社白糸天王社
  • 六社天王社福恵天王社
  • 六社天王社福崎天王社
  • 六社天王社夜守天王社

周辺施設[編集]

  • 稲荷山健康センター
  • 備中高松駅
  • 鳥居(画像参照)
    • 高松稲荷交差点(国道180号岡山県道241号長野高松線の交点)近くの最上稲荷への参道に昭和47年(1972年)に建立され、高さ27.5m、柱の直径4.6m、総重量2800トンで、全国でも屈指の規模を誇る。

交通アクセス[編集]

関連項目[編集]

最上稲荷と同じく日蓮宗に属する稲荷寺。稲荷信仰寺として最上稲荷などに対して勧進を行っている。通称「萌え寺」。

備考[編集]

  1. ^ 『吉備の国寺社巡り 2011年版』 山陽新聞社/発行 2011年 6ページ
  2. ^ 日本三大稲荷に数える寺社は諸説あり地域により異なる。詳細は稲荷神#信仰を参照のこと。また単に寺社規模の問題だけでなく「伏見=神道系」「豊川=曹洞宗系」「最上=日蓮宗系」と考え信仰系列における最上位寺社としての三大稲荷と取ることもできる。

参考文献[編集]

  • 『吉備の国寺社巡り 2011年版』 山陽新聞社/発行 2011年

外部リンク[編集]