怪盗紳士アルセーヌ・ルパン

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怪盗紳士アルセーヌ・ルパン』(かいとうしんしアルセーヌ・ルパン、原題:Arsène Lupin)は、1971年1973年 - 1974年にフランス・ドイツ・オランダ・イタリア・スイス・オーストリア・ベルギー・カナダ共同で製作されたテレビドラマ。日本国内でDVDが販売されているが、かつて放送された日本語吹き替え版ではなく、フランス語音声・日本語字幕版である。

概要[編集]

原作に忠実という訳ではなく、登場人物などかなり改変されている。また原作にはないオリジナルのエピソードもあり、悲劇的な描写は省かれ、全編にわたってコメディタッチで仕上げられている。

主演のルパン役を務めたジョルジュ・デクリエールは、「コメディ・フランセーズ」の国民的俳優で、彼の演じるルパン役はフランスでも大評判となった。DVD解説によると、ルパン役を演じて以来、役柄とデクリエール本人を混同されてしまい、訪れたレストランなどでは来客たちが(ルパンに掏られていないか)慌てて財布の所在を確かめたという。

第2シリーズでは、原作者のルブランがモデルとしたエトルタ海岸の「エギーユ・クルーズ(大針岩)」を実際にロケし、実物の「奇巌城」が画面に登場する。このエトルタには原作者ルブランの親族が記念館を開設しており、館内ではデクリエールのアナウンスなどが聴けるそうである。

登場人物[編集]

アルセーヌ・ルパン
演 - ジョルジュ・デクリエールフランス語版
世界的に有名な怪盗。日本語吹き替えは納谷悟朗が担当した。
グロニャール
演 - イヴォン・ブシャールフランス語版
ルパンの部下。原作では登場しない作品もあるが、このシリーズでは全話に登場する。
ニコラ
ルパンの部下。原作には登場しないオリジナルキャラクター。
ゲルシャール
演 - ロジェ・カレルフランス語版
パリ警視庁の警視。原作のガニマール警部に相当するキャラクター。三枚目的な役回り。
警視総監
演 - イヴ・ブランヴィル(第1話)→ベルナール・ラヴァレット(第2話)→レーモン・ジェローム(第3話)→ジャック・ヒリング(第4話)→ジャック・モノー
ゲルシャール警視の上司。
エルロック・ショルメス
演 - アンリ・ヴァルロジューフランス語版
世界的に有名な名探偵。名前は、シャーロック・ホームズアナグラム
ウィルソン
演 - マルセル・デュディクール(第3話)→イヴェ・バルザックフランス語版(第14話・第17話・第18話)
ショルメスのパートナー。名前は、ジョン・H・ワトスンのスペル違い。
ナターシャ
演 - マルト・ケラー
ルパンの愛人。本作のオリジナルキャラクター。
ドラ・ベイクフィールド
演 - キャスリン・アッカーマン
ルパンに協力するスリの名人。
イジドール・ボートルレ
演 - ベルナール・ジロードフランス語版
新聞記者。『奇巌城』で探偵としてルパンと対決する。
モーリス・ルブラン
演 - ラウール・デ=マネ
ルパンの伝記作家。

サブタイトル一覧[編集]

第1シリーズ(1971年)[編集]

原作は『水晶の栓』。強敵ドーブレック役はDaniel Gélin
原作は『特捜班ビクトール』。
原作は『ルパン対ホームズ』の「金髪の美女」(「ブロンドの貴婦人」)。
原作は『怪盗紳士ルパン』の「アルセーヌ・ルパンの逮捕」、「獄中のアルセーヌ・ルパン」、「アルセーヌ・ルパンの脱獄」。
原作は『バーネット探偵社』の「金歯の男」、「十二枚の株券」、「白い手袋…白いゲートル」。
原作は『緑の目の令嬢』。
原作は『二つの微笑をもつ女』。
原作は『ルパン対ホームズ』の「ユダヤのランプ」。
原作は『怪盗紳士ルパン』の「ハートの7」。

第2シリーズ(1973年 - 1974年)[編集]

原作は『怪盗紳士ルパン』の「王妃の首飾り」、「遅かったシャーロック・ホームズ」。
  • 第15話 ルパンのバカンス -『813』より/ARSENE LUPIN PREND DES VACANCES
原作は『813』。
  • 第16話 奇巌城 -ジェーブル伯爵邸の怪事件/LE MYSTERE DE GESVRES
原作は『奇巌城』の前半部分。
  • 第17話 奇巌城 -エギーユの秘密/LE SECRET DE L'AIGUILLE
原作は『奇巌城』の後半部分。
原作は『バール・イ・ヴァ荘』。
原作は『ルパンの告白』の「赤い絹のスカーフ」。
  • 第20話 謎の家/LA DEMEURE MYSTERIEUSE
原作は『謎の家』。
  • 第21話 八点鐘/LES HUIT COUPS DE L'HORLOGE
原作は『八点鐘』の「搭のてっぺんで」。
原作は『怪盗紳士ルパン』の「アンベール夫人の金庫」。