文化多元主義

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文化多元主義とは、多様な文化集団が独自のアイデンティティあるいは文化を維持しながら、平和的に共存するというモデルのことである。

元来、国民国家における国民統一のイデオロギーとして、同化主義に対する対抗イデオロギーとして唱えられたのが文化多元主義である。後に多様性からなる多様性というアイデアによった多文化主義が興隆し、否定的に語られるようになった。

概要[編集]

文化多元主義は、公的領域において近代イデオロギーを共有することをあくまで前提とし、文化の複数性はあくまで私的領域で発揮される場合においてののみ寛容であろうとする限定性が与えられているイデオロギーである。そのために、多様な生活様式を主張しながら、実際には公的な生活への一元性を保存し、擁護することの欺瞞さを持っていたとされる。とくに、公的領域における近代イデオロギー自体が、特殊西洋的事象は普遍主義だと言う立場が前提にあると強く批判されてきた。

参考[編集]

  • 川田牧人 (6 2010). “「深い」多元性と文化相対主義”. 文化人類学 75 (1): 81-99. NAID 110007641993.