新日鐵住金名古屋製鐵所

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新日鐵住金名古屋製鐵所(しんにってつすみきんなごやせいてつじょ)は、愛知県東海市にある[1]新日鐵住金製鉄所である。

概要[編集]

名古屋港に面する愛知県東海市東海町5-3に名古屋製鐵所がある。敷地面積は約623万m²(約189万坪、東京ドーム130個分)、従業員数は約2600人。高炉は2基あり、年間の粗鋼生産量は約600万トン(日本で第7位)。

中部地方唯一の銑鋼一貫製鉄所であり、トヨタ自動車など工業の街・中部を支えている。 2003年9月3日の爆発事故によって一時的に生産量が衰えた際には、自動車メーカーや機械類を製造する工場は生産ラインの一時停止や関西などからの緊急的な鉄鋼調達に追われた。

生産品[編集]

沿革[編集]

専用線[編集]

名古屋製鐵所の構内から名古屋臨海鉄道名古屋南貨物駅へ続く専用線が存在する。この専用線は、コンテナによる製品の発送や、製鉄の副原料として使用される石灰石搬入のために使用されている。[2]

諸問題[編集]

高アルカリ水の海洋への漏出[編集]

2010年1月、名古屋製鐵所から水質汚濁防止法で定められた基準(水素イオン濃度(PH)5~9)を大幅に上回る高濃度のアルカリ水(ph12.1~12.3)が、名古屋港に漏出しているのが見つかった。同製鐵所の敷地内には、護岸ブロック付近で埋め立て材としてスラグ(鉱滓)が使われていたが、これが雨水などと混合してアルカリ化し、岸壁に入っていた亀裂から漏出した模様である。名古屋市海上保安部は同年11月1日に、同製鐵所で水質検査などを担当していた男性社員ならびに新日鐵本社を同法違反容疑で書類送検した[3]

停電に伴う発煙事故[編集]

2014年1月17日、所内の自家発電所で電気系統が不具合を起こし停電が発生、この停電の影響でコークス炉ガスを次工程に送るためのガス排送関連設備についても停止したため、コークス炉ガスを無害化するためにコークス炉上で燃焼(燃焼放散)させ、その際大量に発煙する事故が起きた。さらに3日後、この事故の復旧過程で別の電気系統も過電流で不具合を起こし、同様にコークス炉ガスの燃焼放散を実施したため大量に発煙する事故が起きた。なお、いずれの事故も死者・負傷者は発生していない。[4]

2014年7月27日、対策を取らないまま4回目の停電が起き、再度黒煙を噴出させた。2015年度末を目標に対策を行うことを表明している。[5]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 「名古屋製鉄所」を名乗るが、所在地は名古屋市ではなく、南隣の東海市にある。
  2. ^ 石灰石輸送列車は西濃鉄道乙女坂駅から運転されている。
  3. ^ 新日鉄名古屋:汚水漏出の疑い 会社と社員を書類送検 毎日新聞 2010年11月1日
  4. ^ 本年1月に当所にて発生した停電事故の原因と再発防止策について新日鐵住金名古屋製鐵所 2014年4月14日
  5. ^ またあの製鉄所から黒煙3時間噴出…今年4回目[1]

座標: 北緯35度1分54.28秒 東経136度53分9.72秒