日産ディーゼル・スペースランナーRA

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日産ディーゼル・UA から転送)
日産ディーゼル・RA
ノンステップ 西工車体(11.5m)



PKG-RA274PAN 川崎市交通局

スペースランナーRA(SPACERUNNER RA)は、日産ディーゼル工業が製造している10~12m級の路線・自家用大型バス

日産ディーゼルの大型路線バス名はかつて特に車種名は設けられず、型式名称(表記方法)として

R/RA ⇒ U/UA ⇒ UA ⇒ RA(その後にスペースランナーRAの愛称がつく)

という変遷を辿るが、当記事では、U/UA以降を扱う。

また、日産ディーゼル工業と三菱ふそうトラック・バスの業務提携により、当車種は、三菱ふそうへエアロスターSとしてノンステップバスと自家用車が、三菱ふそう・エアロスターからは、スペースランナーAとして、ワンステップバスが日産ディーゼルにOEM供給されているが、本項目では、後者も扱う。

目次

[編集] 概要・型式名称について

日産ディーゼル工業のバス製造事業においては、他のメーカーとは違い、自社内もしくはグループ内にボディー製造部門が存在しない。このためボディーは、資本関係のない富士重工西日本車体工業で製造されてきており、2003年の富士重撤退以後は全て西日本車体工業で製造されている。このような経緯から、車種の外見が完全に変わっても、コーチビルダー側のモデルチェンジであって、車種そのもののフルモデルチェンジとは言い難い。

このため、これまでの型式名の変更は、モデルチェンジにあわせた表記変更やエンジン設置方法の変更などがその要因である。かつては、1990年(P-)までは、サスペンション形式が板バネ(リーフサス)の場合はU、エアサスの場合はUAとなっていたが、1990年(U-)からは、UAに統一され、型式末尾のアルファベットの2桁目が板バネ(リーフサス)の場合はS、エアサスの場合はAとなった。現在は、エンジンの設置方法が変更になったことにより、観光型と同じRAを名乗っており、さらに、社内のブランド仕様統一のため、2005年から「スペースランナーRA」の愛称が与えられている。

現在は、ノンステップバスワンステップバス・自家用ツーステップバスの3種類がある。また、国内のバスでは唯一、ホイールベース5.8mのP尺のノンステップバスが製造されている。かつてはノンステップバスは、床面フルフラットのバスが存在したが、現在はワンステップバスをベースとした、前扉から中扉までがノンステップのバスが製造されている。

なお、冒頭のように新長期規制にあわせて日産ディーゼル工業と三菱ふそうトラック・バスが業務提携を開始したことに伴い、三菱ふそうに「エアロスターS」として当車種のノンステップバスがOEM供給されている。それとは引き換えに、三菱ふそうからエアロスターが「スペースランナーA」として供給されている。

[編集] 沿革

[編集] U/UA系(ノンステップバスを除く)

[編集] U(UA)20/30、U35系

日産ディーゼル・U(UA)20系は1973年に昭和48年排出ガス規制に伴い2サイクルUDエンジン搭載の4R系とリアエンジンバスPR系をモデルチェンジし登場。U20系は1970年から製造されていた4サイクルエンジン搭載のリアエンジンバスPR系に搭載していたPD6型(185ps)を水平式にしたPD6H型(Hは水平=horizontalの頭文字)を搭載した日産ディーゼル初のリアアンダーフロアーエンジンバスである。同時に5R系の代替として、PD6型を出力アップしトルクをより高めたPE6H型(220ps)搭載のU(UA)30系も登場している。

指定メーカーの富士重工業製の車体は13型ボディーが架装された。その多くは通称3Eと呼ばれる路線専用の13型Eボディーである。また西日本を中心に導入された、西日本車体工業(西工)製の車体はカマボコと呼ばれる42MCボディであった。が、1978年以降は前面・後面のデザインなどを変更した53MCボディを架装している。このほか、北村製作所が車体を架装した例も、新潟交通函館市交通局などごく一部に存在する。
なおU(UA)30系は富士重工製のみの設定であり、西工製は存在は未確認。

ホイルベースはU(UA)20/30系とも、H尺(4.67m)、L尺(5.2m)、N尺(5.6m)の3種類が用意された。N尺は、路線バス用途の場合、納入事業者は北海道に多い。

1975年には、エンジンの静粛性が高い予燃焼室渦流室式)式のPP6H型(195ps)を搭載したU35系を追加した。都市部の路線バス向けであったためエアサス仕様は設定されていない。


[編集] K-U(UA)31、36系

1980年に昭和54年排出ガス規制に伴い、U(UA)20/30系をマイナーチェンジしてK-U(UA)31系に移行した。直結冷房搭載を考慮してエンジンの出力アップが行われ、U30系に搭載していたPE6H型を230psに出力アップして搭載している。

予燃焼室式エンジンを搭載したU35系は、PP6H型エンジンのまま54年規制適合されK-U36系となった。U-35系と同じくエアサスは設定されていない。1982年以降は昭和57年排出ガス規制に適合しN-U36系となった。

ホイルベースはU(UA)20/30系から若干の変更が行われ、K尺(4.76m)、L尺(5.1m)、N尺(5.5m)の3種類が用意された。

車体は当初、富士重工はR13系ボディーを架装していたが、1982年にモノコックボディとスケルトンボディの中間的な構造のR15系ボディーの15型E(5E)または15型B(5B)に移行する。西工もモノコックボディの53MCを架装した例が殆どだが、1983年以降、スケルトンボディの58MCを架装した例がごく僅かだが存在する。

シンガポール向け輸出仕様としてU31RCNも存在する。車体は富士重工15型E(5E)で日本には存在しない12m級である。また、テールランプは西工スペースランナーの縦型を使用しており、1993年まで製造された。

[編集] P-U(UA)32系

日産ディーゼル・U 富士重工R15/5E

P-U32L 茨城交通

1984年に昭和58年排出ガス規制に伴い、P-U(UA)32系となった。予燃焼室式エンジンは廃止となり、K-U(UA)31系に用いていた直噴式のエンジンPE6H型(230ps)を搭載している。なおホイルベースはK-U(UA)31/36系と同じである。

1985年秋には騒音規制の適合に合わせ、各部のマイナーチェンジが行われた。外観では後部のエンジン開口部が廃止している。またインパネのデザインも変更され、透過照明式メーターとシフトインジケーターを採用した。

車体は、富士重工が5E、5Bであるが、改良が行われ、リベットボディーから、ゴムで板をつなげたパネルボディーになった。西日本車体は、全て58MCになる。

[編集] P-U(UA)33,50系

日産ディーゼル・U 富士重工R17/7E

P-U33K 広島バス

1988年にP-U(UA)32系はP-U(UA)33系となった。エンジンは新型のPF6H型(235ps)を搭載した。ホイルベースはK尺(4.72m)、L尺(5.24m)、N尺(5.55m)の3種類が用意され、このモデルより機械式ATのE-MATICが設定された。

また、高出力版のP-UA50系が設定された。エンジンはV8のRE8型(295ps)を搭載し、サスペンションはエアサスのみである。ホイルベースは短尺の設定が無く、L尺とT尺の2種類のみとなった。

富士重工製の車体はモデルチェンジが行われ、本格的なスケルトンボディのR17系ボディーの17型E(7E)または17型B(7B)を架装している。西工製は、P-U(UA)32系と同じ58MCである。

なお、P-UA50系は実際に路線バスとして使われた例は極めて少なく、自家用や高速バスに使われるケースが多かった。車体は、富士7Bの架装例が大半で7Eは存在しない。またごくわずかに西工58MCを架装した例が存在する。

[編集] U-UA440,510(520)系

日産ディーゼル・UA 西日本車体工業B-II(58MC)

U-UA440NAN 広島交通
U-UA系運転席

1990年に平成元年排出ガス規制に伴いモデルチェンジされ、U-UA440系となった。エンジンおよびホイルベースはP-U(UA)33系と同じであるが、K尺の表記がH尺に変更された(変更後も4.72m)。運転席周りはP-U(UA)33系と共通だが、1992年に衝撃吸収式ステアリングに変更されている。

1991年都営バス向けのワンステップ超低床バスが、1993年には京急型ワンステップバスが、1995年にはCNGバスの試作車が登場している。

U-UA440系から型式の表記方法が変わり、UAのAは大型車を表すようになった。懸架方式の区別記号は末尾のアルファベットの2桁目に移り、L尺車(ホイールベース5.24m)の場合ではリーフサス仕様の型式記号はU-UA440LSN、エアサス仕様はU-UA440LANとなる。

V8エンジンを搭載した高出力車も同時にモデルチェンジが行われ、P-UA50系より高出力なったRE8型(310ps)を搭載したU-UA510系と、さらに高出力のRF8型(340ps)を搭載したU-UA520系が登場した。ホイルベースは短尺の設定が無く、L尺とN尺、R尺とT尺の4種類の設定である。P-UA50系と同じくリーフサスの設定はなく、エアサスのみの設定である。

なお、U-UA520系は路線バスとしては製造されておらず、自家用と廉価版の観光向けである。

車体はP-(UA)33系と同じく、富士重工は7E、7B、西工は58MCを架装している。 またU-UA510系は、その殆どが富士重工7Bを架装している。7Eを架装した例は鹿児島交通グループにみられる(トップドア車)。ミヤコーバスにも元サンプルカー(前中ドア車)が1台在籍。西工58MCの架装例も存在するが、鹿児島交通が路線用なのに対し、佐賀市営は自家用タイプのE型である。

この他、珍車として東京都交通局のリフト付都市型超低床バス(床面地上高550mmのフルフラットワンステップ車)がある。都庁管轄の新宿営業所への投入で三菱MP618Kと共に投入。型式はUA440HANで(試作車扱いのため排出ガス規制記号のU‐は付かない)、1990年製の3ドアの試作車2台と、1991年製の2台、1994年製の1台(この1台のみ型式がUA440KANとなる)の全5台の製造となる(ワンステップバスの項も参照のこと)。また1995年には北海道中央バスに、都市低床仕様をベースにした(U‐UA440NAN改)エアサスのワンステップ車が2台納入されている(1台は平岡営業所、もう1台は小樽市内の色内営業所に配属された。)。その後平岡配属車は2001年に白石営業所、小樽配属車は2003年に石狩営業所に転属している。

[編集] KC-UA460,521系、NE-UA4E0

KC-UA460系ノンステップバス(Fタイプ)については後述。

1995年に平成6年排出ガス規制に伴いモデルチェンジされ、KC-UA460系となる。エンジンは新型のPG6型(235ps)を搭載した。ホイルベースはP-U(UA)33系およびU-UA440系と同じである。またこのKC-UA460系をベースにディーゼル・蓄圧式ハイブリッドバスERIPが登場している。 床構造は、ツーステップとワンステップが設けられたが、1999年には西工の手で、ワンステップ車をベースに前中ドア間がノンステップとなる車輌が製造されている。

V8エンジンを搭載した高出力車も同時にモデルチェンジが行われ、再びKC-UA521系の1種類に統合された。U-UA510系と同じくエアサスのみの設定で、ホイルベースは従来のL尺(5.24m)とN尺(5.55m)以外に、特大サイズのR尺(6.0m)とT尺(6.5m)の4種類が設定されている。ただし特大サイズの7Eボディ架装例は無い。U-UA510系と同じく長距離用のトップドア車が多いが、市内線用路線バスとして前中ワイドドア車が鹿児島市交通局に存在する。

KC-UA460系の車体は富士重工、西工製双方で架装されているが、KC-UA521系については富士重工製のみで西工架装例はほぼ皆無と思われる。西工製の車体は1996年に58MCから96MCにモデルチェンジしている。

1996年に日本初の本格的な天然ガス(CNG)バスであるNE-UA4E0系が登場する。日産ディーゼルは1995年にU-UA440系をベースにした試作車を製造したが、それを元にUA460系をCNG対応にしたものである。ほとんどが富士重工を架装しているが、阪急バスの1台のみ西日本車体工業を架装している。

[編集] KL-UA452系

KL-UA272系ノンステップバス(Fタイプ・Nタイプ)については後述。

2000年6月28日に平成11年排出ガス規制に伴いモデルチェンジされ、KL-UA452系となった。エンジンは過給器付きのPF6H系を搭載し、高出力車もエンジン設定で対応した。標準出力車がPF6HTA型(240ps)、高出力車がPF6HTB型(300ps)となる。

ホイルベースはUA460/4E0/521系から変更され、K尺(4.8m)、M尺(5.3m)、P尺(5.8m)、T尺(6.5m)の4種類が用意されているが、T尺はエアサス高出力車のみの設定となる。この車から、前扉付近にあるプレートに表記されている形式から、軸距を表す記号以降の表記が消える。(KL-UA452KANなら"KL-UA452K"、JPなど他車種も同じ)

車体は富士重工、西工双方が架装している。富士重工製の7E(7B)ボディは軽量化などの改良がされて新7E(新7B)ボディとなったが、同社のバス架装事業終了に伴い2003年までの生産となる。また西工は高出力車のシャーシに自家用向けE型ボディを架装した車両を製造し、西日本を中心に近距離高速バス向けに導入例がある。

[編集] ERIP(エリップ:蓄圧式ハイブリッド車)

KC-UA460HAN改(東京都交通局)

地上設備の不要なハイブリッド車としての改造扱いで1995年に登場。U-UA440系、KC-UA460系に設定され、基本的な構造は三菱ふそう・エアロスターの"MBECS"やいすゞ・キュービックの"CHASSE"に準ずる。ハイブリッド機構搭載による重量増や効果、また軽量化や低床化に対応できないため1999年に製造が打ち切られた。導入した事業者は東京都交通局・横浜市交通局・大阪市交通局・会津乗合自動車のみ。

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[編集] UAノンステップバス

ノンステップバスはFタイプ、Nタイプ、Gタイプとの3種類がある。

[編集] Fタイプ

日産ディーゼル・UA
ノンステップFタイプ 富士重車体


KL-UA272KAM 関東バス

1997年にUA460KAM(改)[名古屋市営バスのみはUA460MAM(改)]として試作扱いで登場したフルフラットノンステップバス。K尺がホイールベース4.8m、M尺が5.3mとなる。ドイツZF社からトルコンATやドロップアクスルなどを輸入して製造。

ボディは富士重工(FHI)製の7Eを架装。(富士重工のみの製造)

構造的には車体後部に通常のKC-UA460系と同じPG6型エンジン(235ps)を垂直横置きしている。

1998年に正式承認を取りKC-UA460KAM(M尺はK尺の改造扱いで社内ではUA460MAMとして区別)として発売。K尺がホイールベース4.8m、M尺が5.3mとなる。構造的に従来と大差はなく屋根が若干薄くなった程度。CNGノンステップバスにも対応し、東京都・大阪市・神戸市などが導入。

2000年、平成11年排ガス規制に対応に合わせマイナーチェンジされ、KL-UA272KAM(M尺はK尺の改造扱いで社内ではUA272MAMとして区別)として発売。K尺がホイールベース4.8m、M尺が5.3mとなる。エンジンがツーステップ・ワンステップと共通のPG6系から、中型車用のMD92系のMD92TA型(260ps)に変更され、エンジンの小型化により客室空間が広がっている。なお、導入当初はUA460KAMと名乗っており、西武バスのみが導入している。

2003年富士重工のバス製造撤退まで生産。


[編集] Nタイプ

日産ディーゼル・UA
ノンステップNタイプ 西工車体


KL-UA272KAM 京都市交通局

2003年から、スペースランナーRA(後述)の登場まで製造されていたフルフラットノンステ。 富士重工のバス製造撤退で、従来富士重工のみの製造だったフルフラットノンステを、西日本車体工業(NSK)に移管し登場。

KL-UA272KAM改(すべて改造扱いでK尺とM尺があり、社内ではUA452KAM,UA452MAMとして区別)として発売。K尺がホイールベース4.8m、M尺が5.3mとなる。

エンジンはFタイプが専用のMD92系を用いていたが、Nタイプはワンステップバスと同じPF6系リアアンダーフロアエンジンを縦置きにして横方向にオフセットし、デフの位置をずらすことにより、リアオーバーハングの低床化を実現している。Fタイプに比べリアオーバーハング部分の座席が1列多く設定できるが、Fタイプに比べ座席位置は高い。

構造的には三菱ふそうニューエアロスターシリーズのノンステップバスに近いが、エンジンオフセットの方向は、ニューエアロスターとは逆のドア側になる。

しかし、この頃からそれまでフルフラットタイプを導入した事業者の大半がGタイプ(後述)に切り替えたため、Nタイプを導入した事業者は少ない。導入したのは、京都市交通局西武バス大阪市交通局名古屋市交通局神戸市交通局など。CNGバスも存在する。なお、西武バスと神戸市交通局の導入分は前中間ノンステップの仕様で導入されている。

[編集] Gタイプ

日産ディーゼル・UA
ノンステップGタイプ・富士重工R17/7E(CNG)


KL-UA452KAN改 横浜市交通局

西日本車体工業が、安価な大型ノンステップバスを独自に企画し、2000年から改造扱いで製造開始したノンステップバス。尼崎市交通局が導入の第一号で、以後主流となるタイプである。

従来の日産ディーゼルのノンステップバスはすべてトルコンATのみであったため、MTベースの安価なノンステを求める声に応じ、ワンステップバスの前輪から中ドアまでをノンステップ化し、後部のエンジン周りはワンステップバスと同じ構造を採用してコスト削減と、MT化を実現したタイプ。CNGバスも存在する。

いすゞ・エルガtype-Aも同様の構造。

初期のKC-UA460*AN(改)系はH尺がホイールベース4.72m、L尺が5.24m、N尺が5.55mで西日本車体工業のみであったが、2000年からのKL-UA452*AN(改)系はK尺がホイールベース4.8m、M尺が5.3m、P尺が5.8mで富士重工も車体を架装している(富士重工は2003年まで)。なお、西鉄バス北九州も電車代替バスの2代目車両として導入している。

[編集] RA

これ以降は、ノンステップバス・ワンステップバスを一括して扱う。

[編集] ADG-RA273A系

日産ディーゼル・RA 西日本車体工業B-I(05NS)

ADG-RA273MAN 名古屋市交通局

2005年6月6日、大型路線バスで初めて新長期規制(平成17年排出ガス規制)に適合したモデルが発売開始され、ADG-RA273A系となった。このモデルより、エンジン設置方法が「縦置き横倒し」から「縦置き直立」へと変更されたため、形式名がUAからRAへと変更された。

エンジンは、UA272(富士重工製)に搭載されていたMD92TAをベースに、尿素SCR触媒と超高圧燃料噴射(コモンレール)、酸化触媒を組み合わせた「FLENDS」と呼ばれる排出ガス浄化システムを搭載したMD92TJ型(300ps)1種類に整理された。

ホイールベースは、K尺(4.8m)、M尺(5.3m)、P尺(5.8m)、T尺(6.5m)の4種類あり、T尺以外はノンステップにも対応している。車体は西工96MCだが、平成18年灯火器類保安基準に適合するため、リアコンビネーションランプをJP/RM360と同じ縦並び(日産・シビリアン用のテールランプ)にした他、フェンダーアーチの形状や窓割りの変更、サイドリフレクター(反射板)を追加した先代とは異なる外見が特徴。変速機は、路線車がDD5速MT車とZF社製OD5速AT車(K尺・M尺のみ)、近距離高速と自家用仕様が6速MT車となる。なお、給油1~2回毎にAdblue(アドブルー)と呼ばれる尿素水溶液を補給する必要がある。

[編集] PKG-RA274A系/PDG-RA273A系(現行車種)

2006年6月、路線用5速MT車と自家用仕様6速MT車の一部(T尺のみ)が平成27年燃費基準達成をしたPKG-RA274A系になった。国内初の重量車燃費基準達成車となった。また、併せて新長期規制に対してPMの10%減を達成している。

一方、自家用T尺以外の6速MT車と5速ATノンステップ車に関してはエアロスター-S(後述)とともに2007年9月ころにマイナーチェンジされ、新長期規制に対してPMの10%減のみを達成したPDG-RA273A系になった。

前モデル(RA273)と同一型式のMD92TJ(300PS)を改良しているが、後述の汎用ランプ搭載車以外は内装・外観ともにRA273系と殆ど変わらず、リアウインドウの左下にあるステッカーくらいしか判別材料がない。PKG-RA274A系は「平成27年度燃費基準達成車」の緑色のステッカーで識別可能。また、2006年12月以降の新車には、新たに「燃費基準達成」の緑色のステッカーの上に「低排出ガス重量車 PM10%低減」の青色のステッカーが追加されているため、こちらでも判別可能である。

その後、エアロミディSが販売されてからはリヤランプが日産シビリアンのテールランプ流用ではなく、三菱ふそうエアロスターと同じ、ゴールドキング製の汎用ランプに変更された。

なお、日産ディーゼル工業と三菱ふそうトラック・バスがバス事業における提携を発表したことにより、T尺以外のノンステップバスは、2007年5月21日より、エアロスター-Sとして、三菱ふそうにOEM供給されている(PKG-AA274A系など、AA系となる)。また国土交通省には自家用型式のT尺も認可されている(提携の詳細はこちらを参照のこと)。

ふそう名義で販売されているものの、外観・内観は殆どスペースランナーRAと同じであり、銘板にも「日産ディーゼル工業」と記載されているほどである。そのため、車番表及びステアリングホイールのエンブレムを確認しないと判断出来ない(スペースランナーは"NISSAN DIESEL"のロゴになっているが、エアロスターSの場合は三菱グループのエンブレム(スリーダイヤ)になっている。また車体番号がメーカ別になっているバス会社では番号からの識別も可能:関東バス,東急バスなど)。

  WB4.8m WB5.3m WB5.8m WB6.5m
5MTノンステップ
5MTワンステップ
PKG-RA274KAN PKG-RA274MAN PKG-RA274PAN
5AT車 PDG-RA273KAN PDG-RA273MAN P尺設定なし
6MT高速仕様
6MT自家用
PDG-RA273KAN PDG-RA273MAN PDG-RA273PAN PKG-RA274TAN

[編集] 車体

U/UA系の車体は富士重工製と、西日本車体工業(西工)製が存在する。富士重工製は東日本を中心に全国で、西工製は京都市交通局以西の近畿、山陽、九州地方で導入されていた。 (但し、ごく僅かではあるが、自家用では東日本でも西工架装車輌を導入した事例がある)。

しかし、富士重工が2003年3月をもって、車体架装から撤退したことにより、現在は全国で西日本車体架装の車輌が導入されている。撤退直前の2002年11月には東京都交通局神奈川中央交通にUA452が投入された。

なお、富士重工撤退以前の東日本で西工架装車が導入された事例は、自家用・特定輸送用を除くと、1999年に東急バス横浜市交通局が当時西工でのみ製造していた部分ノンステップ車(KC-UA460HAN改)を導入した例などがある(2000年からは西工製のJPが関東各地で見られるようになった)。

また、富山地方鉄道宮城交通に、それぞれ1台ずつ西工架装のU-UA系が在籍しているが、 これは、もともと東日本地域で自家用バスとして使用されていた車両である。前面形状が、京王バスのU-JP211NTNに準じたものになっているのが特徴である。

[編集] 三菱ふそうとの相互OEM供給

前述のとおり、2007年から日産ディーゼル工業と三菱ふそうトラック・バスはバス事業における相互提携を行っている。当形式が該当する大型路線バスに関しては、以下のようになる。

  • エンジンは尿素SCR還元システムを使用した、日産ディーゼル製のエンジンが全車両に採用される。
  • ノンステップバスは、当初は西日本車体工業ボディーの日産ディーゼル車に統一され、日産ディーゼルから三菱ふそうへと完成車がOEM供給となり、エアロスター-Sとして発売された。そのためハイブリッドバスを除いて三菱ふそうバス製造のノンステップバスは一時モデル廃止されていたが、2009年4月16日から三菱ふそうバス製造製のノンステップバスがラインナップに復活し、エアロスター-Sとの併売となった。
  • ワンステップバスは、双方が生産。その上で三菱ふそう車が日産ディーゼルへとOEM供給される(スペースランナーAとして発売開始)。またそれ以外に、前述のようにこれまで三菱ふそう・エアロスターにはなかった、自家用形式のT尺がエアロスター-Sとして認可されており、この形式が日産ディーゼルから三菱ふそうへと供給可能である。

以下では、スペースランナーAについての記述を扱う。

[編集] スペースランナー A

三菱ふそう・ニューエアロスターのOEM供給車で、エンジンは尿素SCR還元システムを用いた自社製のエンジンが用いられている。

[編集] PKG-AP35U系

日産ディーゼル・スペースランナー A

PKG-AP35UK 伊豆箱根バス

2007年10月30日に発売された形式。三菱ふそうエアロスターPKG-MP35U系が日産ディーゼルにOEM供給されるもの。ワンステップ車、および自家用ツーステップ車のみの供給(ノンステップ車は三菱側にも仕様設定なし)で、ホイールベース4.8m車がPKG-AP35UK、同5.3m車がPKG-AP35UM、同6.0m車がPKG-AP35UP(自家用ツーステップ車は5.3m車および6.0m車のみ)である。

現在、船橋新京成バス習志野新京成バス西武バスグループ・北陸鉄道で導入されている。

[編集] 関連商品

※全てU/UAがプロトタイプ。

  • トミーテックバスコレクションで以下の製品が発売されている。
    • 第5弾のの西工96MC・ノンステップ(KL-UA452KAN改)。
    • 第6弾の富士重工5E(P-U/UA32K)。
    • 第9弾の富士重工7E・ノンステップ(KL-UA272KAM・KL-UA452KAN改)、西工58MC(P-U/UA32L)。
    • 第11弾の西工96MC・ワンステップ(KL-UA452MAN)。2008年2月下旬発売予定。
  • ワンマイルの路線バスに西工96MCのワンステップバスが各種発売されている。
  • 京商のマスターズコレクションにノンステップ車やツーステップ車(いずれも富士重工)が発売されている。サークルKサンクス限定販売の1/150スケールバスでは、富士重工3Eや西工96MCノンステップが発売されている。

[編集] 脚注

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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