新幹会

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新幹会(しんかんかい)とは、1927年に朝鮮で結成された抗日団体。1931年に解散した。

概要[編集]

1920年代の朝鮮では、民族主義者の間で「妥協派」と「非妥協派」の分裂がみられるようになっていた。前者は朝鮮総督府の統治下で自治の実現を目指そうとするものであり、後者はあくまで総督府を否定して独立を達成しようとするものであった。後者に属する安在鴻らは、同じく総督府との一切の妥協を望まない社会主義勢力との連携を模索するようになった。社会主義側でも非妥協的な姿勢をみせる民族主義者との連携が「正友会宣言」などで主張され、1927年に両勢力が結びつき新幹会が発足した。会長には、朝鮮日報社長の李商在が就任した。闘争的な綱領を掲げた新幹会は、元山における労働運動を支援したり、光州学生事件をめぐり調査団を派遣するなど積極的な活動を見せたが、日本による弾圧を受けた上、民族主義者と社会主義者の見解の相違を乗り越えられなかったことなどで、その活動は行き詰まっていった。そのため、1931年に解散を決議してその運動を終えることになった。

参考文献[編集]

  • 武田幸男編 『新版世界各国史2 朝鮮史』 山川出版社、2000年