懺悔の刃

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懺悔の刃
Sword of Penitence
吾妻三郎(左)と小波初子(右)
監督 小津安二郎
脚本 野田高梧
原案 小津安二郎
出演者 吾妻三郎
小川国松
撮影 青木勇
製作会社 松竹蒲田撮影所
配給 松竹キネマ
公開 日本の旗 1927年10月14日
上映時間 70分[1]
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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懺悔の刃』(ざんげのやいば)は、1927年(昭和2年)10月14日公開の日本映画である。松竹キネマ製作・配給。小津安二郎監督のデビュー作で、彼の唯一の時代劇作品。モノクロスタンダードサイレント、70分。

大久保忠素の監督助手を務めた小津が、1927年(昭和2年)8月に監督任命の辞令を受け、蒲田時代劇部で作ったのが本作である。小津は撮影中に予備召集がかかったため、ファーストシーンは斎藤寅次郎が撮影した[2]。同年11月5日に蒲田時代劇部が廃止され[3]、第2作以降は終生、現代劇の映画作家として全うすることとなる。現在、脚本・ネガ原版・上映用プリントのいずれも散逸しており[4]、観賞することの不可能な作品となっている。

あらすじ[編集]

木更津の佐吉(吾妻三郎)は泥棒である。弟の石松(小川国松)の家を訪れるが、牢屋から出たばかりの弟は、佐吉には更生してもらいたいと願っている。佐吉の相棒は、佐吉を犯罪人生から切り離すために、かんざし泥棒のぬれぎぬを弟に着せたのだった。弟は最終的には釈放されるが、奉公先を解雇され、泥棒の生き方に戻ってしまう。佐吉は最後の大立ち回りの末に、山城屋庄左衛門(野寺正一)に殺される。

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

その他[編集]

  • 主演の吾妻三郎は、当時人気だった阪東妻三郎に似せて売り出された役者で、誰も「あづま」とは読まず「われ妻三郎」と読んでいた。顔も似ていて「妻三郎」であるので、阪妻とだまされて映画を観に来た客も多かったという[5]

脚注[編集]

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  1. ^ Film Calculatorコダック、2009年12月18日閲覧
  2. ^ 厚田、蓮實1989、p.47
  3. ^ 『日本映画事業総覧 昭和3・4年版』、国際映画通信社、1929年、p.35
  4. ^ 井上2003、トビラ
  5. ^ 稲垣浩『ひげとちょんまげ』、毎日新聞社

参考文献[編集]

外部リンク[編集]