黒部宇奈月温泉駅

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黒部宇奈月温泉駅・新黒部駅
Kurobe-Unazukionsen station 20140914.jpg
くろべうなづきおんせん
- Kurobe-Unazukionsen -
しんくろべ
- Shin-Kurobe -
所在地 富山県黒部市若栗
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本・駅詳細
富山地方鉄道駅詳細

黒部宇奈月温泉駅(くろべうなづきおんせんえき)は、富山県黒部市若栗に設置される予定の西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸新幹線である。

本記事では、同駅に隣接して設置される予定の富山地方鉄道本線新黒部駅(しんくろべえき)についても、併せて記述する。

概要[編集]

黒部宇奈月温泉駅は2015年(平成27年)3月14日に予定されている北陸新幹線の長野駅 - 金沢駅開通と同時に開業する予定で[1][2]、富山地方鉄道の新黒部駅も同時開業を予定している。

黒部市の中心部東側約3kmの地点に位置しており、所在地の黒部市では駅前広場など駅周辺の環境整備を進めている[3]。また黒部市をはじめ周辺の魚津市滑川市朝日町入善町から成る県東部の新川地域5市町では、駅周辺各地からのアクセス整備や観光振興などについて各種施策を進めている[4]

北陸新幹線の列車のうち、停車タイプの「はくたか」はすべて停車するが、最速達列車の「かがやき」はすべて通過する[1][2]

歴史[編集]

  • 2012年平成24年)5月:黒部宇奈月温泉駅の新設工事着工。
  • 2013年(平成25年)
    • 6月7日:JR西日本が新幹線駅の駅名「黒部宇奈月温泉駅」を正式発表する[5]
    • 9月27日:富山地鉄が新駅の駅名「新黒部駅」を正式発表。
    • 10月:新黒部駅の新設工事着工。
    • 11月7日:新黒部駅新設工事の起工式が行われる。
  • 2014年(平成26年)6月:黒部宇奈月温泉駅が竣工。
  • 2015年(平成27年)
    • 2月:新黒部駅が竣工(予定)。
    • 3月14日:北陸新幹線の長野 - 金沢間開通に伴い、両駅とも開業(予定)。

JR西日本 黒部宇奈月温泉駅[編集]

黒部宇奈月温泉駅
くろべうなづきおんせん
- Kurobe-Unazukionsen -
糸魚川 (39.2km)
(33.8km) 富山
所在地 富山県黒部市若栗
所属事業者 JR logo (west).svg西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 北陸新幹線
キロ程 253.1km(高崎起点)
東京から358.1km
駅構造 高架駅
ホーム 2面2線
開業年月日 2015年(平成27年)3月14日(予定)

駅構造[編集]

相対式ホーム2面2線を有する高架駅。2階の新幹線ホームには通過線は無く、両ホームにはホームドア(可動式安全柵)が設置されている。出札窓口、改札口などの駅機能は1階に設けられる。

のりば[編集]

西側から順に、下記のように配置されている。

黒部宇奈月温泉駅 プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先
1 北陸新幹線 上り 長野東京方面
2 北陸新幹線 下り 富山金沢方面


富山地方鉄道 新黒部駅[編集]

新黒部駅[6]
しんくろべ - Shin-Kurobe
長屋 (1.1km)
(0.3km) 舌山
所在地 富山県黒部市若栗2787番地[7]
所属事業者 富山地方鉄道
所属路線 本線
キロ程 40.7[6]km(電鉄富山起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 2015年(平成27年)3月14日(予定)

駅構造[編集]

黒部宇奈月温泉駅東口の南側に所在し、線路北側に単式ホーム1面1線を有する地上駅として建設が進められている。

上下線で共用するホームは全長85mで、このうち電車2両分に該当する40mには上屋が架設される。またホーム北側には駅舎が建設され、ホームとは階段およびスロープで連絡する。

ホームの整備や路盤の勾配修正などの駅設備整備には約1億7千万円を要し、国と富山県、黒部市が事業費の3分の1ずつを負担している。駅舎はホームなどの駅設備とは別事業として、黒部市が事業費全額を負担して整備する[8]

駅周辺[編集]

黒部市の中心部から東側約3km、魚津市の中心部から約9kmの地点に所在する。

西側には北陸自動車道が新幹線に並行する形で南北に伸びており、駅舎付近では新幹線と北陸道が非常に近接しているため、駅舎東西に整備される駅前広場は東口側を中心に整備され、西口側には北陸道を挟んだ西側に駐車場などが設けられる。

また地鉄の新黒部駅は東口駅前広場側、主要地方道黒部宇奈月線を挟んで南側に位置している。こちらにも駅前広場が整備され、両駅舎間を徒歩連絡する通路には道路横断部を除いて上屋が架設される[3][9][10]

黒部市では周辺整備の基本コンセプトを「来訪者を魅了する観光と交流の拠点」と銘打ち、新川地域の魅力を伝えるなど地域の玄関口として整備する方針をとっている。市はその一環として東西双方の駅舎隣接地において2棟の交流施設の整備を進めており、東口側では地域の観光情報や特産品の展示スペースや、立山連峰を眺望できる展望コーナーなどを設けた「地域観光ギャラリー」の、西口側ではイベントスペースなどを備えた「ふれあいプラザ」の建設が進められている[9]

駅名決定に至る経緯[編集]

新幹線駅名決定までの経緯[編集]

1992年(平成4年)の北陸新幹線の工事認可申請時以降、黒部市内の駅には「新黒部駅」という仮称が付与されたが、新設駅名の決定権は事業者に委ねられる。北陸新幹線の富山県内2駅の場合はJR西日本がそれに該当するが、所在地の黒部市では「駅設置市として、周辺市町民の意見を反映させた駅名候補の選定」を目的に、地元行政側から提案する駅名をとりまとめるため、黒部市をはじめ魚津市、滑川市、入善町、朝日町の県東部5市町の行政・経済関係者から成る「北陸新幹線新駅駅名候補選定委員会」を2012年(平成24年)7月1日に発足させ[11]7月5日に開催された第1回委員会において駅名候補の募集方法や選考基準などが決定した。

そして同年8月1日から9月28日にかけて約2か月間にわたり、県東部5市町を中心に駅名候補の募集を実施した結果、全国から応募総数1608件、有効応募件数1558件・543種類の候補が寄せられた。読み仮名と表記方法ごとに集計した結果、最多だったのは「黒部宇奈月温泉駅」の286件、次いで建設時の仮称でもある「新黒部駅」の194件、以下「黒部駅」85件、「新川黒部駅」「名水黒部駅」がそれぞれ56件、「越中黒部駅」「黒部峡谷駅」がそれぞれ33件などであった。

これを受けて10月30日の第2回委員会において、応募件数や県東部地域にとって相応しい名称であるか否かなどを基準として複数の駅名候補が選定され、「北アルプス黒部駅」「黒部駅」「黒部宇奈月温泉駅」「新黒部駅」「にいかわ黒部駅」の5つを最終候補として市に答申し、市はこれを基にJR西日本金沢支社に要望書を提出した[12]

JR西日本と東日本旅客鉄道(JR東日本)は2013年(平成25年)6月7日、新幹線開通と同時に開業する3つの新駅の駅名を発表し、新黒部駅の名称は「黒部宇奈月温泉駅」に決定した[5][13]

「黒部宇奈月温泉」の文字数は7文字で、フル規格新幹線の駅名としては当駅の開業時点において最多文字数である。また2016年(平成28年)春の開業を予定している北海道新幹線奥津軽いまべつ駅も同じく7文字で、同駅の開業後は両駅とも最多となる。加えて、在来線に直通するミニ新幹線を含めると山形新幹線かみのやま温泉駅さくらんぼ東根駅(いずれも奥羽本線(山形線)に属する)も同じく7文字で、これらミニ新幹線の両駅を含め「新幹線」として案内される路線の駅名としては最多文字数を有する駅のひとつとなる[14]。また読み仮名の「くろべうなづきおんせん」は11文字であり、新幹線駅においてはフル規格・ミニ新幹線を通じ単独で最長となる[注 1][15]

地鉄駅名決定までの経緯[編集]

一方、富山地方鉄道本線の新駅も新幹線駅に合わせ、同名の「新黒部駅」を仮称としていた。こちらについても事業者である地鉄が駅名の決定権を有するが、前述のように新幹線駅が「黒部宇奈月温泉駅」に決定したため、仮に同一駅名にした場合は新駅から下り側の終点にあたる宇奈月温泉駅と混同する恐れが生じた。

同年7月26日に開催された黒部市の公共交通戦略推進協議会の平成25年度第1回会合において、地鉄の稲田祐治専務取締役はその点について指摘した上で「沿線利用者にも混乱が無いよう配慮し、地鉄駅と新幹線駅が一体と感じられる駅名を考えていきたい」との意向を示した。また地鉄側に対して他の委員からは「新幹線と結節していることが直感的に分かるような、乗り換えやすさや分かりやすさを示すことが重要だ」などの意見が寄せられ、堀内康男黒部市長は「市内には地鉄の既存駅が15もあり(駅名決定には)難しい面がある。最終的には地鉄の判断となるが、早めの対応をお願いしたい」と求めた[16]。そして地鉄は同年9月27日、駅名は仮称をそのまま採用し「新黒部駅」とする旨を発表した[6][17]

隣の駅[編集]

西日本旅客鉄道(JR西日本)
北陸新幹線(2015年3月14日開業予定)
糸魚川駅 - 黒部宇奈月温泉駅 - 富山駅
富山地方鉄道
本線
長屋駅 - 新黒部駅 - 舌山駅
(新黒部駅は同日営業開始予定)

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 北陸新幹線長野 - 金沢間の開業前においては読み仮名9文字の駅名が最長(さくらんぼ東根駅・かみのやま温泉駅・上毛高原駅鹿児島中央駅)である。同線開業後は、同線の上越妙高駅(読み仮名10文字)が当駅に次いで単独で2番目の長さとなる。

出典[編集]

  1. ^ a b “北陸新幹線 長野〜金沢間開業に伴う運行計画の概要について” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道, (2014年8月27日), http://www.jreast.co.jp/press/2014/20140814.pdf 2014年8月27日閲覧。 
  2. ^ a b “北陸新幹線 長野〜金沢間開業に伴う運行計画の概要について” (プレスリリース), 西日本旅客鉄道, (2014年8月27日), http://www.westjr.co.jp/press/article/2014/08/page_6073.html 2014年8月27日閲覧。 
  3. ^ a b 北陸新幹線新黒部駅(仮称)西側利便ゾーンへの出店のご案内 (PDF)”. 黒部市 (2012年12月). 2014年4月14日閲覧。
  4. ^ 県内設置駅について[黒部宇奈月温泉駅の周辺整備と周辺環境]|2015年春 北陸新幹線 富山へ - 北陸新幹線「富山県」開業PR事務局
  5. ^ a b “北陸新幹線 新駅の駅名などについて” (プレスリリース), 西日本旅客鉄道, (2013年6月7日), http://www.westjr.co.jp/press/article/2013/06/page_3922.html 2013年6月7日閲覧。 [リンク切れ]
  6. ^ a b c 国交省、富山地鉄の新駅設置を認可…北陸新幹線に連絡”. Response. (2013年8月10日). 2013年8月30日閲覧。
  7. ^ “北陸新幹線開業に合わせ富山地方鉄道に新駅設置” (PDF) (プレスリリース), 国土交通省北陸信越運輸局, (2013年8月8日), http://wwwtb.mlit.go.jp/hokushin/press/1307-1309/130808-1.pdf 2013年8月31日閲覧。 
  8. ^ 新黒部駅 建設工事計画概要 (PDF)”. 黒部商工会議所 (2013年11月8日). 2014年4月22日閲覧。
  9. ^ a b 駅周辺情報 - 黒部市 北陸新幹線開業 黒部宇奈月温泉駅 カウントダウンサイト
  10. ^ 新幹線新駅周辺の景観CGを制作しました - 黒部市 北陸新幹線開業 黒部宇奈月温泉駅 カウントダウンサイト
  11. ^ 北陸新幹線新駅駅名候補選定委員会 設置要綱 (PDF)”. 黒部商工会議所 (2013年11月). 2014年4月13日閲覧。
  12. ^ 北陸新幹線新駅駅名候補選定結果に関する報告書 (PDF)”. 黒部市 (2012年10月30日). 2014年4月13日閲覧。
  13. ^ 北陸新幹線駅名 発表[リンク切れ] - 北日本放送
  14. ^ 長すぎる?北陸新幹線新駅「黒部宇奈月温泉」 字数最多に[リンク切れ] - msn産経ニュース(2013年6月7日付)
  15. ^ 「黒部宇奈月温泉」北陸新幹線駅名に 温泉街から歓迎の声 - 日本経済新聞(2013年6月8日付)
  16. ^ 第9回黒部市公共交通戦略推進協議会 会議録 (PDF) - (2013年7月26日開催)2014年4月18日閲覧
  17. ^ 北日本新聞 2013年9月28日付朝刊30面より。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

座標: 北緯36度52分29秒 東経137度28分56秒