早稲田松竹

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早稲田松竹
Waseda Shochiku

早稲田松竹の外観

地図
情報
通称 早稲田松竹
正式名称 早稲田松竹映画劇場
完成 1951年
開館 1951年
収容人員 153人
設備 ドルビーデジタル5.1ch、DLP35mm映写機
用途 映画上映
運営 松竹映画劇場株式会社
所在地 169-0075
東京都新宿区高田馬場1-5-16
位置 北緯35度42分41.8秒 東経139度42分29.5秒 / 北緯35.711611度 東経139.708194度 / 35.711611; 139.708194 (早稲田松竹
Waseda Shochiku
)
座標: 北緯35度42分41.8秒 東経139度42分29.5秒 / 北緯35.711611度 東経139.708194度 / 35.711611; 139.708194 (早稲田松竹
Waseda Shochiku
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アクセス JR山手線西武新宿線高田馬場駅早稲田口から徒歩5分
外部リンク www.wasedashochiku.co.jp
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早稲田松竹(わせだしょうちく)は、東京都新宿区高田馬場にある老舗映画館早稲田通りに面している。現在はミニシアター系作品や名画座作品を主に上映している。

沿革[編集]

1951年12月21日、松竹の系列封切館として開館した。1975年より旧作2本立てを中心とした名画座になり(入場料金は一律300円)、地元の早稲田大学の学生を中心に親しまれた。

1993年11月10日から12月28日まで大改修工事が行われ、チケット販売が手売りから券売機に移行した。2020年6月1日に新型コロナウイルスでの休館から再開後は、手売りと全席指定が続いている。

1994年1月4日、リニューアルオープンした。入場料金は大人1300円、学生1100円、シニア(60歳以上)800円。

1999年3月、ラスト1本割引800円が開始され、シニア料金が900円に改定された。

2002年4月1日から休館したが、早稲田大学の学生を中心に「早稲田松竹復活プロジェクト」が発足し活動したこともあって2002年12月21日にプレオープンし、2003年1月25日から本格的に再開している[1]

プログラムは、新作と関連する上映可能なかなり古いプリントを併映したり、時勢にとらわれない監督・俳優特集などとなっている。最新映画の監督・俳優の旧作を上映することも多い。

休館以前から、ロビーにあるリクエストボードを用意し客からの上映作品のリクエストを募ったり、アンケート回答者から毎月抽選で10組20名に招待券をプレゼントしたりしている。また、ラスト1本の入場料が800円となる割引や、高校生3名以上なら1人800円となる高校生友情プライスもある。

2006年と2007年には、来館者の投票で上映作品を決定する企画「ドレミる?シネマ」が行われた。

2014年から、「ミッドナイト・イン・早稲田松竹」と題したオールナイト上映が不定期に開催されている。

2017年より毎年3月に、早稲田大学グローバルエデュケーションセンター/基幹理工学部表現工学科の設置科目「映像制作実習」(担当教員は映画監督の是枝裕和篠崎誠高木創、映画研究者の土田環など)で学生が制作した映画が、参考となる一般映画と合わせて上映されている(2017年の様子はこちら、2018年の様子はこちら、2019年の様子はこちら、2020年、2021年は新型コロナウイルスのため延期、2022年の様子はこちら、2023年の様子はこちら、2024年の様子はこちら)。2018年3月27日には参考上映作品『おかえり』の篠崎監督が登壇、是枝監督も来館した。2022年3月19日には参考上映作品『れいこいるか』のいまおかしんじ監督と主演の河屋秀俊が、3月21日には参考上映作品『共想』の篠崎監督と主演の柗下仁美が登壇している。2023年3月18日には中川龍太郎監督、3月19日には塩田明彦監督が特別ゲストとして学生監督とトークショーを行った(3月19日、21日には塩田監督の『麻希のいる世界』が参考上映されている)。3月18日の上映前には是枝監督が飛び入りで挨拶した。

2017年10月7日から13日には、通常上映の後に特別レイトショーが開催された。以後、こうした特別レイトショーや特別モーニングショーが不定期に行われている。

2019年6月8日より、敷地内が全面禁煙となった。

オリジナルグッズとして、2019年に傘、2021年に開館70周年を記念したカレンダー、2022年に同じく開館70周年を記念したトートバッグとTシャツ、2023年にトートバッグの第2弾が発売された。

エピソード[編集]

『名月赤城山』『三太頑張れッ!』(1953年2月11日付新聞広告)。館名リスト右から8番目に「早稲田松竹」の文字列が確認できる。
『右門捕物帖 からくり街道』(1953年3月18日付新聞広告)。館名リスト右から9番目に「早稲田松竹」の文字列が確認できる。

脚注[編集]

  1. ^ 特派員・現場レポート「祝!早稲田松竹復活!!」 - 早稲田ウィークリー(2002年12月12日)
  2. ^ 伊藤桃『リリィシュシュの全て』”. 伊藤桃のオフィシャルブログ『B dreamygirl』Powered by Ameba. 2021年5月14日閲覧。
  3. ^ 伊藤桃『転々♪』”. 伊藤桃のオフィシャルブログ『B dreamygirl』Powered by Ameba. 2021年5月14日閲覧。
  4. ^ 伊藤桃『趣味な一日☆』”. 伊藤桃のオフィシャルブログ『B dreamygirl』Powered by Ameba. 2021年5月14日閲覧。
  5. ^ 伊藤桃『映画ざんまい☆』”. 伊藤桃のオフィシャルブログ『B dreamygirl』Powered by Ameba. 2021年5月14日閲覧。
  6. ^ 伊藤桃『早稲田松竹☆』”. 伊藤桃のオフィシャルブログ『B dreamygirl』Powered by Ameba. 2021年5月14日閲覧。
  7. ^ 伊藤桃『小津安二郎☆』”. 伊藤桃のオフィシャルブログ『B dreamygirl』Powered by Ameba. 2021年5月14日閲覧。
  8. ^ 伊藤桃『映画をみてきたよ?』”. 伊藤桃のオフィシャルブログ『B dreamygirl』Powered by Ameba. 2021年5月14日閲覧。
  9. ^ 伊藤桃『レオスカラックスにあいたくて☆彡』”. 伊藤桃のオフィシャルブログ『B dreamygirl』Powered by Ameba. 2021年5月14日閲覧。
  10. ^ 伊藤桃『オンリーラヴァーズレフトアライブ』”. 伊藤桃のオフィシャルブログ『B dreamygirl』Powered by Ameba. 2021年5月14日閲覧。
  11. ^ 中江翼『映画2本立て』”. I am...中江翼オフィシャルブログPowered by Ameba. 2021年5月14日閲覧。
  12. ^ Atsuko_100 (2013年1月18日). “今日は夜一人で初、早稲田松竹行ってきたんですが・・・。”. 前田敦子. Twitter. 2013年1月22日閲覧。
  13. ^ “あっちゃん止まらない「レ・ミゼラブル」4回見た! 名画座にも1人で行った”. スポニチアネックス (スポーツニッポン新聞社). (2013年1月20日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2013/01/20/kiji/K20130120005022050.html 2013年1月22日閲覧。 
  14. ^ misato0305 (2015年1月10日). “今日朝から早稲田松竹行って「LEGO ムービー」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」観た❤”. 清水みさと. Twitter. 2015年4月5日閲覧。
  15. ^ 菅井玲『名画座。』”. 菅井玲 オフィシャルブログ「3歩進んで2歩下がるん♪」 Powered by アメブロ. 2021年5月14日閲覧。
  16. ^ daradaradayo (2022年8月13日). “本日13日から、尾崎くん池松くんとケリー・ライカート特集を見に行った早稲田松竹にて『ちょっと思い出しただけ』上映です!”. Twitter. 2022年8月13日閲覧。

外部リンク[編集]

  • 公式ウェブサイト
  • 早稲田松竹 (@wasedashochiku) - X(旧Twitter)
  • 早稲田松竹 (wasedashochiku) - Facebook ウィキデータを編集
  • 早稲田松竹 (@wasedashochiku) - Instagram ウィキデータを編集
  • "早稲田松竹". TripAdvisor. 2021年5月15日閲覧
  • 「早稲田松竹」 - 『港町キネマ通り』サイト内(2000年10月取材のもの)
  • 「名画座〈早稲田松竹〉で最も上映された作品とは?一位は“あの”名作でした」 - 『BRUTUS』サイト内(2022年11月11日)