愚地克巳
愚地克巳(おろちかつみ)は、板垣恵介の漫画作品『グラップラー刃牙』シリーズに登場する架空の人物である。
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[編集] プロフィール
- ファイトスタイル:神心会空手
- 身長:186.5cm
- 体重:116kg
[編集] 概要
愚地独歩の養子。ベンチプレス300キロ、100m10秒台という規格外の体力を持ち、「空手を終わらせた男」「空手界の最終兵器(リーサルウェポン)」などと称される。独歩のなし得なかった技術を早期に習得し、また正拳突きに使用される関節の回転を完璧に連結し加速させることによって音速を超える拳「マッハ突き(「音速拳」とも)」を開発するなど、独歩自らが「俺より強い」と太鼓判を押すほどの人物。
最大トーナメント編では、マッハ突きに関しては烈海王に「その程度の技術はすでに中国拳法は通り過ぎている」と言われ敗れるが、のちにピクル編において、烈本人に「背筋が凍りついた」「経験の差が無ければ負けていた」「自分を持ってしてもマッハ突きができるのは演武でのみ、実戦では不可能」とまで言われている。郭海皇にもその才能を認められており、烈も暗に(片足のハンデが無くとも)もう勝てないかもしれないと認めている。
幼少時は実父とともに「ミズノサーカス」で働いていた。当時わずか5歳でありながら、象との綱引きや空中ブランコなどで驚異的な身体能力を発揮。実父が団のライオンに殺された事件を契機に、独歩に引き取られる。
[編集] モデル
面相はボディビルダーの山本義徳、名前は同じくボディビルダーであるマッスル北村の本名「北村克巳」から。
[編集] 声優
[編集] ファイトスタイル
規格外の身体能力と才能をもって義父直伝の神心会空手を振るう。初期には「気持ちのいいくらい正統派な空手」と称されており、実戦で使用される機会の少ない高等技術をも軽々と使いこなす。一方、中国拳法など他流派に交わって新技術を開発する柔軟性も見せている。
- 下段突き
- 真下に向けて突きを放つ。コンクリートブロック三枚を粉砕する威力を誇る。
- 蹴り足ハサミ殺し
- 敵の打突を肘打ちと膝蹴りで挟み潰す。打突の威力によっては通用しない。
- 蹴り込んだ水月を踏み台に肩へ駆け上がっての蹴り
- 作者曰く実在の技で、習得には自己を発狂寸前にまで追い込む荒行を必要とするという。
- 作中では、金的を蹴り上げて膝を付かせ、水月を蹴り込み、肩へ駆け上がって膝蹴りで顎を打ち上げ、全体重を乗せた肘打ちを顔面に叩き落とす。
- 正中線四連突き
- 飛び上がりながら、正中線上の急所(顔面、喉、水月、金的など)を打突する。
- オール急所五連撃
- 一瞬のうちに身体の急所(舌根、雁上、稲妻、夜光、伏兎)に打撃を入れる。
- マッハ突き(音速拳とも)
- 背骨を含む全身27箇所の関節[1]の回転を連結加速させ、音速を超える打突を放つ。発動の際には衝撃波が発生し、破裂音を生じる。
- 真マッハ突き[2]
- 関節を増やすイメージにより、マッハ突きが更なる高速度に至ったもの。
- その研鑽には烈と郭の協力を得ており、また脱力や菩薩の拳などの要素も含まれている。
- 片手打ちでも音速を超える術理を全身で行うため、従来のマッハ突きよりも大幅に高速化。その衝撃波は道場の窓ガラスを全て吹き飛ばし、空気の壁で拳足が自壊するほどの速度に達する。
- 術理の応用により、正拳のみならず全ての打撃を超音速化可能。
- 当てない打撃
- マッハ突きの最終形。
- 鞭は振り戻す瞬間にこそ最高速度に達するという原理を応用したもの。
- 打突を当てず急激に引き戻すことで、真マッハ突きをも上回る速度に達し、甚大な衝撃波で相手を打倒する。同時にソニックブームによって自らの拳足も完全に崩壊する。劇中では腕の肉が弾け飛び、肘から先は手首を残して骨と化した。
- ピクルに見舞った際には、彼に休息に入らざるを得なくなるほどの甚大なダメージを与えた。結果的には彼から勝利をもぎ取るに至らなかったものの「現在最も進化した打撃」として父独歩や刃牙を驚嘆させ、観戦していた郭海皇をして「武を50年は進化させた」と言わしめている。
- 対武器術
- 敵の刃物や打突を打ち払った後、片足だけで膝、金的、水月、喉を蹴り抜く。
[編集] 作中での活躍
[編集] 最大トーナメント編
勇次郎との対決に敗れた独歩が、神心会の面子を保つために参戦させた。当初は非凡な才能をひけらかす高慢な性格で、途中、夜叉猿Jrの乱入などの一幕で刃牙と対立することもあった(刃牙と直接対決することはなかった)。1回戦では師同士が因縁を持つローランド・イスタスと対戦し、独歩越えを宣言のち快勝。2回戦の花山薫との対戦では大いに苦戦するが、自分の慢心を反省し、天才ゆえに知らなかった闘う喜びを認識しつつ辛勝。意気揚々と3回戦で烈海王に臨むものの、見えない目潰しで機先を制され、マッハ突きを放ちかけたところで一撃を受け倒されてしまう。
[編集] 最凶死刑囚編
トーナメント後は、「中国拳法に負けたなら、空手の歴史に意味はない」と看板を下ろした独歩に対し、「中国拳法から学んでいない部分があるなら、それを取り入れる」と前向きな姿勢をみせ、神心会の長と成り代わる。早速烈海王を特別コーチに招いて訓練を重ねるが、独歩を訪ねてきたドリアンに不意打ちされ、首に重傷を負う。これで「試合と本番」というものを改めて考え直した克巳は、加藤を師として実戦的な戦い方を模索。高じて、素手を旨とする空手家にありながら武器使用を肯定するなど、空手家の精神を損ないかけたが、直後に独歩からその浅はかさを指摘されている。これに思うところがあったのか、武器を使わず四肢を刃物とする鎬昂昇もコーチに招いた。その後、烈の保護したドイルによって道場を爆破された。これにより全身に第二度火傷を負うが、ドイルの凶器攻撃を対武器術で終始圧倒し顔面を破壊する。しかし、終始敗北を認めなかったドイルに対し「これ以上、壊す事は出来ない」とし自らの敗北宣言をする。この対戦を経て克己に対し敗北を認めたドイルと友情を育み、亡命を手助けした。ドイルの亡命の際には自ら見送り、絆として正拳突きを伝授し、黒帯をドイルに手渡した。
[編集] ピクル編
他の格闘士同様ピクルに夜這いをかけるが、勇次郎に覚悟のなさを看破され屈辱を味わう。これを契機に精神的な成長を遂げたのか、勝ち負けとは無関係にピクルとの対戦を熱望するようになる。かつて「勝てる気がしない」と恐れていた独歩を不意打ち一撃で失神させた上、烈と郭にマッハ突きのさらなる研鑽を促され、技の大幅な改良に成功。家族と拳友、更に都下の門下生五万五千人に見守られ、東京ドームでピクルに挑んだ。真マッハ突きや当てない打撃を駆使し、拳足を自壊させながらピクルから幾度もダウンを奪う。だが、結果としてピクルを倒す前に負傷が限界を超え、戦闘不能になったところで右腕を噛み千切られ[3]敗北。しかしピクルが克巳の奮戦に畏敬の念を抱いたため肉体を食されることはなく、また父と門下生から神心会新館長としての信頼をも得た。後日、見舞いへと訪れた刃牙にピクルへの挑戦を託す。
[編集] その後
ピクル戦の代償として隻腕の身となるが、むしろ本人はそれを肯定的に捉えており、剣術の一刀流の思想にも通ずる新たな武の追求を続けている。
[編集] 脚注
- ^ 初出時は背骨が「腰」と一括りにされ、計八箇所とされていた。
- ^ 技名は『範馬刃牙』第127話アオリ文にて初出。
- ^ この右腕は前述の自壊でほぼ骨だけとなっており、ピクルが千切らずとも二度と使用はできない状態であった。
[編集] 関連項目
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