日本鬼子

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日本鬼子(リーベングイズ、拼音: rìběn guǐzi: 日本鬼子)とは、主に中国語圏中国台湾シンガポール)で使われる日本人に対する最大級の蔑称。侮蔑語であるが、下記に理由で、同じ漢字を使う日本人であるがゆえに、あまりその意図が伝わらないことがある。

語義・類語[編集]

「鬼子」とはもともと聊斎志異の画皮で記されている道士魔物に対して使う蔑称であった。当初は中国を侵略する西洋人に対して「鬼子」と蔑称していた。モンゴロイドと大きく異なるコーカソイドの顔立ちが魔物に見えたからである。日清戦争以降「鬼子」はもっぱら日本人を指す言葉となった。

現在は主に日本人に対する蔑称として使われる。「鬼子」といえば大抵の場合において日本人を指すが、より明確にするために「日本鬼子」を使う。また、「小日本鬼子」も使われる。なお、「洋鬼子」や「西洋鬼子」といえば西洋人を指す。

「仮鬼子」(假洋鬼子)は魯迅短編小説阿Q正伝』の中で使われた言葉である。最初は外国人を装う中国人を形容したものだったが、途中から外国人に媚びる中国人を形容する言葉となった。

日本での認知[編集]

この「鬼子」という言葉は、2010年の尖閣諸島中国漁船衝突事件を受けて中国で発生したデモにおいて「日本鬼子」のような形で頻繁に用いられ多くの日本人が目にした。しかし日本では「鬼」を「力強い象徴」として崇める文化があり、「鬼」が必ずしも否定的な意味ばかりでないため、いまひとつ侮蔑の意が伝わりにくいのが実情であった。

上のような経緯を背景に、ネット上では「鬼子」を日本人女性の名前とあえて曲解したうえで萌えキャラとして扱うという動きが広まり、「日本鬼子(ひのもと おにこ)」というキャラクターが作られた。

参考文献[編集]

  • 武田雅哉『〈鬼子〉たちの肖像』中央公論新社〈中公新書〉、2005年

関連項目[編集]