094型原子力潜水艦
| 晋型原子力潜水艦 | |
|---|---|
| 全長 | 133m |
| 排水量 | 12,000t |
| 最大速力 | 20+ kts |
| 兵装 | 魚雷発射管x6, SLBMx12 |
| 同型艦 | 2 |
094型原子力潜水艦とは、中国海軍が運用する弾道ミサイル原潜。NATOコードは晋(ジン JIN)級。
目次 |
[編集] 解説
093型原子力潜水艦の船体を延長し潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を搭載したもの。旧式化した夏型原子力潜水艦に代わり、核抑止力確保のための弾道ミサイル搭載原子力潜水艦である。
1番艦は(407号艦:長征7号)遼寧省の葫蘆島造船所で2004年に進水、2番艦(408号艦:長征8号)も進水済みである。就役時期は1番艦が2008年頃、2番艦が2010年頃と推測されていたが、状況は不明瞭であり、平成22年度防衛白書においても、その就役は確認されていない。また、2010年時点のアメリカ国防総省の推測では、搭載予定のSLBM巨浪二型(JL-2)の開発が不調であることもあいまって、2015年までの戦力化には疑問を呈している[1]。
「博客口碑評論」によると本艦はロシアのルビーン海洋研究所の技術協力を得て建造されており、それだけでなく中国では、次世代原子力潜水艦開発のためのノウハウを得るために、ロシアに13回に渡って技術者チームを派遣しており、1997年から1998年の一年間だけでロシアに14回に渡り軍の人員を派遣し、新型潜水艦の操作方法の学習を行わせている。
12基の|巨浪二型(JL-2)(射程8,000km以上)を運用可能で、生残性と即応性が大幅に向上したとされている。また、ゴルフ級通常動力潜水艦によって、JL-2の最初の試射は2002年8月に行われた[2]。これは水中発射で到達射程は6,000kmであった。二回目の試射は2003年に、3回目の試射は2004年8月に実施された。『世界の艦船』2008年2月号によれば、まだ本艦を用いた実験が成功したという情報はない。
2008年版防衛白書には、中国の新たな核戦力として「射程約8000キロの弾道ミサイル搭載の新型原潜の建造が行われているとみられる」と記述された。アメリカ海軍情報局は、今後5隻程度を建造する可能性があると予想している。
[編集] 画像流出事件
アメリカの商用人工衛星により、大連市と葫芦島市で停泊中094型が撮影された[3]。また、至近距離から撮影した画像が中国語系の匿名掲示板に投稿された[4]。この写真の解析結果から、弾道ミサイル区画の挿入により全長が20mほど延長されていること、弾道ミサイル搭載数は当初言われていた16でなく12基であることなどが判明した。
[編集] 諸元
- 水中排水量:8,000~9,000ton
- 兵装:巨浪二型(JL-2) 12基、533mm魚雷発射管 6門
[編集] 脚注
- ^ 中華人民共和国に関する軍事・安全保障情勢2010(Military and Security Developments Involving the People’s Republic of China 2010) P34
- ^ 阿部純一『第二砲兵部隊と核ミサイル戦力』 「中国をめぐる安全保障」収録 ミネルヴァ書房 2007年 ISBN 978-4623048595
- ^ Technobahn 2007/7/10 GoogleEarthが偶然に捉えた中国海軍の最新鋭の潜水艦
大連市:写真・位置座標、葫芦島市:写真・位置座標 - ^ Technobahn 2007/10/31 ネット上に流出? 中国海軍の最新鋭原子力潜水艦の画像