新妹魔王の契約者

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新妹魔王の契約者
ジャンル ラブコメアクション
小説
著者 上栖綴人
イラスト 大熊猫介ニトロプラス
出版社 KADOKAWA 角川書店
レーベル 角川スニーカー文庫
刊行期間 2012年9月29日 -
巻数 既刊5巻(2014年4月現在)
漫画:新妹魔王の契約者
原作・原案など 上栖綴人(原作)
大熊猫介(キャラクター原案)
作画 みやこかしわ
出版社 KADOKAWA 角川書店
掲載誌 月刊少年エース
レーベル カドカワコミックス・エース
発表号 2013年7月号 -
発表期間 2013年5月25日 -
巻数 既刊3巻(2014年8月現在)
漫画:新妹魔王の契約者・嵐!
原作・原案など 上栖綴人(原作)
大熊猫介(キャラクター原案)
作画 木曽フミヒロ
出版社 白泉社
掲載誌 ヤングアニマル嵐
発表号 2014年No.3 -
発表期間 2014年2月7日[1] -
アニメ
原作 上栖綴人
監督 斎藤久
脚本 吉岡たかを
キャラクターデザイン 渡邊義弘
アニメーション制作 プロダクションアイムズ
製作 「新妹魔王の契約者」製作委員会
放送局
放送期間 2015年 -
テンプレート - ノート
ウィキプロジェクト ライトノベルアニメ
ポータル 文学アニメ

新妹魔王の契約者』 (しんまいまおうのテスタメント)は、上栖綴人による日本ライトノベルイラスト大熊猫介ニトロプラス)が担当している。2012年平成24年)9月から、角川スニーカー文庫KADOKAWA 角川書店)より刊行されている。

概要[編集]

主人公の東城刃更が新米の美少女魔王成瀬澪を義理の妹にしたことで、魔族や勇者たちの戦いに巻き込まれていく物語である。その中で織り込まれる、少し過激なお色気シーンが支持を集めている[2]2012年平成24年)9月の角川スニーカー文庫角川書店)での刊行開始以来、第5巻まで刊行中。

2013年(平成25年)5月、みやこかしわによる漫画化作品『新妹魔王の契約者』の連載が角川書店の漫画雑誌『月刊少年エース』2013年7月号より開始され、同年10月には単行本第1巻が刊行された。2014年(平成26年)2月、木曽フミヒロによる漫画化作品第2作『新妹魔王の契約者・嵐!』の連載が白泉社の漫画雑誌『ヤングアニマル嵐』2014年No.3より開始された。同年3月、アニメ化が告知された[2][3]

あらすじ[編集]

高校1年生の東城刃更は父親の東城迅と2人暮らしであったが、成瀬澪成瀬万理亜が新しい家族の一員となり、幸せの毎日を送っていた。だが迅が出張で家を空けることになり、しばらくは3人で過ごすことになったところに突然、澪が刃更に「この家から、出て行って」という衝撃的な言葉を口にする。訊けば、澪と万理亜は魔族の住人で、しかも澪は先代魔王の娘とのことであった。万理亜の催眠術で刃更は家を出る手筈になっていたが、刃更も自分の隠していた秘密=勇者の一族であることを告白する。

刃更は外出中の迅と連絡を取って澪の事情を知ると、出て行った澪と万理亜を助けに行き、何があっても澪を護ることを決める。また、万理亜の提案で刃更と澪に主従契約魔法をかけて貰うが、何かの手違いで主になるはずの澪が刃更の(しもべ)になってしまった。その後、澪と同じ高校に転校することになった刃更は、そこで幼馴染にして同じ勇者の一族である野中柚希と再会を果たす。それからは現魔王派勢力と勇者の一族が澪を狙って現れ始め、刃更は澪を護る為、2つの勢力と戦うことになる。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

東城 刃更(とうじょう ばさら)
本作の主人公。聖ヶ坂学園高等部1年B組。
かつては勇者の里でも将来を嘱望された逸材だったが、5年前に起こった事件で「無次元の執行」を暴走させたことで勇者の資格を失い、父と共に里を追放された。この出来事は大きなトラウマとなっており、現在の彼が抱く「大切なものを守るためならばどんなことでもする」という行動理念のもとになっている。
当初は勇者という自分を忘れ、魔族とも関わりを持とうとしなかったが、2人が魔族である事と澪は先代魔王の娘であると知った時はかなりショックを受けた。特に父親を騙していたという事がかなり堪えたらしく一度は家から追い出してしまったが、澪と2人で夕日を見た場所で澪と万理亜を現魔王派勢力から救出。それがきっかけで澪と主従契約魔法を結ぶ事となり、勇者とかという身分に囚われず、1人の義兄として義妹を護る戦いを決める。
武器は右手から具現化する魔剣ブリュンヒルド。戦闘タイプは「スピード(速さ)」で、突進力と斬撃の疾さで敵を圧倒する『神速剣術使い(インフィニットスレイヤー)』の使い手。
成瀬 澪(なるせ みお)
本作のメインヒロインで、刃更の義妹。聖ヶ丘学園高等部1年B組に通うスタイル抜群の美少女だが、その正体は先代の魔王ウィルベルトの娘にして、彼の強大な力を受け継いだ魔族。
ウィルベルトの手配で物心つく頃から人間界で暮らし、ウィルベルトの部下である養父母に育てられてきたが、半年前にゾルギアの襲撃を受け養父母は死亡、護衛役である万理亜から自身の素性を聞かされ、東城家に転がり込むまでは彼女と共に現魔王勢力からの逃亡生活を送ってきた。強大な魔力を扱えるため「魔力(マナ)」タイプの戦い方をするが、逃亡生活を続けていたせいで戦闘に関しては刃更と真理亜以前に素人レベルに近い。
自分たちとその居場所を守ってくれる刃更には強い好意を抱いており、主従契約を結んでからは柚希への対抗心もあって性的な接触も許している。
野中 柚希(のなか ゆき)
本作のヒロインの1人。刃更と澪のクラスメイト。勇者の里から送られた澪の監視役であり、刃更とは里での幼馴染にあたる。
感情を表に出すことは少ないが、幼い頃から刃更に対してはかなり好意的な想いを抱いていて、時には一緒にお風呂に入ろうとまで言い出すくらい過激なところがある。そのため、彼の辛い過去を知らないまま頼る澪に怒りをぶつけたこともある。後に里東城家に同居し、澪と対等な条件になるため刃更と主従契約を結ぶ。ゾルギア大戦後、刃更がいろいろ淫乱な行為をしてくれたおかげで強くなれたと胡桃の前で告白している。
里にいた頃は、感情といったものを一切捨て去り、ただひたすらに強くなることに執着。誰よりも戦いを苦手としていたのにも関わらず、勇者としての修行に明け暮れ、いずれ自分が壊れてしまうのではと妹の胡桃にも心配させるくらい過酷な修行を続けていき、今持っている霊刀「昨耶」を授かるくらい成長したという過去がある。そのため、澪の討伐命令が下った時は、一切の感情を捨て刃更に恨まれる覚悟で澪の討伐命令に従ったくらいである。
武器は右手から具現化する霊刀「咲夜」。
成瀬 万理亜(なるせ まりあ)
本作のヒロインの1人。刃更の下の義妹。その正体はサキュバスで、穏健派から送られた澪の護衛役。普段はエッチな妄想を抱いたり、困った性格をしているが、陰ながら澪を護る為、行動している。
刃更と澪に主従契約魔法をかけた者でもあるが、すべては澪をゾルギアに差し出すために計画したことで、刃更が澪の主なることもすべては計画の内だった。刃更が他の女子生徒と親密な関係を目撃した澪が契約魔法の呪いで弱っていたところを狙って、澪をゾルギアに差し出すのであった。しかし本当は自分の母親であるシェーラが人質に捕えられていたため、仕方なく従っていただけだった。母親を助け出そうといろいろと考えたが、救出するまで至らず、ただゾルギアの駒のように働かされ続け澪を裏切ったような態度をとり続けていたが、澪を助けに来た刃更にラースの協力もあり、無事シェーラも救出され、ゾルギアの束縛からやっと解放された。
ゾルギアの命令で刃更の足止めを言われ、一度澪と同い年くらいの身体に変身し、刃更を色仕掛けで彼に抱かれた時、自分も刃更に心惹かれていたことを確信する。
野中 胡桃(のなか くるみ)
本作のヒロインの1人。柚希の妹。里の命令で、準S級監視対象から準S級消滅対象に認定された澪を討伐すべく高志と共に派遣されてきた。過去で起こった事件のせいで姉の柚希は相当辛い思いをしていたことを知っており、何も知らずに澪と行動を共にする刃更が許せなく、怒りを露わにする。昔は「刃更兄ちゃん」と呼び、妹のように慕っていた。
しかし、すべて自分の勘違いであると知り、事件解決後、村に一度戻ったが、柚希と共に澪の監視者として再び送られる。刃更達の淫乱な生活に最初は反発していたが、共に過ごすうちに自分もその1人と化すだけでなく、刃更と主従契約を結びたいという考えにまで至っている。元々自分には澪の監視任務は命令されていなく、自ら志願を申し出た。だがそれはきっかけであり、もう1度刃更とやり直せるのではと考え、刃更の近くにいる事を決めるが、過去のことも影響していて時々素っ気ない態度をとってしまう。主従契約も結んでしまったら、勇者の里に微妙な立場にいる野中家の立場が無くなるという不安があり戸惑っている。
ゼスト
本作のヒロインの1人で、魔族ゾルギアの腹心の部下だった女性魔族。褐色の肌を持つ美女の姿をしているが、処女性が高い魔力を生み出すと考えるゾルギアの意向で手は付けられていない。
後にゾルギアに見限られ始末されそうになるが、刃更に救われ、穏健派に身を寄せるが、元ゾルギアの部下という肩書が大きいせいか周りからはあまりよく思われていなく、辛い日々を送っていた様子。以降は彼に忠誠を抱くようになり、新たな主となったシェーラの仲介で刃更と主従契約を結んだ。

勇者の一族[編集]

早瀬 高志(はやせ たかし)
幼い頃からの刃更の親友。胡桃と共に澪を討伐するため派遣された。刃更が起こした過去の悲劇を繰り返させないために、冷徹に任務を遂行しようと考えており、障害は例え味方であっても押し通る程の勢いで、魔族相手には容赦がない。
刃更が、魔王の娘である澪と一緒にいる事に納得していなく、過去の悲劇を忘れて過ごしている事に怒りを覚えるくらい。決闘時には、友として刃更と対決する事を望んでいたが、予想は外れターゲットである澪と万理亜と対戦する事になる。彼にとっては澪の存在は刃更を惑わす元凶という見方をし、想像以上に敵視している。2人を倒した後、迷うことなく刃更を斬ると高々に宣言するくらい。
霊槍『白虎』を使用し、刃更と同スキルであるスピード戦を得意としていて、『高速槍術使い(クィック・ランサー)』という戦闘タイプを使いこなす。
斯波 恭一(しば きょういち)
勇者の一族の中でも高い実力を持つ人物。しかし人格にやや問題があり、胡桃と高志の任務には戦力でなくお目付け役として同行する。
彼は過去にある問題を起こして、何年間も座敷牢に入れられていたという前科者。刃更自身も彼とやり合う事は、避けるくらい。

聖ヶ坂学園[編集]

滝川 八尋(たきがわ やひろ) / ラース
刃更たちのクラスメイト。その正体は魔族で、穏健派が現魔王派に送り込んだスパイ。
レオハルトからゾルギアの後任として澪の監視役を命じられていたが、彼女の魔力を覚醒させようとしたことで刃更に正体を気づかれ、協定を結ぶ。
長谷川 千里(はせがわ ちさと)
聖ヶ坂学園の養護教諭。眼鏡をかけた巨乳の美女。刃更が悩んでいる時には、よく相談相手になってくれる。

魔界[編集]

ゾルギア
澪の養父母を殺害し、澪に宿る魔王としての力を狙っている老人魔族。かなりの女好きで、妾と思われる美しい女性を囲って楽しんでいる。
元は魔王の力を宿す澪の監視任務に就いていたのだが、その任務を放棄し、魔王の力と澪自身も手に入れようと企んでいて、護衛任務に就く真理亜の母親であるシェーラを人質にとり、澪を連れてくるよう命令する。真理亜の働きにより澪を手に入れた後、決死の覚悟で助けに来た刃更によってその野望は潰えてしまい、ラースの攻撃によってその生涯を終える。
ヴァルガ
現魔王派勢力に属する魔族の1人。巨漢ですべて力で捻じ伏せようと考える好戦的な性格をしている。
町で刃更達に襲い掛かるが、白虎を持つ高志によって切り裂かれ、死亡。
シェーラ
真理亜とルキアの母親。ゾルギアが澪を手に入れるために人質に捕られていた。
ラムサス
先代魔王亡き後、穏健派を束ねる魔族。ウィルベルトは実の弟で、澪にとっては伯父にあたる。
彼自身、澪がウィルベルトから受け継いだ魔王の力を持つことを良しとしていなく、刃更達を魔界に呼んだ時は大人しく渡すよう要求する。
ルキア
ラムサスに仕える女性魔族で、真理亜の姉。妹と違い、すごく冷静な性格をしている。
レオンハルト
穏健派と対立している現魔王。

その他[編集]

東城 迅(とうじょう じん)
刃更の父親。世界で活躍する写真家。元は勇者の一族の1人で、魔族からも恐れられていた。
澪と万理亜の正体を知った上で彼女たちの嘘に付き合い保護した後、魔界に渡り現魔王派について独自に調査している。

用語[編集]

主従契約魔法(しゅじゅうけいやくまほう)
文字通り一方が他方の配下になるために契約を結ぶ魔法。契約した者同士は、相互の居場所を感知し、さらに互いの絆を深めることで、大概の戦闘能力を上げることができる。また、この魔法は配下が主に逆らわないようにするためのものでもあり、主への後ろめたさや翻意を抱くと主の魔力の属性に対応した呪いが発動する。
無次元の執行(バニシングシフト)
刃更の技。対象を消し去ることができる。
魔剣ブリュンヒルド(まけん-)
太古の昔に邪精霊を封印した時に使用された伝説の剣。勇者の里の森の深い場所に封印されていた。
魔族を恨む清斗と呼ばれる里の男によって封印を解かれ引き抜かれ、魔族を根絶やしにするために使おうとしたが、憎しみに身体と心を乗っ取られ、同じ里の仲間たちに襲い掛かってきた。その後、持ち主がいなくなり、強き力を持つ刃更を真の使い手として選んだ。
霊槍 白虎(れいそう びゃっこ)
四聖獣 白虎を宿している、勇者の里に伝わる特殊な霊槍。または「神器」とも呼ばれている。
魔王の力を宿す澪討伐のために、高志が使い手となる。
勇者の里(ゆうしゃのさと)
魔族と戦い続けている勇者達が住んでいる隠れ里。

既刊一覧[編集]

単行本は、全て角川書店より「角川スニーカー文庫」レーベルとして刊行されている。既刊5巻(2014年4月1日現在)[注 1]。巻数はローマ数字で表示している。

みやこかしわの手による『新妹魔王の契約者』と、木曽フミヒロの手による『新妹魔王の契約者・嵐!』がある。

『新妹魔王の契約者』[編集]

作画はみやこかしわ角川書店の漫画雑誌『月刊少年エース』上にて、2013年7月号より連載されている。単行本は、角川書店より「カドカワコミックス・エース」レーベルとして刊行されている。既刊3巻(2014年8月28日現在)[注 2]

  • 第1巻 2013年10月26日発行(2013年10月26日発売)、ISBN 978-4-04-120879-3
    • 漫画雑誌『月刊少年エース』2013年7月号-11月号初出。
    • 表紙カバー下に漫画『それイけ! マリアちゃん』を収録。「モーニングコール編」と「お洗濯編」の2編が収録されている。
    • 巻末に原作者上栖綴人とキャラクター原案大熊猫介による「原作者あとがき」と漫画を執筆したみやこかしわによる「あ・と・が・き」を収録。
  • 第2巻 2014年2月26日発行(2014年2月26日発売)、ISBN 978-4-04-121039-0
    • 漫画雑誌『月刊少年エース』2013年12月号-2014年4月号初出。
    • 表紙カバー下に漫画『それイけ! マリアちゃん』を収録。「プレゼント編」と「今夜のお楽しみ編」の2編が収録されている。
    • 巻末に上栖綴人と大熊猫介による「原作者あとがき」と漫画の執筆者である、みやこかしわによる「あ・と・が・き」を収録。
  • 第3巻 2014年8月26日発行(2014年8月26日発売)、ISBN 978-4-04-101902-3

『新妹魔王の契約者・嵐!』[編集]

作画は木曽フミヒロ白泉社の漫画雑誌『ヤングアニマル嵐』上にて、2014年No.3(2014年2月発売)より連載されている[4]。なお、単行本については、2014年4月現在、まだ刊行されていない。

テレビアニメ[編集]

2015年放送予定。

スタッフ[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 発売日については、角川書店公式サイト内の「詳細検索」にて確認した。2014年4月12日閲覧.
  2. ^ 発売日については、角川書店公式サイト内の「詳細検索」にて確認。2014年8月28日閲覧.

出典[編集]

  1. ^ 「新妹魔王の契約者」木曽フミヒロがアニマル嵐でマンガ化コミックナタリー2014年2月7日付、2014年3月29日閲覧.
  2. ^ a b 高橋克則 「角川スニーカー文庫「新妹魔王の契約者」アニメ化企画進行中」 『アニメ!アニメ!』2014年3月21日付、2014年3月29日閲覧.
  3. ^ 新妹魔王の契約者:アニメ化決定」 毎日新聞2014年3月20日付、2014年3月29日閲覧.
  4. ^ 「新妹魔王の契約者」木曽フミヒロがアニマル嵐でマンガ化コミックナタリー2014年2月7日付、2014年3月29日閲覧.

外部リンク[編集]