曹元忠

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曹 元忠(そう げんちゅう、生没年不詳)は、五代十国時代の曹氏帰義軍節度使の四代目である。曹議金の子で曹元徳曹元深の弟になる。

曹元忠は、帰義軍節度使の中で在位期間が一番長い。在任中、暦を編纂し、民に時を敬授した。軍鎮を設立し、土地を授けた。シルクロードの通行を保証し、文化交流を促進した。莫高窟を開削し、仏像を造り、経典を印刷させた。現在の敦煌文物の伝承と保護に大きな貢献をした[7]

脚注[編集]

  1. ^ 旧五代史』「晋出帝紀」
  2. ^ 五代刻本「大聖毗沙門天王像」題記
  3. ^ 五代刻本『金剛経』後記。原文署天福十五年己酉
  4. ^ 旧五代史』、『新五代史』「吐蕃伝」、『宋史』「沙州伝」、『文献通考』一百五十六
  5. ^ 旧五代史』「周本紀」、『宋会要』「蕃夷門」
  6. ^ 宋史』「太祖紀」
  7. ^ 栄新江『敦煌歴史上的曹元忠時代』