日本語における外来語の事例集

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日本語における外来語の事例集(にほんごにおけるがいらいごのじれいしゅう)では、日本における外来語の事例を取り上げている。

日本語は外来語の多い言語だといわれている。日本語のなかに英語から作られた和製英語もある。近年の外来語の氾濫、またお年寄りなどにとって意味がつかめないなどの影響を顧みて、国立国語研究所「外来語」言い換え提案はその名の通り、日本語での表現を模索・提案している。

あ行[編集]

アカデミー[編集]

英語の academy から。専門的な、学問研究をする場所。研究所。語源はギリシャ時代プラトンの設立したアカデミア Akademia に由来する。

アリバイ[編集]

英語の alibi から。不在証明事件などで犯行現場に居なかったと証明すること。多くの場合他の場所に居たことを証明する、証拠証人などによって不在証明とする。語源はラテン語("他の場所に")。

アルバイト[編集]

ドイツ語Arbeit から。労働、働くと言う意味。日本では副業一時雇用など短期労働契約のことを意味する。同じような意味の英語は、part time work でそこから パート(タイム) (→非正規雇用、→パートタイム労働者)が使われる(ドイツ語の名詞Arbeitはあくまで労働の意味で使われ、日本語で言う「アルバイト」を表す名詞は英語からの外来語Jobを用いているので注意。ゆえにドイツ語Arbeiterは働く人、労働者を意味する。)。

同じような意味のフリーター(フリーアルバイターの略)ということばは英語 free(自由な、の意味で)と 上述のドイツ語に由来する Arbeiter を組み合わせた造語和製英語

アルバイトに関する意味→ 身近な場所で自分が働く事。「その代わり給料と言うのは少ない」給料(働いた分頑張ったと認められお金をもらえること)

イクラ[編集]

ロシア語икраから。筋子の中にあるをばらした物。日本では卵の醤油漬けの意味で使われることが多い。

ウィンター[編集]

英語の winter から。の……と使うことが多い。冬、冬季。ウィンターシーズンウィンタースポーツなどと使う。

エゴ[編集]

英語あるいはラテン語の ego(エゴ 自我)から。日本語ではエゴイストなどと、自分の立場利益主張すると言ったような意味で使う事が多い。転じて自己中心に考え・行動する利己主義の人物をあらわす場合に使う事が多い。(その人間は)エゴイスト(自己中心的)だ、などと使う。自信家傲慢の意味ではあまり使わない。

注、哲学ジークムント・フロイト創始の精神分析学の用語: das Ich(日本語訳:自我)がアメリカ精神分析学において、1953年にジェイムズ・ストレイチーによるフロイト翻訳全集の英訳の際、自我はエゴと訳され用語として流布した。

エンジン[編集]

  1. 英語の engine から。日本語では自動車のエンジンと使うことが多い。内燃機関発動機の意味で使う。
  2. ソフトウエアなどの構造機構検索エンジンなどと使う。

オータム[編集]

英語の autumn から。、秋季、秋の……。オータムフェスティバルなどと使われる。注:米語ではautumnともfall(フォール、が落ちる季節)ともいう。日本語でその意味ではフォールはあまり使われない。

オミット[編集]

英語の omit から、省略、抜かす、除外する。

オランウータン[編集]

インドネシア語のOrang Utanから。類人猿の一種。原義は「森の人」。

か行[編集]

カステラ[編集]

ポルトガル語の Castela から。名前の由来は、スペインカスティーリャ王国(Castilla、語源は“”)のポルトガル語であるカステーラ (Castela) からといわれている。小麦粉砂糖を混ぜて焼いた菓子室町時代ポルトガルから長崎出島へと伝えられ、長崎名物となっている。古風に「カステイラ」と表記されることもある。

カテーテル[編集]

オランダ語のkatheterから。医療器具の一つで、体内に挿入して体液排出薬液注入に使われる管状の器具。

ガム[編集]

チューインガムのガムの音だけが外来語になった。 お菓子の一種類である。ガム食べる?などと使うが、ガムは甘味フルーツハッカなど香料を楽しみ、噛むだけである(がなくなったら口内より取り出して捨てる)。 英語gumから。gumは同時にゴムグミを意味する。「グミ」はgumと同じドイツ語Gummiから。

カメラマン[編集]

英語の camera man から。日本語では(職業)写真家。英語では photographer 、※映画テレビ撮影のカメラマンは "cameraman" あるいは "camera operator"

ガラス[編集]

英語の glass から。漢字は硝子(がらす)と表記。古い言葉ではギヤマン、玻璃(はり)とも言われた。古いガラスは透明ではないことが多い。glass由来の外来語「グラス」とは区別される。「ギヤマン」という言葉は「ダイアモンド」に近い。

カルテ[編集]

ドイツ語のKarteから。英語のカード (card) に相当する言葉で、シート状の(束)をさすものだが、日本における外来語としては、専ら医者が作成する、患者に関する記録を記したもの、診療簿、のみをさして使われる。同根だが、別の形で定着したのがカルタオランダ語、日本の古典的カードゲームの総称)

カレンダー[編集]

英語の calendar から。暦法

カワラ[編集]

梵語の伽波羅、カパーラ kapāla から。木造建築屋根を葺く波形の陶器の板。サンスクリット語での意味はなど。

カンニング[編集]

英語の cunning から。試験での不正行為など。英語の狡猾・ずるがしこい・巧妙な、の意味から転じて使われる。※英語本来の不正行為は"cheating"である。 音写について。cunningは「カンニング」と書くが人名Canningは「カニング」と書く。cf.「カニング外交」

クリスタル[編集]

英語の crystal などから。水晶クリスタルグラスガラスなど。語源はギリシャ語の (κρύσταλλος) krystallos から来ている。

クール[編集]

  1. 英語 cool から、「冷たい」「涼しい」「冷静」「冷淡」「かっこいい」というような意味。
  2. ドイツ語の Kur またはフランス語のCoursから、期間。日本のテレビ番組などでは、3ヶ月(四半期)。(→クール (放送)

グラム[編集]

  1. 英語の gram/gramme から。重さの単位。 g と書く。(→グラム
  2. 同じく英語から、書かれたもの、記録されたもの、文章図形など、接尾語で使われる。アナグラム(文字の入れ替え)、フォノグラム表音文字など)などと使われる。
  3. 英語の glamorous から。音楽のイメージ、華やかで、けばけばしい、グラムロックロック音楽の一種)。

3つ全て語源は同じ。

クレーム[編集]

英語の claim から。商取引などで発生するトラブル苦情のことを意味する。※英語本来の"claim"は単に請求主張の意味。

ゲージ[編集]

  1. 英語の gauge から。計測基準測定器具格などの意味に使う。以下はその派生。
  2. 鉄道のレール幅規格(→軌間)。日本の元国有鉄道狭軌と呼ばれイギリス起源の1.067m 、新幹線広軌1.435m 。
  3. ゲージ理論素粒子のあいだに働く力理論。

など。

ケース[編集]

英語のcaseから。物を入れる容器)など。内容を包括する意味もあり事件問題を意味する。ケーススタディなどとつかわれる。

コイン[編集]

英語の coin から。硬貨補助貨幣、場合によっては希少な古い硬貨・貨幣。本来の英語の鋳造という意味には使わない。

コック[編集]

  1. オランダ語の kok(英語の cook 「クック」と同語源で、共にラテン語の coquus から)から。料理人、特に西洋料理の料理人を指す。
  2. 英語の cock から。液体気体の流量を調節するための

ゴム[編集]

オランダ語の gom(英語のgumと同語源でラテン語の gummi、ギリシア語の κομμι から)から。漢字表記の「護謨」は当て字。植物樹液石油などから合成される粘着力のある物質

コルク[編集]

オランダ語 kurk あるいはポルトガル語から。コルクガシ樹皮をはがして採取する柔らかい組織。ワインホイッスルの振動子として使われている。

コンビーフ[編集]

英語の corned beef から。本来は塩漬けした牛肉の意。

金平糖[編集]

ポルトガル語で confeito から。confeito(コンフェイト)と読むので日本ではコンフェイト→コンフェイトウ→こんぺいとう→金平糖となった。金平は当て字。糖は甘いということから。

コンプレックス[編集]

本来はcomplex(「複雑な」「理解説明]しがたい」、「複合の」)だが、日本ではそこから派生した心理学用語のinferiority complex「劣等感」(→コンプレックス)の意味で使われることが多い。

さ行[編集]

サイン[編集]

英語の sign から。日本語では署名する、から転じて意思表示をするといったような意味に使われる。

  1. 信号、合図、野球の(作戦などを伝える)サイン。
  2. 伝票などに(名前を)サインする。などと使う。
  3. 有名人や人気者の署名もサインをもらうなどと使う。この場合、英語ではautograph.
  4. 身振りなど(ジェスチャーも)サインを送るなどと使うこともある。
  5. カーレースなど、指示を書いたものを、サインボードなど使う。一般的ではないが看板や広告物など、サインということもある。

英語の sine から。

  1. 数学など、正弦波をサインカーブなど使う。

サマー[編集]

英語の summer から。夏の……、という使い方が多い。サマースーツ(夏の背広)、サマースクール(夏季学習)などと使う。

サチる[編集]

英語の saturation(飽和)から。電子回路技術者同士の会話で使われる。フォーマルな文書には使われない。

ジャズ[編集]

英語の Jazz から。即興演奏の意味で使われるが、日本の古来の即興演奏には使われない。

シャボン[編集]

ポルトガル語の sabão から。石鹸。シャボン玉は洗剤・石鹸以外の材料を使うこともあった。「シャボン」という言葉は「せっけん」と言う言葉により全く使われなくなった。今では「シャボン玉」「シャボン液(ただし現在では「石けん液」に押されている)」という言い方しか残っていない。 語源はイタリアの都市サボナともいう。

ジャンル[編集]

フランス語の genre から。分野、形式、様式。芸術や、創作、評価、批評などで使うことが多い。ノンジャンル(すべての分野)で、などと使う。

スピン[編集]

  1. スピン(すぴん)とは、本の上部に直接糊付けされた、ひものしおりのこと。つづりは、spinであると思われるが、もともと、何語に由来しているかは、不明。
  2. 英語の spin から。自動車が横滑り、回転する意味に使うことが多い。

スタイル[編集]

英語の style から。日本語では人間の体形を意味することが多い。英語本来の様式・形式などの意味にも使われる。

ストーリー[編集]

英語の story から。話、物語、(小説、映画などの)筋書きなど。主に創作や(うその)お話、説話のことであるが、事実の説明や個人の逸話などにも使われる。サクセスストーリーなどと使う。因みにstoryとhistoryは同語源。

スプリング[編集]

  • 英語の spring から。春、春季。春の……と使われることが多い。スプリングキャンプ(プロ野球の開幕前合宿練習)スプリングコートなどと使う。
  • ばね、発条。コイルスプリング、スプリングボードなどと使う。注、板スプリング、コイルバネとはあまり使わない。バネは跳ね(る)から来た日本語。
  • 英語の本来の意味の、温泉、泉などにはあまり使われない。

スベタ[編集]

スペイン語あるいはポルトガル語から。悪女、だらしない女など、女性を罵る言葉。語源はスペードのカードの意味。江戸時代花札・カルタでつまらぬ札、素札と使ったからという。

スペル[編集]

英語の spell から。英文の「つづり」をさして使われる。

  • スペル (spelling) ※単語の「つづり」の意味で使われるが、「spell」には、「つづる」という動詞の意味か、名詞であれば「呪文」等の意味しかない。かつては、盛んに「間違いである」との指摘がなされていたが、最近は、ほとんど指摘されなくなったようなので、誤用として定着したと評価できるかもしれない(和製英語からの転載)。

スマート[編集]

英語の smart から。日本語では、やせている、ふとっていない、すらっとしている、といった人間の体形を指す言葉になった。英語本来のスマートは「賢い、頭が切れる」といった意味、スマート爆弾などと使われる。

セルフ[編集]

英語の self から。自分、自身など「それ」自身による行動・効果など、「それ」が物の場合もある。セルフサービス(自分で行う)などと使う。

ソフト[編集]

英語の soft から。柔らかい、(人柄が)穏やか、(アルコールなど)軽い。ソフトクリーム、ソフトウェアなどと使う。俗にゲームソフトソフトウェアの略称として使う。 アプリケーションの意味で使われることもある

た行[編集]

ダイエット[編集]

英語の diet から。「減量、痩身」の意に限定して使われている。英語本来の"diet"は「腎臓病などを含む食餌(食事)療法」の意味。 または「常食(日ごろ食べている食べ物)」、英語の意味の一つ「国会」という意味では使わない。

タッチ[編集]

  1. 英語の touch から。さわる、触れる。
  2. 日本語では指先で(意識をこめて)接触するといった意味で使うことが多い。(ピアノ演奏の)タッチ、(キーボードの)タッチタイピングなどと使う。
  3. ものと人間の接触。(野球のボールが選手に)タッチアウト、(飛行機の着陸練習で)タッチアンドゴーなどと使う。
  4. 人間関係など、範囲を意識して、(あの仕事に)タッチする。……などと使う。
  5. ものや人間の接触の結果。絵画の筆跡、筆さばきなどを、絵のタッチ、線のタッチなどと使う。「筆致」と訳される。転じて抽象的な形容にも、ドキュメンタリータッチなどと使う。

ダブる[編集]

英語のdoubleから、二重になる事という意味のラ行五段活用動詞になった。

ダブルスタンダード[編集]

本来は金本位制成立以前の複本位制(金銀複本位制)を指す経済用語だが、野村一夫が法政大学教養部紀要第98号社会科学編の『ダブル・スタンダードの理論のために』において、ロバート・K・マートンが「内集団の美徳と外集団の悪徳」と呼んだ現象およびマックス・ウェーバーが「対内道徳と対外道徳の二元論」と呼んだ現象を総括的に表象する概念として提唱した社会科学用語。自己の属する集団と属さない集団とで異なる基準を用いる現象のこと。

本音と建前など、意見・立場の二重性などを指摘する言葉に使われることが多い。また論争相手に対する矛盾の指摘に代替して(つまり矛盾そのものは指摘しない単なるレッテル貼りとして)使われる場合もある。最近の若者の間では「ダブスタ」のように略して使われることもある。日本語では『二重の基準』という。

ツーショット[編集]

英語の two-shot から。テレビタレントがこの用語を「男女のカップルの映った場面」の意味で使ったため誤用が広まった。ショット shot は撮影の意味。

デパート[編集]

英語の department store から、デパートの音だけが外来語となった。まれに、百貨店の意味で「デパートメント」「デパートメントストア」と使うこともあるが、英語本来の depart の意味では使わない。

テレビ[編集]

英語の television から、テレビの音だけが外来語となった。日本語ではテレビ局 (TV broadcasting station) テレビ番組、テレビ出演、などと使う。テレビゲーム和製英語

トラブる[編集]

英語の trouble から、ラ行五段活用の動詞として定着した。いさかいが起きる、抗議を受けるなどして収拾がつかない状況を指して使われる。

トランプ[編集]

英語の trump から。トランプのカードのこと。英語ではカード (playing) cards というが、ゲームとかプレイなどの言葉と一緒に使われることが多い。英語本来の"trump"は「切り札」を意味する。

トレーニング[編集]

英語の training から。練習、訓練。体を順応させる意味で高地トレーニングなどと使う。勉強や心理的訓練にも使う、イメージトレーニング。

トン[編集]

英語の ton から。重さの単位、記号はt。日本ではメートル法により1トン=1000キログラム。注、各国の単位で使われている、トンのリンクを参照。

トンネル[編集]

英語の tunnel から、日本語では 隧道(ずいどう)。山腹などに穴をうがち交通路とする。外からは隠蔽されていることから隠し事をする意味に転じて「トンネル会社」などと使う。最近の物理学ではトンネル効果などとも使う。

な行[編集]

ナルシスト[編集]

英語の narcissist から。自己陶酔、自愛、自己愛の強い人。語源はギリシャ神話ナルキッソスまで遡る。水仙 (narcissus)。

ナンバー[編集]

  1. 英語の number から。数、数字、番号。特に自動車の登録標識をナンバー、ナンバープレートという。「ナンバーワン」には「最高の」の意味合いがある。省略記号は"No."とも書く。(注、雑誌・本のページはノンブルという)。
  2. 音楽では有名な曲という意味でヒットナンバー、スタンダードナンバーなどと使われる。

ニッパー[編集]

英語の nipper から。工具の名前、用途はワイヤーカッター、針金など切る工具。ヤットコ、ペンチなどと違いはさむ機能はない。

ニッパ[編集]

マレー語のニッパ椰子(やし)nipah から。 熱帯地方のヤシの1種で、葉を使って屋根をふくとニッパハウスという。帽子やかごなど編物細工の原料にもなる、ニッパハットなどいう。椰子の実も利用される。

ネック[編集]

英語の neck から。首、洋服の襟、首の部分など。転じて、ゴルフクラブなどスポーツ用具、ガラス瓶の首や、道路が細くなっているなど、細くなっている部分のことを言う、グースネック、ボトルネック。障害という意味で(問題点の)ネックを解決するなどと使う。

ネット[編集]

  1. 英語の net から。網、網状の構造物や組織など。
  2. 英語の ネットワーク network から。ネットの音だけに短縮した。放送網のことをネットなどという。また、インターネットもネットと略すことがある。
  3. 正味だけの数量・出来高・ゲームのスコアなど。

ネル[編集]

英語の flannel から、ネルの音だけが外来語になった。起毛した綾織、平織りの布地、本来は紡毛織物であるが、日本語では綿織物で起毛してある「綿ネル」をさすことが多い。服地としては春、秋の素材となることが多いように柔らかで保温性のある服地。参考、同じフランネルからフラノとも使われる。

ノート[編集]

英語の notebook から、ブックの音が省略されて外来語となった。英語本来の note の(書き)しるす、説明するなどの意味は薄くなり、書き込むための帳面の意味で使われることが多い。

は行[編集]

バイキング[編集]

バール[編集]

  • 外来語のバールは英語leverあるいはbarに由来する。おもな意味は梃子。釘抜きではない。
  • 英語の crowbar の略。金梃子や釘抜きの意味につかわれるのはこの工具の先っぽがカラス (crow) の足に似ているから。
  • ドイツ語のBarからは圧力単位の意味。ミリバールが気圧の単位につかわれた。現在のヘクトパスカル

パイプ[編集]

英語の pipe から。管。中空の道具・素材をさす。転じて喫煙具や中空の笛類の楽器などの意味になった。

バス[編集]

  1. 英語の bath から。風呂、浴室の意味。(バス、トイレ付き、貸し室)などと使う
  2. 英語の bus から。大型でおおむね11人以上乗れる自動車。乗合バス、路線バス、観光バス、スクールバスなどがある。

ハモる[編集]

音楽用語としての harmony(調和)から。音程が正しく取れていて和音がきちんと響くさま。関連単語として「ハルモニア」がある。

バリカン[編集]

フランス語のバリカン・エ・マール社 (Bariquand et Marre) の社名から。この会社の製品が行き渡り、一般化した。頭髪を刈る整髪用具。日本では羊の毛を刈る器具もバリカンという。

パン[編集]

  1. ポルトガル語のポン (Pão) から。室町時代に伝来したがその後ほとんど途絶えた。明治時代になっての外国人向けの食べ物から、脚気の予防などの効果もあり、ドライイーストの普及と共にパン食も定着した。
  2. ギリシャ神話の Pan から。山羊の足と角を持つ半獣神、角笛を吹く。
  3. パン (撮影技法) 英語の pan から。カメラを移動させ全景 (panorama) を写していく。パンアップ、パンダウンなどと使う。
  4. 英語の pan から。平、平たい皿、皿状の物。フライパン、ミルクパンなどと使う。注、ミルクパンは牛乳を沸かすための鍋、結構深い鍋である。
  5. 英語の接頭辞 pan- から。全体の……、汎用の……といったような意味に使う。汎アメリカ(南北アメリカを意味する)などと使う。なお、漢字の「汎」は音訳。

パンツ[編集]

英語の pants から。おもに男性用下着のことで、女性用の下着についていうこともあり、ズボンの下に着用する。日本語で、下ばきさるまた米語では男性用のズボン、女性用のパンツ、パンティーの意で使われる。

パンティー[編集]

英語の panty から。女性用下着ズボン、スカートの下に着用。日本語では下ばきともいう。パンティーストッキング、パンティーガードルなどと使う。子供用下着には使わない。

パンク[編集]

英語の punch または puncture から。タイヤなどに穴があくこと。英語ではフラットタイヤ (flat tire) と言う。

バンド[編集]

  1. 英語の band から。帯皮、帯ひも。服を着るため、胴回りにとめるひもや帯など。サッシュ、ベルトなどと同じ。
  2. 英語の band から。楽団、音楽の演奏グループ。ロックバンド、ジャズバンド、ブラスバンドなどと使う。
  3. バンドエイド 薬の商標から。粘着テープに消毒ガーゼが付いている。傷口を保護する。

ハンドル[編集]

  • 英語のhandle から。自動車のハンドルを指す。英語ではステアリングホイール steering wheelという。
  • 本来の英語では、握って使うといった意味。転じて操作用棒状・取っ手・ドアノブなどを指す。
  • ハンドルネームと同義(本来はハンドルが正しい)。

ビス[編集]

フランス語の vis から。ボルトよりは小さい雄ネジ。語源はラテン語のブドウのつるから来ている(注、ネジはねじるから来た日本語)。

ピンチ[編集]

  1. 英語の pinch から。危険、(環境からくる)圧力、困難など。ピンチヒッターなど、野球の切迫した状況を打開するといったような意味で使われることが多い。したがって、英語本来のつまむ、締め付けるという意味は薄い。
  2. (あまり使われないが)洗濯バサミ。
  3. 物理学で、ピンチ効果などと使う。

ファン[編集]

  1. 英語の fan から。扇風機、送風機の羽根。英語本来の扇、羽扇、団扇などの意味には使わない。
  2. 同じく英語の fan から。Fanatic(熱狂的な)が略された。スターやアイドル、スポーツ選手の支持者、愛好者。

プロポーション[編集]

英語の proportion から。本来は、比率、割合の意味だが、日本語における外来語としては専ら人間の体形を意味する。同様の外来語、スタイル style の後から使われるようになった。

ペット[編集]

英語の pet から。犬、猫など愛玩動物、魚や鳥などもペットという。

ペンディング[編集]

英語の pending から。英語本来の『宙ぶらりんの』『未決の』という意味から、『未定』『保留』を指す言葉になった。

ポケット[編集]

英語の pocket から。区切られた空間を意味する。洋服に布を縫い付けて物を入れるようにした空間など。転じて囲まれる、(資金を)たくわえるなどの意味にもつかう。ポケットマネーなどと使う。

ボタン[編集]

ポルトガル語の botão あるいは英語の button("バトン"と発音)から。紐釦、釦と書く。洋服に縫いつけてもう一方の端の穴に通して止め、体形に合った(通常は前ひらき)服を着ることができる。現在のようなボタンのある服は12、3世紀ころイスラムの服装から西洋に伝わったと言われる。似ている形からの連想で、ボタンのようなスイッチ、押しボタンなどとも使う。

ボトル[編集]

英語の bottle から。。おもに酒瓶に使う。ウイスキーボトル、ワインボトルなどと使う。注、ビールボトルとは使わない。

ボール盤[編集]

ドイツ語の Bohrbank、あるいはオランダ語の boor-bank の音訳。工作機械の一つで、穴あけのための機械。英語では drilling machine。

ポンプ[編集]

オランダ語のpomp、あるいは英語の pump から。液体・空気など圧縮・吸入する装置。

ま行[編集]

マイク[編集]

英語の microphone からマイクの音だけに短縮した。音を電気信号に変換する装置(マイクロフォンを参照)。注、英語の意味の一つの怠けるという意味では使わない。

人名マイクMikeはMichael(マイケル)の愛称。芸名に現れる。なお"Michael"の名は天使ミカエルに由来する。

マシュマロ[編集]

  1. 英語の marshmallow から。胃腸などの薬になったタチアオイ科の植物の名。マーシュは湿地。
  2. 白いふわふわした洋菓子のなまえ。

マッチ[編集]

  1. 英語の match から。漢字では燐寸。発火のための道具。マッチ棒と呼ばれる細い棒の一端に発火材を付着してある。赤燐・安全マッチはマッチ箱に塗布してある摩擦材以外にこすりつけても着火しない。古い黄燐マッチはこすりつける場所を選ばない。
  2. (比較して)一致するもの、匹敵するもの。パターンマッチなどと使う。
  3. (洋服などのデザインなどが)似合っている、適合している。これは人物の体型や人柄などと服装がマッチしている、などと使われることが多い。転じて、商品が用途などにマッチしている、などとも使う。

マロン[編集]

フランス語の marron から。の実。木はchâtaignierという。日本語では洋菓子の飾りや栗飯や一部の「おこわ」に使う栗の甘露煮(シロップ漬け)の意味が強い。

マンション[編集]

コンクリート集合住宅の意味。英語では flat / condominium という。英語本来の mansion は豪邸の意味。

ミシン[編集]

英語のsewing machine(ソーイング・マシン)の、「マシン」がなまったものといわれている。

ミス[編集]

  1. 英語の mistake から。失敗する、しくじる、見逃すなど。
  2. 英語の Miss から。未婚女性の敬称、お嬢さん。男性の敬称ミスター、既婚女性の敬称ミセス、女性一般に使われる敬称ミズ (Ms.) などもある。

ミネラル[編集]

英語mineralから。mineral自身は「鉱物」の意味で、放射性のウランもれっきとしたmineralなのだが、日本では健康の源(無機物)のことという意味(当然ウランは「ミネラル」ではない)。

ミルク[編集]

英語の milk から。牛乳。牛乳や乳製品を加えたものや、牛乳の……という意味で使われることが多い。ミルクココア、ミルクコーヒーなどと使う。

メジャー[編集]

  • 英語の measure 平たいひも状の物差し、巻尺。
  • 英語の major から。大きい、主流、多数派、などの意味。
    1. 音楽では長調(・長和音)のこと。マイナーは短調(・短和音)のこと
    2. メジャーリーグ、アメリカの野球、大リーグのこと。
    3. 特定業界を世界的に牛耳る巨大企業グループ群のこと。石油メジャー、穀物メジャー

メス[編集]

オランダ語の mes から。手術や解剖に用いられる刃物。

メディア[編集]

英語の media から。媒介、媒体、手段。転じて情報伝達手段という意味に使われることが多い。ニュースメディアなどとも使われる。参照、ニューメディア、マスコミマスメディア

メートル[編集]

フランス語の mètre から。長さの単位。酔いが回ることをメートルあげる、などと使うことがある。語源はギリシャ語で、計る、計測するなど。「メートル法」の「法」とは「制度」の意味である。

メリヤス[編集]

スペイン語 medias あるいはポルトガル語 meias から、靴下の意味。伸縮性のある布地のこと。 ポルトガル人の靴下の編み方に由来するとも言う。漢字では「莫大小」と当て字する。

メロン[編集]

英語の melon から。ウリ科の果物、1年草。日本では大正時代に伝来したという、マスクメロンを言うことが多い。なお、マスクはギリシャ語のムスク(麝香)に由来する、メロンはリンゴのようなという意味。

モヘア[編集]

英語の mohair から。アジア原産のアンゴラ山羊の毛から織った布や毛糸。光沢、弾力性がある。また、毛皮のような表面で装飾性の高い服や帽子、動物のぬいぐるみなどに使われることもある。テディベアの材料として有名。

や行[編集]

ヤソ[編集]

キリスト教のこと。中国語のキリストを意味する「耶蘇」を音読みした。中国語の発音は"Yesu".ラテン語Jesus(イェースス)の発音を忠実に表現している。

ら行[編集]

ライフスタイル[編集]

英語の (style of life) から。英語でも lifestyle という単語が日本語のライフスタイルとほぼ同じに使われることもある。

ラスト[編集]

英語の last から。最後、終端、終わり。日本語でも最近と言う意味でまれに使われるが、ほとんどの場合、最後あるいは、終端の意味で使うことが多い。最高、究極という意味では使わない。

ラブ[編集]

  1. 英語の love から。、好き、色ごと。米英では「神の愛」の意味も含むが、日本語ではもっぱら男女の感情表現に使う。
  2. テニス、卓球などで、零点の……という意味で使う。ラブゲーム、ラブオールなどと使う。

ラムネ[編集]

英語の lemonade(レモネード) が訛ったもの。

ルーズ[編集]

英語の loose から(性格が)。だらしない、鈍感などの意味によく使う。物が緩い、しまりがないなど。足首にずり下がったルーズソックス。英語の発音は/lu:s/(ルース)。

ルール[編集]

英語の rule から。法律、規則など。特に職場や学校などで協議して制定したその集団だけの規則などを意味することが多い。みんなで決めたルールを(みんなで)守ろう、などと使う。自然の法則や計算方法などの意味で使うことは少ない。政策など為政するという意味では使わない。

レジ[編集]

英語の cash register から。レジの音だけが外来語になった。会計係 (Cashier) という意味でレジ係などと使う。レジスターは金銭登録機だが、会計管理・記録のための機械という意味に使う。

ロード[編集]

  1. 英語の load から。負荷、荷重、(積み荷の)重さなど。ペイロードなどと使う。コンピュータにプログラムを読み込むことを、ロードすると言う。テレビゲームで、ゲームソフトに記憶媒体(ゲームソフト本体、プレイステーションのメモリーカード、NINTENDO64のコントローラパック等)からセーブデータを読み込んでプレイできる状態にすることも言う。電子工学では、負荷抵抗の意味で使われる。
  2. 英語の Lord から。上帝、君主、貴族などの敬称。
  3. 英語の road から。道路。ロードレース、ロードムービー(旅行映画)などと使う。

ロック[編集]

  1. lock
    • 英語の lock(錠前)から。日本語ではカギをかける、門を閉ざす、などの意味によく使う。転じて動きが止まる意味でブレーキをかけた(自動車の)タイヤがロックする。エンジンが(壊れて)ロックする。などと使う。
  2. Locke
  3. rock
    • 英語の rock から。岩石、岩壁、巨大な石。
    • ロックンロール。音楽のジャンル。

ロマン[編集]

  1. フランス語の roman から。日本語では情緒的、男女の愛情などを意味する。ロマンスも同じ意味で使う、ロマンスも参照。ロマンはラテン語を意味するが、俗語(フランス語など)でかかれた詩物語(騎士道物語)のことを意味する。
  2. ロマン主義、漢字では、浪漫主義。18世紀末から19世紀初めにかけてヨーロッパに広がった芸術思潮、絵画・音楽・文芸のすべての芸術に影響、ロマンのリンクを参照。

ロマンス[編集]

  1. 英語の romance から。日本語ではロマンよりも、恋愛・愛情の意味で使われることが多い。
  2. ロマンス諸語、ヨーロッパでラテン語を元にした言語の総称。名称は都市、あるいは帝国の名前「ローマ」に由来する。詳しくはリンク先参照。

わ行[編集]

ワイシャツ[編集]

英語の white shirt から音が転訛して日本語になった。もとの英語では白いシャツを意味したが、日本語では色柄物でもワイシャツと呼ぶ。Yシャツと当て字することもある。

ワイフ[編集]

英語の wife から。妻、女房、細君。注、夫はハズバンド。

ワクチン[編集]

ドイツ語の Vakzin(牛痘)から。漢字では痘苗(とうびょう)。病原菌を予防するために弱めたり、殺したりした病原菌を体内に投与して免疫をつくる。予防接種ともいう。また、病原(ウイルス)からコンピュータワクチンなどとも使う。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]