時をかける少女 (曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
時をかける少女
原田知世シングル
初出アルバム『時をかける少女 オリジナル・サウンドトラック
B面 ずっとそばに
リリース
規格 7インチ・シングル
ジャンル 歌謡曲ポップス[1]
時間
レーベル キャニオン・レコード
作詞・作曲 松任谷由実
チャート最高順位
原田知世 シングル 年表
ときめきのアクシデント
1982年
時をかける少女
1983年
ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ
(1983年)
試聴
時をかける少女 - ポニーキャニオン提供のYouTubeアートトラック
テンプレートを表示

時をかける少女」(ときをかけるしょうじょ)は、1983年4月21日キャニオン・レコードよりリリースされた原田知世の3枚目のシングル

オリジナル7インチ・シングル盤の規格品番は7A0275。

概要[編集]

表題曲は原田が主演した同年公開の映画『時をかける少女』の主題歌。映画本編後のエンディングテーマとして使用され、劇中の撮影現場をつないだミュージカル風の映像とともに原田が歌唱している。B面曲「ずっとそばに」も歌詞の中に『時をかけてゆくわ』というフレーズがある。

シングル版はオリジナル・アルバム未収録だが、『時をかける少女 オリジナル・サウンドトラック』(1983年7月7日発売)を始め、多くのベスト・アルバムオムニバス・アルバムに収録されている。初回プレス盤と通常盤ではジャケットが異なっており、初回盤はレコードジャケットラベンダーの香りが付されていた。

背景[編集]

姉の影響もあり、原田は松任谷の楽曲を幼い頃からよく聴いていたといい[5]、松任谷に曲を書いてもらえるというだけで家族にとっても大ニュースとなり、「これはちゃんと歌わなきゃ!」と、とにかく一生懸命歌ったと振り返っている[5]。初めて曲を聴いた時の印象は、一度聴いたら忘れられない強いメロディで、歌うにはすごく難しい曲だなと思ったと回顧しており、長崎にいる姉に「どうやって歌ったらいいかな?」と電話で相談しながらカセットテープを聴いて練習したと話している[5]

B面曲「ずっとそばに」と共に松任谷由実が作詞・作曲を手掛けている。松任谷が ″松任谷由実″ 名義で発表した作品の大部分は、雲母音楽出版(©KIRARA MUSIC PUBLISHER)を出版者として登録されているが、本作は2018年現在で角川メディアハウス (©KADOKAWA MEDIA HOUSE INC.)を出版者としてJASRACに登録されている[6]

チャート成績[編集]

チャート最高順位は週間2位にチャートインし、オリコンチャートの登場週数は26週、累計販売枚数は58.7万枚を売り上げた[2]

レコード・コレクターズ』(2014年11月号)の特集「80年代女性アイドル・ソング・ベスト100」で1位[7]

収録曲[編集]

作詞・作曲:松任谷由実/編曲:松任谷正隆

  1. 時をかける少女[3:49]
  2. ずっとそばに[4:38]

別バージョン[編集]

後年に3回アレンジされ、シングル盤を含む4盤とも、それぞれ発売レコード会社が異なる。

原田はデビュー当時の歌声が印象強く、年齢を経ると違和感が増して歌唱に迷いが生じた[8]1990年ヒットパレード'90s」を最後に本作品を歌唱しなかったが、デビュー25周年の2007年11月に発売されたアルバム『music & me』で、アコースティック・ギターの伴奏とともにボサノヴァ風に仕立てた編曲で再びセルフカバー。以来、ライブでも自然に歌唱、2017年の35周年記念アルバム『音楽と私』でも弦楽器を加え再アレンジした[9]

リアレンジ[編集]

カバー[編集]

派生楽曲[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 原田知世 – 時をかける少女 (1983, Vinyl)”. Discogs. 2023年7月8日閲覧。
  2. ^ a b 『オリコン・シングル・チャートブック(完全版):1968 - 2010』オリコン・エンタテインメント、2012年2月、612頁。ISBN 978-4-87131-088-8 
  3. ^ 別冊宝島2611『80年代アイドルcollection』p.38.
  4. ^ 山田修爾『ザ・ベストテン』ソニー・マガジンズ、2008年、311頁。ISBN 978-4-78-973372-4 
  5. ^ a b c 原田知世が語る『時をかける少女』「さまざまな奇跡が重なって生まれました」”. FRaU. 講談社. 2023年7月8日閲覧。
  6. ^ 作品データベース検索サービス J-WID 検索結果
  7. ^ 「80年代女性アイドル・ソング・ベスト100」『レコード・コレクターズ』2014年(平成26年)11月号、ミュージックマガジン、2014年、34頁。 
  8. ^ “原田知世が今だから語る代表曲「時をかける少女」をめぐる真実”. 産経ニュース (産経新聞社): p. 2. (2017年7月1日). https://www.sankei.com/article/20170701-CPNPO774PFPK3K5GCNKYQK33MA/2/ 2018年9月14日閲覧。 
  9. ^ “原田知世が今だから語る代表曲「時をかける少女」をめぐる真実”. 産経ニュース (産経新聞社): p. 3. (2017年7月1日). https://www.sankei.com/article/20170701-CPNPO774PFPK3K5GCNKYQK33MA/3/ 2018年9月14日閲覧。 
  10. ^ 「お湯を」の部分のメロディーは本作の「時を」の部分と同一で、「かける」以降が違う。

外部リンク[編集]