日下部吉彦
日下部 吉彦(くさかべ よしひこ、1927年11月16日[1]- 2017年12月30日[2])は、日本の音楽評論家、ジャーナリスト、合唱指揮者。京都府京都市生まれ。 元朝日放送解説委員で同局のニュース番組『たいむ6』初代キャスターを務めた。
概要・役職[編集]
音楽評論家として関西を中心としたクラシック音楽の評論・講義、演奏会の企画・司会進行、合唱にまつわる客演指揮・コンクール審査・執筆などの活動も展開。
来歴[編集]
- 同志社大学文学部英文学科(英米演劇論専攻)卒業。在学時は同志社グリークラブに所属し、第1回全日本合唱コンクール全国大会(1948年)では団員として歌い、学生部門二位。第3回全日本合唱コンクール全国大会(1950年)では学生指揮者として出場し、学生部門優勝。卒業後、同志社グリーの卒団生で組織するクローバークラブを指揮し、同団は第8回~第10回全日本合唱コンクール全国大会(1955年~57年)一般部門3年連続優勝[3]。
- 1952年4月1日 朝日新聞大阪本社入社。朝日新聞大阪本社編集局社会部員。
- 1958年4月1日 朝日放送入社。ラジオ制作部員・音楽プロデューサー、ABC女声合唱団の指揮や音楽雑誌への寄稿。
- 1961年4月1日 朝日放送東京支社音楽プロデューサー。
- 1967年 (芸術祭参加・民放祭参加で数々の受賞番組を制作)
- 朝日放送テレビ報道部デスク。
- 1972年1月 (『ワイドショー・プラスα』解説(~1977年10月))
- 1972年4月1日 朝日放送解説委員。
- 1977年10月 (『たいむ6』メインキャスター(~1985年))
- 1980年 (朝日カルチャーセンターで音楽講師)
- 1983年4月1日 朝日放送解説委員長。
- 1985年 テレビ朝日に出向。『ニュースステーション』(同年10月~)の立ち上げ。
- 朝日放送報道局顧問。
- 1990年4月1日 朝日放送定年退職。
- 1990年4月1日 大阪音楽大学理事(~2010年)。
- 1991年4月1日 ザ・カレッジ・オペラハウス初代館長。
- 1991年 長井賞受賞。
- 1998年4月1日 ザ・カレッジ・オペラハウス顧問(~2003年)
- 1999年 tvk『佐藤しのぶ 出逢いのハーモニー』司会進行(~2010年)。
- 2008年4月 自宅近くの千里ニュータウンFM放送『日下部吉彦のおいしいクラシック』パーソナリティ(~2012年)。
- 2010年4月1日 大阪音楽大学客員教授。
- 2017年12月30日 老衰で死去。90歳没[2]
著書[編集]
- 『音楽を嫌いにする方法 辛口音楽社会学』大阪書籍 (朝日カルチャーVブックス) 1986
参考文献[編集]
- 「創立50周年特別企画 焼跡のなかから燃えあがった合唱の灯」- 社団法人全日本合唱連盟機関誌「ハーモニー」No.92、1995年4月10日発行。
脚注[編集]
- ^ 『著作権台帳』
- ^ a b “音楽評論家の日下部吉彦さん死去 関西合唱連盟名誉会長”. 記事. 朝日新聞社 (2017年12月30日). 2017年12月30日閲覧。
- ^ 「ハーモニー」No.92 p.20~24