旧ソビエト連邦諸国におけるゴキブリの減少

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

旧ソビエト連邦諸国におけるゴキブリの減少が、21世紀に入り、ロシアをはじめとするいくつかの旧ソビエト連邦構成共和国において確かめられた。多くの種類のゴキブリがロシア、アゼルバイジャンカザフスタンウクライナモルドバ、そしてベラルーシにおいて急速に減少していることが特記される。

合理的説明[編集]

ゴキブリの個体数減少は誇張されているか、もしくはこうした現象は一時的なものか、周期的に起こっている可能性がある[1][2]。家庭ごみを捨てる際にプラスチック製の袋を使ったり、ゴミ捨てシュートを使わなくなったことも原因かもしれない[3]。あるいは、ゴキブリが家から他に快適な場所に移動したのかもしれない[4][5]。ゴキブリと戦うための新しい、改良された化学薬品や方法が移住の理由となったかもしれないし、そのために個体数が減少しているように見えているのかもしれない[6][7][8]。近代建築の資材もこうした現象に関係している可能性がある一方[9][10][11]、こうした建築資材が使われていない家からもゴキブリが消えていることが判明している[12]イエヒメアリの存在も減少の要因として考えられる。イエヒメアリはゴキブリと餌を奪い合う存在であり、しかもゴキブリをも獲物にしているため、これが減少の原因かもしれない。もちろん、これら複数の要因が重なりあい、最悪の状況英語版が起こることにより、ゴキブリの個体数減少の原因となっているのかもしれない。

他の要因[編集]

遺伝子組み換え作物の導入がゴキブリにとって悪影響を及ぼしたかもしれない[13]チェルノブイリ原子力発電所事故によりチェルニウツィータンボフで発生した放射性廃棄物や化学物質による環境汚染も要因の可能性がある[1]。しかし、ゴキブリは放射線に対して強いとの意見もある[9]。さらに、携帯電話無線アクセスの急激な増加がゴキブリに悪影響を及ぼしたとする意見もある[10][14]オゾンホールの発生がゴキブリに対して異常なバイオリズムをもたらしたとする説も存在する[10][11]。ゴキブリ同士の争いも個体数を大きく減らす要因となるかもしれない[3]。いくつかのゴキブリの(分類学における)は食用とされており、捕食者により食べられてしまうことも減少の要因となり得る[15]

科学的な警告[編集]

チェリャビンスクエカテリンブルクの科学者は、コバネゴキブリ英語版レッドリストに加えるべきだと提唱している[16][17]

参考文献[編集]

  1. ^ a b Исчезновение тараканов на Белгородчине не связано с радиацией :: ИА Бел.Ру - Новости Белгорода он-лайн” (ロシア語). Bel.ru (2006年12月4日). 2013年3月24日閲覧。
  2. ^ Alexandr Goncearenco neksa neksa.net (2006年2月6日). “Архив за 02.06.2006 - "Независимая Молдова"” (ロシア語). Nm.md. 2013年3月24日閲覧。
  3. ^ a b Газета Русский Курьер :: Тараканы в бегах”. Ruscourier.ru. 2013年3月31日閲覧。
  4. ^ Тараканы бегут из Украины”. Pk.kiev.ua (2007年11月7日). 2010年8月23日閲覧。
  5. ^ В Алмате вернулись тараканы
  6. ^ 17:36 (2009年1月28日). “Факторы, вызвавшие исчезновение тараканов, могут привести к гибели человечества”. Asfera.info. 2013年3月31日閲覧。
  7. ^ 3 канал - Главная тема. Итоги”. 3channel.ru (2008年4月21日). 2010年8月23日閲覧。
  8. ^ Тараканы в опасности”. News.ntv.ru. 2013年3月31日閲覧。
  9. ^ a b Украинские ученые озабочены исчезновением тараканов » Наука и здоровье » Корреспондент” (ロシア語). Korrespondent.net (2007年2月15日). 2013年3月30日閲覧。
  10. ^ a b c Большой город” (ロシア語). Bg.ru (2008年5月8日). 2013年3月30日閲覧。
  11. ^ a b Задумайтесь: куда исчезли тараканы?”. Greenword.ru (2008年4月21日). 2013年3月30日閲覧。
  12. ^ Почему из российских городов сбежали тараканы Doronchenko.ru - интересные обзоры интернета”. Doronchenko.ru (2006年6月19日). 2010年8月23日閲覧。
  13. ^ Тараканы в Москве исчезают, а собаки - умнеют, выяснили ученые”. Palm.newsru.com. 2010年8月23日閲覧。
  14. ^ Газета Русский Курьер :: Тараканы в бегах”. Ruscourier.ru. 2013年3月31日閲覧。
  15. ^ Fromme, Alison (July/August 2005). “Edible Insects”. Smithsonian Zoogoer 34 (4). オリジナルの2005-11-11時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20051111041211/http://nationalzoo.si.edu/Publications/ZooGoer/2005/4/edibleinsects.cfm 2013年3月31日閲覧。. 
  16. ^ Российские экологи бьют тревогу: исчезающих из домов тараканов хотят переселить в Красную книгу”. Newsru.com (2008年4月21日). 2013年3月24日閲覧。
  17. ^ Тараканы вымирают : Насекомых занесут в Красную книгу”. Weekend.rbcdaily.ru (2008年4月18日). 2013年3月24日閲覧。