意志

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意志(いし、: wollen: will)は、目標を定めてその達成のために行為を促す自発的な思考を意味する。

概念[編集]

哲学心理学では意志法学では意思と表記するがどちらも同じ原語(: Wille, 助動詞 wollen を名詞化したもの)からの訳語であって、基本的に意味は変わらない。これに対して、Sein には存在、Sollen には当為という訳語が当てられる。

概要[編集]

意志とは自発的に目的を選択すること、その実行のために要する手段を思考すること、から成り立つと考えられる。目標を選択することは必然的にそれ以外の目標を諦めることになるが、目標を一点に絞りながら努力をそこに集中させることで障害を突破することが可能となる。意志が目標の決定を要請する場合には同時に諸々の中間目標の選定も必要となる。大規模な目標も小規模な目標を中間に分割しながら達成することで、意志はあらゆる問題に対処することができるようになる。

意志の障害[編集]

欲動統制の障害[編集]

意志は、欲動を適切に制御して、自分の行動が目的に合うように調整する。しかし意志の力が弱くなり、欲動を抑制できないと、「衝動行為」が起こる。

意志発動の障害[編集]

  • 制止
    「精神運動制止」とも呼び、行動を起こしくい状態。思考や行動が遅くなる。うつ病で見られる。これが極端になったのが次項の昏迷である。
  • 昏迷
    意志発動が全く行われない状態。意識清明である点で、昏睡とは異なる。うつ病のほか、解離性障害や緊張病症候群(統合失調症の一型)でもみられる。
  • 途絶
    思考や行動が突然ストップしたもの。まもなく回復する。統合失調症でみられる
  • 緊張病症候群
    主に緊張型統合失調症でみられる。
    • 緊張病性興奮・緊張病性昏迷
      突然の興奮が起こる。興奮は周囲の状況からみても了解不能で、その行為には首尾一貫性がないなど、意志によって統制されていない。やがて、すべての行動は止まり、不動となる。意識は保たれ、後にそのときのことを想起できる。このように、興奮・昏迷は交替して出現することが多い。
    • 強直症 カタレプシー catalepsy
      意志発動性が低下した上に、暗示を受けやすくなったため、一定の体の姿勢を長時間保ったままの状態。(本来は筋固縮等を伴って姿勢が固まってしまう症状をさすが、催眠術など暗示によって引き起こされる同様の状態をも意味することがあるため注意が必要)
    • 反響動作、反響言語
      被影響性の亢進によって、相手の行為や言葉を反復する。緊張病症候群だけでなく、解離性障害催眠でもみられる。
    • 常同症 stereotypy
      同じ行動を何度も反復する。常同行為・常同運動・常同姿勢・常同言語などがある。随意的である点において、保続反復とは異なる。

参考文献[編集]

  • 山崎正一・市川浩編 『現代哲学事典』 講談社〈講談社現代新書〉、1970年ISBN 978-4061156258

関連項目[編集]

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