推定少女 (小説)

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推定少女
ジャンル 青春[1]
小説
著者 桜庭一樹
イラスト 高野音彦
出版社 エンターブレイン角川書店
レーベル ファミ通文庫角川文庫
発売日 2004年
巻数 全1巻
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推定少女』(すいていしょうじょ)は、桜庭一樹による日本ライトノベル作品。挿絵は高野音彦ファミ通文庫エンターブレイン)より2004年に刊行された。

概要[編集]

作者の真骨頂である地方都市に住む少女の焦燥感が、初めて前面に押し出されて描かれた作品であり、『地方都市シリーズ』の第1作目であると言える。毎日放送の番組『情熱大陸』に桜庭が出演した際、「推定少女の元々のラストはバッドエンドだったが、編集側の意向でハッピーエンドに変更された」と語っている。また、本人の日記によると穂村弘短歌から着想を得たものだという。なお、未収録ラスト2つは角川文庫版『推定少女』に収録されている。

あらすじ[編集]

あまり頑張らずに生きていきたいと考えている地方都市の中学生巣篭カナは家出の途中に謎の少女に遭遇する。カナは彼女に「白雪」と名づけ、一緒に東京へ逃亡する。

登場人物[編集]

巣篭カナ(すごもり カナ)
やや無気力ぎみな女子中学生。家出の最中に「白雪」を拾う。弓矢で「腐った柿の匂いがする」父親を射抜こうとしていた。ボク少女である。
白雪(しらゆき)
カナがダストシュートで出会った少女。謎めいた言動が多い。名前はカナの命名で、「雪のように白い」肌をしていたことに由来する。
水前寺千晴(すいぜんじ ちはる)
カナと白雪が東京で出会った銃器マニアの中学生。中性的な容姿をしている。秋葉原のミリタリーショップに入り浸っている。

既刊一覧[編集]

角川文庫版には未収録シーンと文庫版あとがき、高野和明による解説が収録されている。

脚注[編集]

  1. ^ 『ライトノベル完全読本 3』日経BP社、2005年12月1日発行、211頁。ISBN 4-8222-1714-0