旭橋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索
国道40号標識
旭橋
旭橋(2010年4月撮影)
所在地 日本の旗 日本
北海道旭川市
石狩川
長さ 225.43m
18.3m
建築家
技術者
吉町太郎一、桶浦大三、塩塚重蔵
形式 ブレースト・リブ・キャンチレバー・タイドアーチ橋
建設 1929年11月14日 - 1932年11月3日
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
テンプレートを表示
旭橋(2005年6月撮影)
旭橋(2007年9月撮影)

旭橋(あさひばし)は、北海道旭川市にある道路橋石狩川牛朱別川と合流する地点に架けられており、国道40号が通過する。旭川中心部と北部を繋ぐ市内交通の要衝であり、美しい姿から旭川のシンボルとしても市民に親しまれている。また、とても歴史のある橋でもある。

北海道札幌市豊平橋、北海道釧路市幣舞橋と共に北海道三大名橋といわれたが現在では旭橋のみが架橋当時の姿を残している。

北海道遺産の一つである。

また、旧旭川偕行社(国の重要文化財)や平和通買物公園(日本初の恒久的歩行者天国)などとともに、旭川八景の一つでもある。

上流側には金星橋が、下流側には新橋が架かっている。

目次

[編集] 歴史

初代旭橋は1904年(明治37年)に架けられた鋼橋(全長約153m、幅約11m)であったが、大正末になると木製部分を中心に老朽化が進み、都市拡大に伴う交通量増加に対応できなくなりつつあった。さらに旭川市街軌道が旭橋を通る路線を計画していたこともあり、旭橋は架け替えの必要に迫られた。

1927年(昭和2年)、北海道帝国大学土木工学科橋梁学教授の吉町太郎一に設計指導を依頼し、内務省と協議した結果、橋梁形式にブレースト・リブ・バランスト・タイドアーチ橋を採用することとなった。日本でこの形式の橋は岩手県一関市の北上大橋、東京都荒川区/墨田区白髭橋岐阜県岐阜市忠節橋、そして旭橋の4例しかない。工事は1929年より始められ、1932年(昭和7年)11月3日に竣功した。建設総費用は1,038,650円であった。

完成後70年以上経過しても使用できる強靭なその構造は、ドイツから輸入した高張力鋼の採用や48万本以上のリベット接合、床板にバックルプレートの使用やロッキングカラムなどの伸縮に耐える仕組みに因るものである。

それらの最新技術で設計された目的は当時設置されていた旧陸軍第7師団司令部の存在に起因し、戦時に敵に橋脚が攻撃されても崩落に耐え、また戦車などの重量物の通行を可能とするためであった。激流と戦う戦艦とも称された。 また当時の旭橋正面には軍人勅諭綱領を書いた旭日章が掲げられ、それに対し通行する者は立ち止まり辞儀や敬礼をし、市電車内では車掌が通過時に号令をしたという。 戦地に赴く軍人はその多くが、第7師団から旭橋を渡橋して出征していった。

軍都旭川を象徴し師団橋とも呼ばれた旭橋は第二次世界大戦終戦後に軍人勅諭は撤去され、市電も廃止されたが、そのまま旭川を象徴する構造物として近隣の常磐公園と共に市民に親しまれ、優雅なアーチを描くその姿は旭川を表現する意匠として各方面で用いられている。

[編集] 年表

  • 1892年(明治25年) 土橋が架けられる
  • 1894年(明治27年) 鷹栖橋完成
  • 1898年(明治31年) 鷹栖橋流失
  • 1904年(明治37年) 初代旭橋完成(設計北海道庁技師山岡三郎)
  • 1928年(昭和3年) 架け替え工事の間一時的に仮橋建設
  • 1932年(昭和7年) 現旭橋完成
  • 同年 初代旭橋を再生し1971年(昭和46年)まで北海道深川市納内橋として架橋
  • 1944年(昭和19年) 鉄製欄干の金属供出
  • 1958年(昭和31年) 旭川市街軌道の廃止に因り軌道撤去
  • 1959年(昭和32年) 鉄製欄干の復活
  • 1966年(昭和41年) 照明をランタン型から水銀灯に変更
  • 1983年(昭和58年) 照明を水銀灯からランタン型に復元・飾り灯を復元
  • 1997年(平成9年) 旭川八景の一つに選定される
  • 2002年(平成14年) 土木学会選奨土木遺産に認定
  • 2004年(平成16年) 北海道遺産に認定

[編集] データ

[編集] ギャラリー

[編集] 参考文献

  • 北海道新聞社編 『北海道道路53話』 北海道新聞社、1979年、164-168ページ
  • 関根正次 『旭川叢書第19巻 旭川の橋』 旭川振興公社、1991年、56-61ページ

[編集] 外部リンク

座標: 北緯43度46分42秒 東経142度21分36秒 / 北緯43.77833度 東経142.36度 / 43.77833; 142.36

個人用ツール
名前空間

変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス