曳火

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UGM-109 トマホークミサイルによる曳火。1986年撮影。

曳火(えいか)とは、広く行われる砲撃形式の一つで、時限信管近接信管の働きにより砲弾が空中炸裂し、主に歩兵などの非装甲目標に大きな損害を与え制圧することを目的とする。曳火砲撃、曳火射撃などとも呼ばれる。現在では榴弾を使用するが、かつてはこの曳火砲撃専用の榴散弾という砲弾が存在した。 曳下と表記される事もある。

一般的な砲撃との相違点[編集]

一般的な砲撃
  • 地面に激突した衝撃で爆発する。
  • 地面で炸裂するため水平より下面の破片や爆発力は地面に吸収されてしまう。そのため目標に直撃した場合の威力は高い反面、広範囲に破片を撒き散らし非装甲目標を殺傷するという目的には適さない。

また上方への破片は宙を舞うだけなので殺傷に有効なのは水平やや上方への限られた破片に限られる 周囲に撒き散らされた破片も上方の角度で飛んで行くため目標が低姿勢をとっていたり穴に潜っていると損害を与えにくい。(実際には地面にめり込んだり、周囲に遮蔽物があったりするので殺傷能力はさらに減る)

曳火砲撃
  • 砲撃が空中で炸裂し、大量の破片が地面に吸収されることなく目標範囲に降り注ぐ。
  • 水平より下面への破片すべてが有効な破片となりうる。
  • 空中で炸裂するため敵の頭上から破片を降らせる形になり、姿勢を低くしたり穴(塹壕など)に潜った敵にも損害を与えやすい。