新春ペガサスカップ

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新春ペガサスカップ
開催国 日本の旗 日本
主催者 愛知県競馬組合
競馬場 名古屋競馬場
第1回施行日 1999年1月1日
2024年の情報
距離 ダート1700m
格付け SPI
賞金 1着賞金600万円
出走条件 サラブレッド系3歳オープン、東海地区所属
負担重量 別定
出典 [1]
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新春ペガサスカップ(しんしゅんペガサスカップ)は、愛知県競馬組合が施行する地方競馬重賞競走(格付けはSPI)である。正式名称は「スポーツ報知賞 新春ペガサスカップ」。

概要[編集]

1999年にサラブレッド系4歳(現3歳)の東海(笠松・愛知)所属馬限定の重賞競走「ペガサスカップ」として創設。格付けはSPII(スーパープレステージツー)。名古屋の明け4歳(現3歳)のチャンピオン決定戦として位置付けられている。2001年からはSPI(スーパープレステージワン)に格上げされ、この年から名称が現在の「新春ペガサスカップ」に変更された。

2002年のみは北陸・東海・近畿地区交流競走として1月中旬に施行され、更に中央競馬NHKマイルカップのステップ競走の北陸・東海・近畿地区のブロック代表馬として優勝馬はニュージーランドトロフィーの競走に出走可能となり、更にこの競走で上位3着までに入賞するとNHKマイルカップへ出走可能となった。2003年からはNHKマイルカップへのステップ競走は園田競馬場で行われる競走「園田ユースカップ」に引き継がれる形となる。

2005年から日刊スポーツ新聞社から優勝杯の提供を受け名称を「日刊スポーツ賞 新春ペガサスカップ」に変更した。2009年に日刊スポーツ新聞社が優勝杯の提供から撤退し、名称を「新春ペガサスカップ」に戻す。2013年伊勢新聞社から優勝杯の提供を受け、「伊勢新聞社賞 新春ペガサスカップ」に変更された。2014年から現名称となっている。

2023年からは名古屋競馬場の移転に伴い、ダート1700mへ距離が変更された[2]

条件・賞金(2024年)[編集]

出走条件
サラブレッド系3歳、東海所属。
負担重量
別定。
賞金額
1着600万円、2着210万円、3着120万円、4着90万円、5着60万円、着外6万円[1]
副賞
スポーツ報知賞、愛知県競馬組合管理者賞、開催執務委員長賞[3]

歴史[編集]

  • 1999年 - 中京競馬場のダート1000mのサラブレッド系4歳(現3歳)の東海所属馬限定の馬齢重量の重賞(SPII)競走「ペガサスカップ」として創設。
  • 2001年
    • 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「サラブレッド系4歳の東海所属馬」から「サラブレッド系3歳の東海所属馬」に変更。
    • SPIに格上げ。
    • 名称を現在の「新春ペガサスカップ」に変更。
  • 2002年
    • 施行場を名古屋競馬場のダート1600mに変更。
    • 当年のみ、北陸・東海・近畿地区交流競走として1月中旬に施行。
    • 当年のみ、NHKマイルカップへのステップ競走に指定され、1着馬のみ、NHKマイルカップトライアルへの出走権が付与される様になる。
  • 2003年 - 施行距離をダート1400mに変更。
  • 2004年 - 愛知の角田輝也が調教師として史上初の連覇。
  • 2005年 - 日刊スポーツ新聞社から優勝杯の提供を受け、名称を「日刊スポーツ賞 新春ペガサスカップ」に変更。
  • 2007年 - 施行距離をダート1600mに戻す。
  • 2009年 - 日刊スポーツ新聞社が優勝杯の提供から撤退し、名称を「新春ペガサスカップ」に戻す。
  • 2010年 - 負担重量を「馬齢重量」から「定量」に変更。
  • 2013年 - 伊勢新聞社から優勝杯の提供を受け、名称を「伊勢新聞社賞 新春ペガサスカップ」に変更。
  • 2014年 - 名称を「スポーツ報知賞 新春ペガサスカップ」に変更。
  • 2023年 - 名古屋競馬場の移転に伴い、施行距離をダート1700mに変更。

歴代優勝馬[編集]

馬齢は2000年以前についても現表記を用いる。

コース種別を記載していない距離は、ダートコースを表す。

回数 施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 所属 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1999年1月1日 中京 1000m マルブンシルバー 牝3 愛知 1:01.2 戸部尚実 山田彦助 髙村吉昭
第2回 2000年1月1日 中京 1000m リンリンスキー 牝3 愛知 1:00.6 倉地学 角田輝也 後藤繁樹
第3回 2001年1月1日 中京 1000m ミスダイアン 牝3 愛知 1:01.8 吉田稔 藤ヶ崎一男 (株)ジェイルハウス
第4回 2002年1月16日 名古屋 1600m アイムクイーン 牝3 笠松 1:43.5 川原正一 伊藤勝好 永田捷子
第5回 2003年1月1日 名古屋 1400m チアズファルコン 牡3 愛知 1:30.2 倉地学 角田輝也 北村キヨ子
第6回 2004年1月2日 名古屋 1400m セトノシェーバー 牡3 愛知 1:28.9 安部幸夫 角田輝也 難波澄子
第7回 2005年1月3日 名古屋 1400m キミガヨオー 牡3 愛知 1:30.2 宇都英樹 斉藤弘光 市野長嗣
第8回 2006年1月3日 名古屋 1400m ゴールドハートラン 牝3 愛知 1:29.3 福重正吾 荒木市雄 吉山藤雄
第9回 2007年1月2日 名古屋 1600m ニシキコンコルド 牡3 愛知 1:44.8 大畑雅章 錦見勇夫 (有)大勇
第10回 2008年1月2日 名古屋 1600m サチコゴージャス 牝3 愛知 1:46.4 丸野勝虎 今津勝之 大西和子
第11回 2009年1月2日 名古屋 1600m ダイナマイトボディ 牝3 愛知 1:45.5 倉地学 角田輝也 (有)畠山牧場
第12回 2010年1月2日 名古屋 1600m パラダイスラビータ 牡3 愛知 1:44.8 戸部尚実 新山廣道 太田美津子
第13回 2011年1月2日 名古屋 1600m サカジロタイヨー 牡3 愛知 1:46.2 岡部誠 川西毅 竹内三年
第14回 2012年1月6日 名古屋 1600m マザーフェアリー 牝3 愛知 1:44.9 柿原翔 藤ヶ崎一男 大友晃
第15回 2013年1月14日 名古屋 1600m ウォータープライド 牝3 愛知 1:42.3 兒島真二 塚田隆男 山岡良一
第16回 2014年1月17日 名古屋 1600m リーダーズボード 牡3 愛知 1:43.1 戸部尚実 川西毅 尾崎智大
第17回 2015年1月14日 名古屋 1600m ブラックスキャット 牝3 愛知 1:44.2 岡部誠 原口次夫 藤居正樹
第18回 2016年3月17日[注 1] 名古屋 1600m カツゲキキトキト 牡3 愛知 1:44:7 木之前葵 錦見勇夫 野々垣正義
第19回 2017年1月17日 名古屋 1600m クインザドリーム 牝3 愛知 1:46.1 戸部尚実 迫田清美 伊藤將
第20回 2018年1月16日 名古屋 1600m サムライドライブ 牝3 愛知 1:43.4 丸野勝虎 角田輝也 (株)グリーンファーム
第21回 2019年1月16日 名古屋 1600m アンタエウス 牡3 愛知 1:44.8 山田祥雄 川西毅 石井輝昭
第22回 2020年1月1日 名古屋 1600m エムエスオープン 牝3 愛知 1:45.6 丸野勝虎 竹下直人 森哲
第23回 2021年1月1日 名古屋 1600m ブンブンマル 牡3 愛知 1:46.4 戸部尚実 川西毅 尾崎智大
第24回 2022年1月18日 名古屋 1600m レイジーウォリアー 牝3 愛知 1:44.3 今井貴大 塚田隆男 橋元勇氣
第25回 2023年1月17日 名古屋 1700m リストン 牡3 愛知 1:50.2 阪野学 荒巻透 和田博美
第26回 2024年1月16日 名古屋 1700m ミトノユニヴァース 牡3 愛知 1:48.9 岡部誠 角田輝也 竹内三年

脚注・出典[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 当初は1月20日に実施の予定であったものの、同日は全レースが降雪の影響により中止となったため、開催日を変更して施行[4]

出典[編集]

  1. ^ a b 2023 年度(令和 5 年度)愛知県競馬組合営名古屋競馬賞金等支給基準” (PDF). 名古屋けいばオフィシャルサイト. 2024年1月14日閲覧。
  2. ^ 令和4年度の重賞日程について”. 名古屋けいばオフィシャルサイト (2022年2月25日). 2022年2月25日閲覧。
  3. ^ 令和5年度 第22回 名古屋競馬番組 新春ペガサスカップ(SPI)シリーズ” (PDF). 名古屋けいばオフィシャルサイト. 2024年1月14日閲覧。
  4. ^ 平成27年度の新春ペガサスカップ競走について”. 金シャチけいばNAGOYA (2016年2月9日). 2016年3月17日閲覧。

各回競走結果の出典[編集]

関連項目[編集]