指定入院医療機関

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指定入院医療機関(していにゅういんいりょうきかん)とは心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律(以下、医療観察法)で地方裁判所より入院決定を下された触法精神障害者の入院施設がある医療機関である。

概要[編集]

触法精神障害者のうち重大な犯罪(重大な他害行為)「殺人放火強盗強姦強制わいせつ傷害(傷害以外のものは未遂も含まれる) [1] を起こした者のうち、不起訴処分や無罪判決を受けた者の中で、検察官より申し立てを受け、鑑定入院医療機関による鑑定入院の結果、地方裁判所より入院決定を下された者向けの入院施設がある医療機関で、施設の運営者の同意を受け厚生労働大臣が指定するものである(医療観察法16条)。

一般の精神医療より公共性や専門性が高く、裁判所の決定事項とのことで全国で公平一律に実施されなければならないとの条件があり、運営主体は都道府県特定独立行政法人、都道府県若しくは都道府県及び都道府県以外の地方公共団体が設立した特定地方独立行政法人に限定されている[2]。指定入院医療機関に入院中は 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)の入院等に関する規定は適用されない[3]。入院期間は概ね18ヶ月を目標としている[4]

厚生労働省の資料によると2005年から3年間で実際に入院する者の増加に応じ段階的に、全国で当面24か所(約700床)を確保することが必要としている[5]

指定されている医療機関[編集]

厚生労働省の「指定入院医療機関の整備状況」より

国関係
都道府県関係
準備中の病院

脚注[編集]

  1. ^ 医療観察法制度の概要について 厚生労働省 2010年11月9日閲覧
  2. ^ 指定入院医療機関運営ガイドライン 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター 2010年11月9日閲覧
  3. ^ 医療観察制度Q&A 法務省保護局 2010年11月11日閲覧
  4. ^ 医療観察法病棟の概要 国立病院機構下総精神医療センター 2010年11月13日閲覧
  5. ^ 社会保障審議会障害者部会 第25回資料「心神喪失者等医療観察法の施行準備状況等について」2005年4月26日 厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課企画法令係 2010年11月12日閲覧
  6. ^ 厚生労働省のサイト「指定入院医療機関の整備状況」では長崎県病院企業団長崎県精神医療センターとなっている。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]