東海道線 (JR東日本)

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東海道本線 > 東海道線 (JR東日本)
    JR logo (east).svg 東海道線
Sagamigawa-e231.jpg
相模川橋梁を渡る東海道線の列車
茅ケ崎駅 - 平塚駅間
概要
起終点 起点:東京駅
終点:熱海駅
駅数 21駅
運営
開業 1872年6月12日 (1872-06-12)
所有者 東日本旅客鉄道 東日本旅客鉄道(JR東日本)
使用車両 使用車両を参照
路線諸元
路線総延長 104.6 km (65.0 mi)
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
電化 直流1,500 V
架空電車線方式
運行速度 最高120km/h

東海道線 (JR東日本)(とうかいどうせん)

この項目では、東海道本線のうち、東日本旅客鉄道(JR東日本)が管轄する東京都千代田区東京駅から静岡県熱海市熱海駅までの区間について、主にこの区間で運行される中距離旅客列車(いわゆる湘南電車)の運転系統を中心に記述する。

概要

路線図

首都東京から南へ伸び、横浜市藤沢市平塚市小田原市など神奈川県太平洋側の各都市を経由して熱海市へ至る。沿線各都市から東京都心への通勤路線となっているほか、東京から伊豆半島へ向かう特急列車「踊り子」「スーパービュー踊り子」も走っている。また現在ではごく僅かだが中国四国地方への夜行列車も運行されている。ラインカラーは通称「湘南色」と呼ばれる車体の色の一部であるオレンジ)で案内されている。日本国有鉄道(国鉄)の運営であった時代は、この区間の普通列車を指して“湘南電車”の語が旅客案内において用いられていた[1]

ラッシュ時の利用者が1日の普通列車利用者数の半数を占め(1989年時点)、また遠距離通勤客の増加による混雑の激化を背景に、JR東日本はラッシュ時の輸送改善に力を入れており[2][3]、貨物線を有効活用した通勤ライナーの増発や2階建てグリーン車の連結による着席サービスの向上、座席のロングシート化による定員増や4ドア普通車の導入などによる混雑緩和が図られている。21世紀に入ってからは新たな運行体系として2001年湘南新宿ライン[4]2015年上野東京ラインの運転が開始され、東京から北関東方面へ向かう東北本線宇都宮線)や高崎線との相互直通運転を行っている[5]

路線データ

東京駅 - 熱海駅間の列車線(旅客線)のみのもの。東海道貨物線は除く。


東京駅 - 品川駅間は東京の古くからの中心部を抜け、横浜駅 - 大船駅間は丘陵越え、小田原駅 - 熱海駅間は海岸沿いのトンネルが連続する区間を走り、敷設条件から線形はあまりよくない。また、東海道本線の中でも最初期に建設された区間を含めて平地を走る幹線としては曲線半径が小さく、速度制限を強いられる箇所がいくつかある。一転して大船駅 - 小田原駅間は相模灘に沿って線路が敷設され、線形はおおむね良く最高速度120km/hでの運転が行われている。

データ

停車場・施設・接続路線

1: 中央線
2: 山手線京浜東北線
1 2 3
3: 上野東京ライン
STR STR STR
東北新幹線
tSTRrg KRZt KRZt KRZt KRZt tSTRq
総武快速線
0.0 東京駅 丸ノ内線 都電都電
tSTR STR STR
KRZt
京葉線
tSTR STR STR STRc2
JR東海東海道新幹線
tSTR HST STR STR+1 STRc4
(0.8) 有楽町駅
tSTRlf tSTRq KRZt KRZt KRZt
横須賀線
1.9 新橋駅 銀座線 浅草線 都電都電
STR STR STR LSTR uSTRlf
ゆりかもめ
STR eABZrg eKRZo exABZq+l
東海道貨物線
(3.1) 浜松町駅
STRlf KRZu KRZu KRZu xKRZu STRlg
モノレール浜松町駅
STR STR STR exSTR STRlf
東京モノレール羽田線
HST STR STR exSTR
(4.6) 田町駅
STR STR STR exSTRlf
東海道貨物線
STR
STR LSTR
東海道線
STR STR STR2 tSTR3u
tSTRe STR DST tSTR+1eu STR+4
田町車両センター
6.8 品川駅 都電都電
STRlf KRZu KRZu KRZu KRZu STRlg
京急本線
STRq
STR STR STR LSTR
←山手線/↓京浜東北線
STRq KRZu KRZu STRrf STR
品鶴線(横須賀線)
STRq KRZu KRZu STRq STRrf
JR東海:東海道新幹線
HST STR
(9.2) 大井町駅
HST eBHF
(11.4) 大森駅
HST STR LSTR
(14.4) 蒲田駅
STR eABZrg STRc2 STR3
米軍専用線
KBSTl ABZrf STR STR+1 STRc4
蒲田電車区
eGRENZE+WBRÜCKE eGRENZE+WBRÜCKE WASSERq eGRENZE+WBRÜCKE
多摩川東京都神奈川県
STR STR
京急川崎駅
18.2 川崎駅
STR STR STR STR uexSTRlf
川崎市電
STR STR eABZlf exSTRq eKRZu exSTRq
貨物線
ABZqr KRZu KRZu STRq THSTu
南武線 八丁畷駅
STR STR STRrg KRZu STRq
東海道貨物線
STRlg STR STR STR STR
品鶴線
STR STR STR STR STR2 STRc3
(横須賀線・湘南新宿ライン
KRZo KRZu KRZu ABZlg STRc1 STR+4
品鶴線・武蔵野線(貨物線)
WBRÜCKE WBRÜCKE WBRÜCKE WBRÜCKE WBRÜCKE
鶴見川
HST
(21.7) 鶴見駅 京急鶴見駅
STRlf KRZu KRZu KRZu KRZu STRq KRZu
鶴見線
STR STR KRWg+l
STRc3 LSTR
STR STR STR
STR+4 LSTR
tSTRrg KRZt KRZt KRZt
STR STR
東海道貨物線
LSTR STR2
KRZu STRlg STRlf KRZu
高島線(貨物線)
STRc1 STR+4 STR STR STR
STR STR HST HST
(24.8) 新子安駅 京急新子安駅
KRZu KRZu ABZlg LSTR
横浜線
STR STR STR KBSTa LSTR
鎌倉総合車両センター
STR STR ABZrg STRrf LSTR
  東神奈川派出所
STR STR HST HST
(27.0) 東神奈川駅 仲木戸駅
STR STR STR STRc2 STR3
eABZq+r STRlg STR STR STR STR+1 STRc4
東急東横線
exTUNNEL1 LSTR STR STR STR
京浜神奈川駅
28.1 神奈川駅 -1928
exSTR tSTR STR eABZlf eKRZ eKRZ exSTRlg
旧横浜駅方面 下図参照
exSTR tSTR KRWgl KRWg+r
STR exLSTR
京浜東北線
28.8 横浜駅 (3) ブルーライン 横浜市電横浜市電
exSTR
KRZt KRZt KRZt KRZt
みなとみらい線
exSTR
STR STR STRlf KRZu
根岸線
exSTRlf
eKRZu eKRZu exSTRq eKRZu
東急:東横線旧線
STR STR STRlf
京急:本線
HST STR STR
平沼橋駅
STR STR eBHF exLSTR
29.4 平沼駅 -1915
HST STR eABZrg exSTRq exSTRq exSTRrf
西横浜駅
STRq xABZrf STR STR
相鉄本線
exBST HST STR
(31.8) 保土ヶ谷駅
exSTRlf eABZlg STR
東海道貨物線
tSTR eDST STR
34.2 権現信号場 -1921
tSTR2 tSTRc3 TUNNEL1 TUNNEL1
清水谷戸T 214m
tSTRc1 tSTR+4e STR
東海道線
STR HST STR
(36.7) 東戸塚駅
STR STR eDST
37.0 川上信号場
STR2
KRZu
横須賀線・湘南新宿ライン
STRc1 STR+4 CPICl CPICr
40.9 戸塚駅 ブルーライン
STR eDST STR
43.6 久保信号場 -1921
STR KRWgl+l KRWgr+r STRrg
根岸線
exSTRlg ABZrg KRZu KRZu ABZrf
ドリームランド線
46.5 大船駅
STR STR KRWg+l STRrf STR
STR STR STRlf ABZq+r KRZo
横須賀線
STR STR STR STRlf
湘南モノレール
STR STR KBSTe
鎌倉車両センター
eBST STR
湘南貨物駅 -1985
WBRÜCKE WBRÜCKE
境川
51.1 藤沢駅 江ノ電
KRZu KRZu ABZlr STRq
小田急江ノ島線
STR BHF
54.8 辻堂駅
KBSTa STR STR
茅ヶ崎運輸区
ABZlg STR STR
相模線
58.6 茅ケ崎駅
STRlf KRWg+r STR
KRWgl KRWg+r
WBRÜCKE WBRÜCKE
相模川
STR BHF
63.8 平塚駅
BST STR
(65.7) 相模貨物駅
STR BHF
67.8 大磯駅
STR BHF
73.1 二宮駅
BST BHF
77.7 国府津駅
kABZgr STR
JR東海:御殿場線
ABZq+l kABZqr kKRZur ABZrf
(東海道本線旧線)
KDSTe STR STR
国府津車両センター
BST STR
(79.6) 西湘貨物駅
STR STR
JR東海:東海道新幹線
STR STR BHF
80.8 鴨宮駅
WBRÜCKE WBRÜCKE WBRÜCKE
酒匂川
KRZo KRZo KRZo STRlg
伊豆箱根大雄山線
STR STR2 STR+c3 HST
緑町駅
KRZo
ABZg+4 STR
小田急:小田原線
STR STR KRWg+l KRWgr
83.9 小田原駅
STR eABZlf eABZlg
箱根登山小田原市内線
TUNNEL1 TUNNEL1 TUNNEL1 uexLSTR
emKRZu emKRZu emKRZu uexSTRrf
KRZo STRrf STR
箱根登山:鉄道線
WBRÜCKE WASSERq WBRÜCKE
早川
tSTRa BHF
86.0 早川駅
tSTRe TUNNEL1
tSTRa BHF
90.4 根府川駅
tSTR WBRÜCKE
白糸川橋梁
tSTR TUNNEL1
tSTR eABZlf exSTRlg
tSTR TUNNEL1 exTUNNEL1
真鶴T 1710m
tSTR eABZrg exSTRrf
tSTR2 tSTRc3 BHF
95.8 真鶴駅
tSTRc1 tSTR+4e TUNNEL1
WBRÜCKE WBRÜCKE
TUNNEL1 BHF
99.1 湯河原駅
eGRENZE+WBRÜCKE eGRENZE+WBRÜCKE
千歳川
STR STR
↑神奈川県/静岡県
TUNNEL1 TUNNEL1
泉越T 2457m
TUNNEL1 TUNNEL2
104.6 熱海駅
STR ABZlf STRlg
TUNNEL2 TUNNEL2 TUNNEL2
STR DST HST
来宮駅
tSTRa tSTRa STRlf
伊東線
tSTR
JR東海:東海道本線

横浜駅周辺部の変遷

STR
東海道本線
eBHF
神奈川駅
eABZlf exSTRq exSTRlg
BHF exSTR
横浜駅 (3) 1928-
STR exSTR tSTRrg
高島線
ABZlf
xKRZu eABZq+l STRlg tSTRe
横浜駅 (2) -1928
STR
exSTR ABZrg STRrf
STR exABZrg exSTRrf BHF
横浜駅 (1) 1872-
STR exSTR STR
  (現 桜木町駅
eBHF exSTR STR
平沼駅
eABZrg exSTRq exSTRrf STR
根岸線
STR
東海道本線


運行形態

運転系統図

東海道線東京駅 - 熱海駅間における運行形態の詳細を以下に記す(2015年3月14日ダイヤ改正時点)[7][8][9]

かつてはほぼすべて東京駅を起終点として運行されていたが、2001年12月1日の改正からは横須賀線の線路と山手貨物線新宿駅を経由して高崎線へと直通する湘南新宿ラインの運転が始まり[4]2015年3月14日の改正からは東北本線宇都宮線)・高崎線・常磐線の始発駅となっていた上野駅までの間に東京駅から列車線が新設(厳密には復活)され、これを経由して上野東京ラインとして前述3路線との直通運転が開始された[5]

東海道線列車は、東京駅 - 大船駅間では専用の複線の線路(列車線)を走行する。並行する山手線京浜東北線横須賀線の線路よりもホーム設置駅が少なく、この区間では普通列車も含めて事実上、速達輸送の役割を担っている。湘南新宿ラインは山手貨物線大崎駅から連絡線(大崎支線)を通って戸塚駅まで横須賀線の線路で運転されるが、この線路上では武蔵小杉駅横浜駅のみ停車する。また東京駅 - 小田原駅間では貨物列車が走行する東海道貨物線とも線路が分離されており、貨物列車のダイヤに影響されることなく、多数の旅客列車を運行することができるようになっている。

上野東京ラインおよび東京駅発着系統は東海道列車線の各駅に停車する“普通”が中心であり、日中から夜間にかけては快速列車である「アクティー」、平日夜の下り方面(東京発小田原方面行き)には通勤快速が運行される。湘南新宿ラインは高崎線直通の特別快速と快速(戸塚駅以西各駅停車)の2種別が東海道線に乗り入れる。

このほかに朝夕夜ラッシュ時には座席定員制の通勤ライナーである「湘南ライナー」、「おはようライナー新宿」「ホームライナー小田原」が運行されている。優等列車伊豆半島方面への特急が日中を中心に、山陰・四国方面への寝台特急が夜間にそれぞれ運行されている。

平日朝ラッシュ時は、上り(東京・新宿方面)の列車が上野東京ライン普通と湘南新宿ライン快速とあわせて最短2分30秒間隔[10]の過密ダイヤとなっており、下りは4 - 8分ほどの間隔である。休日朝は平日よりも間隔が長くなる。

日中の時間帯は特急を除くと東京駅始発・終着の列車は運行されておらず、上野東京ライン(常磐線直通を除く)は1時間あたり上下各6本の運行で、うち1本が快速「アクティー」、残りが普通である。このうち「アクティー」を含む3本が宇都宮線、残りの3本が高崎線と直通する。下り列車は1986年3月3日改正で確立されたダイヤ[11]を現在も継承する形で10分間隔発車となっており、上り列車についても2015年改正より東京駅到着がほぼ10分間隔に揃えられた。湘南新宿ラインは特別快速と快速が1時間あたり1本ずつ運行されており、これらを合わせた東海道列車線上の特急を除いた日中1時間あたりの運行本数は、東京駅 - 戸塚駅間が6本、戸塚駅 - 平塚駅間が8本、平塚駅 - 小田原駅間が7本、小田原駅 - 熱海駅間が3本である。快速運転を行う列車は「アクティー」と特別快速を合わせて1時間あたり2本である。

夕方以降は上野東京ライン(常磐線直通を除く)が1時間あたり6本ほどの運行で、ピーク時の18時台はこれより本数が多くなる。小田原方面行きの下りは東京発の快速(平日は通勤快速、土休日は「アクティー」)が1時間間隔で設定されている。湘南新宿ラインは快速が1時間あたり2本の運行となる。なお、上野東京ラインの運行は深夜23時ごろで終了し、それ以降は東京駅または品川駅の発着となる。

優等列車・夜行列車

特急「スーパービュー踊り子」

昼行の特急列車として、東京都心と伊豆半島とを結ぶ特急「踊り子」・「スーパービュー踊り子」が定期列車で1日6往復設定されている。東京駅発の列車は9時から13時まで毎時00分に同駅を出発する。一部新宿駅・池袋駅発着列車もある。また、常磐線特急「ひたち」・「ときわ」が朝ラッシュ時を除いて(ひたち1号は例外的に品川駅発)上野東京ライン・東海道線経由で品川駅まで乗り入れる[5]

夜行列車は、四国・山陰方面の寝台特急「サンライズ瀬戸」・「サンライズ出雲」が1日1往復運行される。

このほか多客期には臨時列車として以下の列車が運行される。

停車駅などの詳細は列車記事を参照。

通勤ライナー

湘南ライナー

通勤時間帯に運行される、座席定員制の列車で、1986年11月1日国鉄最終年度のダイヤ改正から運行を開始した。運行区間は東京駅・新宿駅 - 小田原駅間である。

朝は東京・新宿方面の上り方向、夜は小田原方面の下り方向に運行される。列車名は東京駅発着系統が朝晩とも「湘南ライナー」、新宿駅発着系統については、朝は「おはようライナー新宿」、夜は「ホームライナー小田原」となっている。全列車が横浜駅を通過し、一部の列車は東海道貨物線の横浜羽沢駅(貨物駅)経由で運行されるため横浜駅を経由しない。なお貨物線経由のライナーは、藤沢駅・茅ケ崎駅で貨物線上に設けられたライナー専用ホームに停車する。

2015年3月14日改正時点では1日あたり、「湘南ライナー」が朝上り7本・夜下り9本、「おはようライナー新宿」が朝上り3本、「ホームライナー小田原」が夜下り2本の運行であり、いずれも土曜・休日は運行されない。

2014年3月17日から、下り列車で大船駅および藤沢駅より先で快速列車として運転されるようになった。ただし停車駅は改正前と変わらず、後述する通勤快速や快速「アクティー」とも停車駅は異なり、旅客線経由の場合は通勤快速や快速「アクティー」が通過する辻堂駅・二宮駅(一部)にも停車、貨物線経由の場合は通勤快速や快速「アクティー」が停車する大船駅・平塚駅・国府津駅を通過する。

上野東京ライン・東京駅発着列車

以下では普通列車・快速列車について解説する。

通勤快速

1990年3月10日改正より、平日夜間に東京発小田原行きの下り方向のみ運行されている快速列車[12][3]1989年3月11日改正にて夜間の遠距離速達を目的に快速「アクティー」(後述)として登場したが、混雑が激しく本来の利用目的に合わないため、通勤快速として再編された。快速「アクティー」の停車駅のうち、遠距離通勤者の便宜を図る目的から川崎駅横浜駅戸塚駅を通過し、それ以外は同一の停車駅である。上野東京ライン開業後も通勤快速は東京駅発で運行されている。土休日は通勤快速の運行はなく、この時間帯に快速「アクティー」が運行される。

設定当初は1日4本運行され、19時台から22時台のそれぞれ50分に東京駅を発車していたが、2009年3月14日のダイヤ改正で22時50分発が廃止され、1日3本の運行となった。全列車が東京駅10番線から発車し、大船駅で先行の普通列車と連絡する。東京駅19時50分発の列車は国府津駅、東京駅19時50分発と20時50分発の列車は小田原駅でも先行の普通列車と連絡する。東京駅 - 小田原駅間の所要時間は70-73分と普通や快速「アクティー」に比べて安定している。

E233系で運転する場合、フルカラーLED表示は紫色である。

快速「アクティー」

1989年3月11日のダイヤ改正から運行されている快速列車[2][3]。平日に藤沢駅茅ケ崎駅・平塚駅・真鶴駅に停車するが休日には通過(真鶴駅には毎日上下2本ずつ停車)していたエル特急「踊り子」の停車駅を削減し、通過駅を快速が代替する形で設定された。

当初の通過駅は戸塚駅・辻堂駅大磯駅二宮駅鴨宮駅早川駅根府川駅の7駅であったが、早川駅・根府川駅には1998年3月14日改正で一部列車が停車[13]、2004年10月16日改正で全列車が停車するようになり、小田原駅 - 熱海駅間は各駅停車に統一された。2007年3月18日改正では横須賀線・湘南新宿ラインとの乗り換えの便を図って戸塚駅にも全列車が停車するようになり、東京駅 - 藤沢駅間も全駅停車となった。2015年3月14日改正現在の通過駅は辻堂駅・大磯駅・二宮駅・鴨宮駅の4駅である。

運行頻度は1時間あたり1本程度で、ほとんどが宇都宮線と直通するが、同線内は普通として運行される。深夜の上り1本と休日夜の下り3本(後述)は東京駅発着、平日の下り1本は上野発である。朝夕の列車は主に(宇都宮線 - )東京駅 - 小田原駅間、日中は宇都宮線 - 東京駅 - 熱海駅間で運行される。かつては品川駅発着の快速も設定されていた。

平日の運行時間帯は、下りが東京駅発8 - 16時台、上りが平日東京駅着11 - 23時台となっている。日中の下り列車は設定当初、東京駅の発車時刻が毎時40分であったが[14]、現在は毎時37分となっている。上り列車は毎時10分前後に熱海駅を発車する。

土休日には日中時間帯以外に、下りが平日の通勤快速に代わる列車として東京発19 - 21時台に運行される。これらの「アクティー」は、かつては通勤快速と同様に東京駅毎時50分発であったが、2007年3月18日改正で戸塚駅停車となったことで所要時間が伸びたため、同改正からは毎時48分発、2010年12月4日改正からは47分発と早くなった。2015年3月14日改正では19時48分・20時48分・21時49分発となっている。これらの列車は東京駅発で運行される。

基本的に、下りは平塚駅で同駅終着の湘南新宿ライン快速、国府津駅で普通と連絡する。上り列車は小田原駅で同駅始発の普通に接続する。東京駅 - 熱海駅間における所要時間は約95 - 105分と列車によって開きがある。なお一部を除き、上り列車は途中駅で先行列車に追いつかない。上りの一部列車は、土曜・休日ダイヤに限り途中の平塚駅で特急列車に抜かれる。

湘南新宿ライン運行開始以前は「湘南ライナー」で運用されている全車2階建て車両の215系も一部の列車で使用されていたが、現在では全て普通と共通の車両で運用されている。2006年3月18日のダイヤ改正以降、一部列車を除いて全区間で15両編成での運行となっている。E233系で運転される場合、フルカラーLED表示は赤色である。

国鉄時代には、横須賀線との分離運転開始後の1981年10月ダイヤ改正より、休日を中心に伊東線・伊豆急行線や御殿場線に直通する快速が運行されていた(臨時列車扱い)。1984年2月・1985年3月改正時点では東海道線内のみで平日に運行される列車も上り・下り1本ずつ存在したが、平日の快速は1986年3月3日改正でいったん廃止となっている。現在の「アクティー」との違いは、新橋駅・戸塚駅・茅ケ崎駅・早川駅・根府川駅を通過する点であった(一部例外あり)[15][16][17]

普通

東海道線(列車線)の線路上にホームのある駅すべてに停車する。早朝の東京駅・品川駅始発下り列車と深夜23時台を除いて上野駅や宇都宮線・高崎線と直通する。朝の上り(北行)列車のみ、宇都宮線内で快速「ラビット」・高崎線内で快速「アーバン」として運転される列車が各2本ある。

主に宇都宮線・高崎線 - 東京駅 - 平塚駅・国府津駅・小田原駅・熱海駅間の運行が基本であるが、日中以外の時間帯には熱海駅を越えて伊東線伊東駅まで1日5往復、東海旅客鉄道(JR東海)東海道線沼津駅まで1日9往復が東京駅から直通運行している。また朝ラッシュ時は藤沢駅二宮駅始発列車、朝夕には上野駅発着の東海道線列車や、宇都宮線・高崎線から品川駅行きの列車も設定されている。

ラッシュ時を中心に15両編成で運行される列車が大半を占めるが、10両編成で運行される列車も設定されている。平塚発小田原方面行きの一部区間列車にはグリーン車なしの5両編成のみ(熱海行きの下り2本)での運行がある。

途中の平塚駅・国府津駅・熱海駅で付属編成の分割・併合を行う列車も設定されており、特に熱海駅より先は15両編成に対応していないため、沼津駅・伊東駅発着の列車で東京駅の時点で15両編成の場合は当区間内のいずれかの駅で分割併合が行われる。

東京駅 - 熱海駅間の所要時間は、日中約100 - 120分、ラッシュ時約110 - 120分と列車によって開きがある。

E233系で運転する場合、フルカラーLED表示は緑色である。

常磐線直通列車

東京駅 - 品川駅間では、上野駅経由で常磐線と直通する列車も東海道線の線路で運行されている。朝および夕方以降は取手駅および我孫子駅経由・成田線成田駅発着で運行される快速電車が、日中は土浦・水戸方面と直通する中距離列車(普通・特別快速が1時間あたり各1本)が乗り入れる。いずれも東京駅・新橋駅・品川駅の3駅に停車する[5]

湘南新宿ライン

湘南新宿ラインは、快速と特別快速の2つの種別が東海道線に乗り入れ、これらはすべて高崎線に直通する。最高時速120km/hで運転を実施している。全列車高崎線籠原駅 - 小田原駅間は15両編成での運転となる[18]

特別快速

2004年10月16日のダイヤ改正より運行開始[19]。東海道線内は快速「アクティー」と同じ停車駅である。

東海道線内では日中に1時間あたり1本運行される。北行の1本目が平塚発である以外は全列車が高崎線高崎駅 - 新宿駅 - 小田原駅間で運行されるが、2010年度までは多客時には土休日ダイヤで2往復が小田原駅 - 熱海駅で延長運転を行う日があった。一部を除き南行は平塚駅で、北行は大船駅または平塚駅で上野東京ライン普通に接続する。また、北行は小田原駅で熱海駅方面からの普通から接続する列車がある。

快速

2001年の湘南新宿ライン運転開始以来運行されている種別[4]。この“快速”は同じ線路上で保土ヶ谷駅東戸塚駅に停車する横須賀線電車および湘南新宿ライン横須賀線・宇都宮線直通の“普通”に対する“快速”であり、横浜駅以西では東海道線の普通と同じ駅に停車する。南行は戸塚以南の東海道線内では「普通」と案内される一方、北行は始発駅から大崎到着まで「快速」と案内される。日中は高崎線籠原駅 - 新宿駅 - 平塚駅(一部国府津駅)で1時間あたり1本が運行されており、特別快速の設定がない朝や夕方以降は国府津駅・小田原駅発着も運行され、1時間あたり2 - 3本運行される。

使用車両

以下では、1950年湘南電車の登場以来、東京駅 - 熱海駅間の普通列車(快速を含む)で使用されてきた車両について解説する。

太平洋戦争終戦直後まで客車によって運行されていた東海道本線東京駅発着の普通列車は、1950年(昭和25年)に登場した80系により電車化された[20]。当時、電車は都市近郊の近距離区間でのみ運行されるものであった中、中距離での電車運用は前例のない画期的なものであった[21]。80系は片開き2ドア・クロスシートの車両であり、混雑による遅延の慢性化が問題となった背景から、1962年(昭和37年)以降は両開き3ドア・セミクロスシート111系・113系が登場[3][20]。国鉄末期から民営化直後(1980年後半-1990年代前半)にかけて登場した211系も3ドア車体を引き継いだが、定員の多いロングシート車の比率が高くなった[3][20]。21世紀に入ると扉の数をさらに増やした4ドアのE231系E217系E233系が投入され[20]、2012年4月の211系運用終了[22]によって普通列車用車両は4ドアに統一された。

現在使用されている車両には、80系から代々引き継がれている車体色である、通称「湘南色」と呼ばれるオレンジと緑のツートーンカラー()の帯が巻かれている。複々線区間ではこれによって並行する横須賀線電車との区別が可能となっている。なお湘南新宿ラインに使用される列車も同じ湘南色が使われている。編成は一部を除いて15両または10両であり、熱海寄りから1号車、2号車…の順に号車番号が付けられている。4号車・5号車は2階建てグリーン車(自由席)、それ以外は普通車となっている。

113系ロングシート改造車以降、ラッシュ時の混雑対策のためにロングシート車の割合が増えたが、E217系・E231系・E233系では編成の一部車両をセミクロスシート車両としている。15両編成の場合普通車13両中6両、10両編成の場合普通車8両中4両、E217系では同3両がセミクロスシートである。また、バリアフリー対応の洋式トイレが設置されている。

PJRPJRNC

普通列車の編成(快速を含む)
← 熱海
東京・新宿 →
基本編成
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
付属編成
11 12 13 14 15
  • 数字は号車番号を表す。
  • 4・5号車はグリーン車
  • 8号車は弱冷房車

以下では、これまで普通列車として使用されてきた車両について解説する。ここで列挙する車両はすべて電車である。以下のうち、現在一般列車で使用されている車両はE231系とE233系であり、2015年3月から両形式の併結も行われている[23]。なお常磐線に直通する車両については「その他」にまとめている。

80系
従来より客車で運行されてきた普通列車を電車化するため、1950年3月から東京駅 - 沼津駅間にて運行を開始した。基本編成10両+付属編成4両の構成で、従来の電車には無かった長編成を実現させた。室内構造は従来の客車に準じており、デッキ付片開き2ドア、座席はクロスシート主体。初期車は前面3枚窓でのちに製造された車両から前面2枚窓のスタイルとなった。オレンジと緑の塗色も当時は斬新で、以降「湘南色」として定着した。111系・113系への置き換えによって1977年に運用を終了した[21][20]
111・113系
ラッシュ時の混雑対策として両開きドアを1両あたり3箇所に装備し、車内の座席をセミクロスシートとした近郊形電車で、まず111系が1962年に投入された。前面には貫通扉を装備。1964年からは電動機の出力を上げた113系へと発展するが、車内設備は111系と変わらない。編成は基本編成11両+付属編成4両。民営化後はJR東日本に継承されたが、付属編成にはJR東海の4両編成も使用され、JR東日本の基本編成に連結して運行された。1989年にはステンレス製の2階建てグリーン車を連結。40年以上にわたって東海道線の輸送を支えてきたが、E231系への置き換えによって2006年に運用を終了した[20][24]
211系
国鉄末期の1986年3月より運行を開始したステンレス車両。山手線用の205系通勤形電車のシステムに、抑速ブレーキ機能を追加し、113系と同様の両開き3ドアの近郊形仕様としたものである。0番台の車両番号を持つ車両は113系に準じたセミクロスシート、2000番台の車両はロングシートとなっている。編成は基本編成10両+付属編成5両。1989年以降、113系と同様に2階建てグリーン車が連結された[3][20]。E233系への置き換えによって2012年に運用を終了した[22]
215系
113系・211系の2階建てグリーン車での実績を活かし、遠距離通勤者向けに列車の定員増とスピードアップを目的に1992年より製造された、全車2階建て構造の近郊形電車。登場以来、「湘南ライナー」などの通勤ライナーで運用されている。登場から2001年までは日中の快速「アクティー」、その後2004年までは湘南新宿ラインの新宿駅折り返し列車にも使用された[3]
E231系
2000年より従来の通勤形近郊形を一体化させたJR東日本独自の「一般形車両」として製造され、各線ごとにバリエーションを持たせながら首都圏各線に投入された。東海道線には、湘南新宿ラインの運行が開始された2001年より、直通先の高崎線からグリーン車の無い近郊タイプ車が乗り入れを始め、2004年からは2階建てグリーン車を1編成あたり2両組み込んだ東海道線仕様の車両が運用を開始した。普通車はロングシート車とセミクロスシート車が共存しており、ドア数は通勤形と同様の4ドアである。JR東海沼津駅への乗り入れ運用も存在する[20][25]
E217系
1994年に近郊形車両で初の4ドア車として横須賀・総武快速線に登場し、2006年より一部の編成が10両+5両の編成に組み替えのうえ東海道線に転用された[20]。2015年3月改正で東海道線での運用を終了[26]
E233系
E231系の設計を基本として、主要機器の二重化によって「故障に強い」車両として首都圏各線向けに製造されている車両。上述のE217系を横須賀・総武快速線車両の予備車確保のために同線に戻すこととなり、その穴埋めとして2008年2010年に東海道線に投入された。また2011年から翌年にかけては211系の置き換えのために増備が行われた。東海道線で運用されている車両は車両番号が3000番台となっており、室内設備はE231系近郊タイプに準じている[25]。当初は東京駅発着系統のみで運用されていたが、2015年3月改正からは湘南新宿ラインでも運用されるようになった[23]
その他
御殿場線からの直通列車として、72系115系が国府津駅 - 小田原駅間で運行されていた。また1973年まで1日1往復運行されていた東京駅経由高崎線直通列車にも、115系が使用されていた(グリーン車なし)[27]
また、特急・急行など優等列車用の車両にも、普通列車として運用されてきたものが存在する。急行形車両では153系165系、特急形車両では185系(2013年3月15日まで[28][29])・JR東海373系(1996年から2012年3月まで[30])が該当する。
2015年3月14日からは上野東京ライン開業に伴い、常磐線用のE231系通勤タイプ(グリーン車なし)とE531系が東京駅 - 品川駅間で運転を開始した。

東海道線東京口における「湘南電車」運行車両の変遷を以下に示す。

表 - 東海道線東京口における歴代車両の変遷
運行事業者 国鉄( - 1987年) JR東日本(1987年 - )
形式 1950年代 1960年代 1970年代 1980年代 1990年代 2000年代 2010-
80系 1950年-1977年  
111・113系   1962年-2006年  
211系   1986年-2012年  
215系   1992年-
E231系   2001年-
E217系 2006年-2015年    
E233系 2008年-  

利用状況

通過人員・混雑率

ピーク1時間(ラッシュ時)の通過人員と混雑率は、川崎駅→品川駅間で、2008年度がそれぞれ65,700人・191%[31]、また2010年度は64,850人・188%[32]である。この混雑率は「体が触れ合うが新聞は読める」目安とされる180%と「週刊誌なら何とか読める」目安とされる200%のほぼ中間となっている[33]

東京圏と北関東との間の鉄道需要

都県間鉄道旅客流動状況(2000年、単位:千人/年)
出発地\目的地 栃木県 群馬県 茨城県 合計 -
埼玉県 642 471 187 1,300 -
東京都 3,075 1,869 1,903 6,847 -
神奈川県 765 243 468 1,476 -
千葉県 336 292 218 846 -
合計 4,818 2,875 2,776 - -
出発地\目的地 埼玉県 東京都 神奈川県 千葉県 合計
栃木県 1,252 2,963 939 595 5,749
群馬県 935 2,027 415 485 3,862
茨城県 172 1,695 477 255 2,599
合計 2,359 6,685 1,831 1,335 -

2000年運輸省(現在の国土交通省)は、全国各都道府県について年間の都道府県間鉄道流動量の調査を行った。このうち、関東地方に関する調査結果を見ると、南関東 - 北関東間の鉄道需要が非常に高いものであることを示した。こうした背景を踏まえ、2001年12月1日に湘南新宿ラインが開業、さらに2015年3月14日上野東京ラインが実現した。

熱海駅を跨ぐ直通需要

かつては熱海駅以西のJR東海管轄区間への直通列車が少なからず存在したが、2004年10月16日のダイヤ改正で多くの列車が熱海駅で系統が分離され、熱海駅を跨いで直通する列車が減便された。これは、丹那トンネルの東西で流動の太さに差異が認められるためであり、JR東日本も直通列車の削減について需要が少ないためと説明している[19]。実際、東京・横浜方面からの観光・保養客の流動を見ても、東京の奥座敷として知られる熱海や湯河原、箱根(小田原経由)、伊東線・伊豆急行線方面が主な目的地となっているとともに、この区間の移動は東海道新幹線の利用よりも在来線の列車の利用が優勢となっている反面、丹那トンネル以西への広域移動は新幹線の利用が一般的ないし優勢となっており[34][35]、通勤者の状況を見ても、熱海市までは東向きの流動が多く[36]関東大都市圏を構成する市町村も熱海市までとなっているのに対し[37]、丹那トンネル以西の地域では、熱海駅を越える流動よりもJR東海管内で完結する流動が大部分を占めている。しかしながら、熱海駅をまたがる流動も一定数存在しており、このような乗客への便宜を図って、付属編成5両を用いた修善寺駅発着の特急「踊り子」や朝夕には沼津駅発着の直通列車の運行も行われている。


東海道線東京口普通列車の沿革

本節では、“湘南電車”の通称を持つ80系電車の登場以降の普通列車の沿革について記述する。

年表

国鉄時代

80系電車(写真は飯田線での運用)
  • 1950年昭和25年)
    • 3月1日 : 東京駅 - 沼津駅間で80系“湘南電車”の運用を開始。[21][20]
    • 7月 : “湘南電車”の運行区間が静岡駅まで延伸される。[38]
  • 1951年(昭和26年)2月15日 : “湘南電車”の運行区間が浜松駅まで延伸される。[21]
  • 1962年(昭和37年)9月 : 111系の運用を開始。[21][20]
  • 1964年(昭和39年) : 111系の出力強化版である113系の運用を開始。[21]
  • 1968年(昭和43年)10月 : 客車普通列車の運行が終了し、普通列車の全面電車化が完了。[39]
  • 1972年(昭和47年)3月15日 : 東京駅 - 米原駅大垣駅豊橋駅間などの昼行普通列車の系統を細分化。昼行普通列車は最遠で浜松駅までの運行となる。[40]
  • 1973年(昭和48年) : 高崎線直通列車(東京駅経由)を廃止。両毛線前橋駅 - 東京駅 - 沼津駅・富士駅間などで運行されており、当初は客車、後に115系電車(普通車のみ)での運転となっていた。[27]
  • 1977年(昭和52年)3月28日 : 80系の運用を終了。[20]
  • 1970年代までは、現在と異なり東海道線列車(湘南電車)と横須賀線電車が東京駅 - 大船駅間で同一線路を共用し、東海道線列車のみ戸塚駅を通過し、さらに朝ラッシュ時上り列車は混雑による列車遅延防止のために川崎駅も通過していた。朝ラッシュ時上り方面は東海道線と横須賀線の列車本数比がおおむね2対1であり、両者を合わせて3分間隔の運行。日中の東京駅発着東海道線普通列車は毎時3本であった。[20][41][42](→停車駅図1
  • 1980年(昭和55年)10月1日 : 横須賀線電車が地下線(東京駅 - 品川駅間)および支線の品鶴線(品川駅 - 新川崎駅 - 鶴見駅)経由となり、東海道線列車と完全に線路が分離される(SM分離)。これに伴い東海道線列車の停車駅に戸塚駅を追加。朝ラッシュ時上りは全列車が川崎駅停車となり、運行間隔は約4分ごととなる。日中の東京駅発着普通列車は毎時4本に増発。[21][20][43]
  • 1981年(昭和56年)10月1日 : 朝ラッシュ時上り列車が増発され、約3分間隔での運行となる。日中には休日を中心に臨時列車扱いで快速が毎時1本ほど設定される。[15](→停車駅図2
  • 1986年(昭和61年)
    • 3月3日211系の運用を開始。日中の東京駅発着列車が増発され、毎時6本・10分間隔となる。[3][20][11]
    • 11月1日 : 国鉄最後のダイヤ改正。東京駅 - 小田原駅間に「湘南ライナー」を新設。当初は上り2本・下り4本の運行。[21]

分割民営化後

211系2階建てグリーン車
オール2階建ての215系による快速「アクティー」
  • 1987年(昭和62年)4月1日 : 国鉄分割民営化により、東京駅 - 熱海駅間が東日本旅客鉄道(JR東日本)に継承される。熱海駅以西は東海旅客鉄道(JR東海)の管轄となり、熱海駅を境に相互乗り入れという形態になる。[21]
  • 1988年(昭和63年)
    • 3月13日 : JR東海(静岡地区)への普通列車(夜行を除く)の直通区間が最長で、下りが静岡駅まで、上りが島田駅からとなり、浜松駅までの直通が廃止。[44]
    • 7月6日 : 「湘南新宿ライナー」(現在の「おはようライナー新宿」「ホームライナー小田原」)を新設。[21]
  • 1989年平成元年)
    • 2月25日 : 113系・211系の2階建てグリーン車の運用が開始される。[45]
    • 3月11日 : 快速「アクティー」の運行開始。1日11往復の運行。[2][3]
  • 1990年(平成2年)3月10日 : 夜間下りの快速「アクティー」を、品川駅 - 大船駅無停車の通勤快速に変更。夜間に横浜駅始発の列車が新設される。[12][3](→停車駅図3
  • 1992年(平成4年)3月14日215系が投入され、「湘南ライナー」および快速「アクティー」での運用を開始。[21][46][3]
  • 1993年(平成5年)12月1日 : 215系が増投入される。快速「アクティー」が増発されて下り9本・平日上り13本・休日上り15本の運行となり、このうち7往復が215系での運用となる。藤沢駅の貨物線上にライナー専用ホームを設置。[13][10][47]
  • 1994年(平成6年)12月3日 : 茅ヶ崎駅にもライナー専用ホーム設置。[47]
  • 1997年(平成9年)3月22日 : 夜20時から23時台の下り列車のダイヤがパターン化される。[13]
  • 1998年(平成10年)3月14日 : 北陸新幹線乗り入れ工事終了に伴う東京駅東海道線ホームの2面4線復活、およびATS-Pの導入によって増発が可能となり[注 2]、朝ラッシュ時に二宮駅始発の上り列車を2本設定[注 3]。快速「アクティー」の一部列車が早川駅・根府川駅に停車開始。また休日の臨時列車として、新宿駅発着の「ホリデー快速ビュー湘南」を設定。[13][10]
  • 2001年(平成13年)12月1日 : 日中に湘南新宿ラインの運行が開始され、新宿駅経由で高崎線との直通運転が始まる。車両は211系・E231系・215系を使用(215系をのぞきグリーン車非連結)。一方で東京駅発着列車の本数が毎時7本から6本に削減された。快速「アクティー」での215系の運用を終了。[21][4](→停車駅図4
  • 2002年(平成14年)12月1日 : 湘南新宿ラインの運行時間帯が朝晩にも拡大。これに伴い「湘南新宿ライナー」が現在の名称である「おはようライナー新宿」「ホームライナー小田原」に改名される。[21][48]
  • 2004年(平成16年)10月16日 : 湘南新宿ラインが増発され、日中の東海道線には「特別快速」「快速」をそれぞれ毎時1本設定。東海道線用E231系(国府津車両センター所属、グリーン車連結)の運用開始。湘南新宿ラインは全列車が同系列に統一され、最高速度は100km/hから120km/hに向上。同時にグリーン車Suicaシステムのサービスが開始された。快速「アクティー」の全列車が小田原駅 - 熱海駅間各駅停車となる。JR東海(静岡地区)との直通運転は朝夕夜のみとなり、直通区間も静岡発着の1往復を除いて沼津駅までに縮小[注 4][21][20][19][10](→停車駅図5
  • 2006年(平成18年)3月 : 113系の運用を終了。横須賀・総武快速線から転用されたE217系の運用開始。[20]
  • 2007年(平成19年)3月18日 : 快速「アクティー」の全列車が戸塚駅に停車となる。
  • 2008年(平成20年) : E233系の運用を開始。[25]
  • 2011年(平成23年)6月24日-9月9日 : 同年3月11日に発生した東日本大震災に起因する電力不足により、平日日中に節電特別ダイヤを実施。快速「アクティー」の運行が一部をのぞいて中止された。[49]
  • 2012年(平成24年)
    • 3月17日 : JR東海の373系による東京駅 - 静岡駅間の普通列車が廃止[30]。御殿場線への直通運転廃止。
    • 4月 : 211系の運用を終了[22]
  • 2013年(平成25年)
    • 3月16日 : 185系の間合い運用による普通列車がE231系に変更[28][29]。これにより、普通列車は全列車4ドア車に統一。(→停車駅図6
    • 夏 : 東京駅など、長時間停車する駅で、半自動ドア扱いを開始する。これは車内の空調効率を上げる目的で行われている。
  • 2015年(平成27年)3月14日 : 上野東京ライン開業に伴い、東京駅発着系統は東北本線宇都宮線)・高崎線との相互直通運転を開始。常磐線列車の品川駅乗り入れも始まる[5]。E217系の東海道線での運用を終了[26]。(→停車駅図7

停車駅の変遷

(1) 1976年10月1日改正時
横須賀線との線路分離前。この改正で地下を走る総武快速線が品川駅まで開業。
停車駅
(2) 1984年2月1日改正時
横須賀線と分離運転開始後。休日を中心とした臨時快速を設定。
停車駅
(3) 1990年3月10日改正時
前年に快速「アクティー」、この年に通勤快速が運行を開始。
停車駅
(4) 2001年12月1日改正時
湘南新宿ラインが運行開始。
停車駅
(5) 2004年10月16日改正時
湘南新宿ライン増発、特別快速を新たに設定。
停車駅
(6) 2010年3月13日改正時
2010年に横須賀線武蔵小杉駅開業。
停車駅
(7) 2015年3月14日改正時
上野東京ライン開業。
停車駅

駅一覧

この節では、東京駅 - 熱海駅(来宮駅)間の東海道線の停車駅と営業キロ・接続路線・停車列車を一覧で示し、また過去に存在した接続路線についても列挙する。廃駅・廃止信号場については「東海道本線」を参照。

駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ 快速アクテ

通勤快速 湘南
新宿
ライン
接続路線 所在地
快速 特別快速
直通運転区間 上野東京ライン上野駅経由
宇都宮線東北本線宇都宮駅黒磯駅まで
高崎線高崎駅経由両毛線前橋駅まで
常磐線取手駅高萩駅成田線成田駅まで
湘南新宿ライン新宿駅経由
高崎線高崎駅経由両毛線前橋駅まで
[区][山] 東京駅 - 0.0 東日本旅客鉄道東北新幹線山形新幹線秋田新幹線上越新幹線北陸新幹線上野東京ライン宇都宮線高崎線常磐線直通)・中央線山手線京浜東北線総武線(快速)横須賀線京葉線
東海旅客鉄道東海道新幹線
東京地下鉄丸ノ内線
東京地下鉄:東西線大手町駅
東京地下鉄:千代田線二重橋前駅
東京都 千代田区
[区][山] 新橋駅 1.9 1.9 東日本旅客鉄道:山手線・京浜東北線・横須賀線
東京地下鉄:銀座線
都営地下鉄浅草線
ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線
港区
[区][山] 品川駅 4.9 6.8 東日本旅客鉄道:山手線・京浜東北線・横須賀線
東海旅客鉄道:東海道新幹線
京浜急行電鉄本線
[浜] 川崎駅 11.4 18.2 東日本旅客鉄道:京浜東北線・南武線
京浜急行電鉄:本線・大師線京急川崎駅
神奈川県 川崎市
川崎区
[浜] 横浜駅 10.6 28.8 東日本旅客鉄道:京浜東北線・横浜線根岸線・横須賀線・湘南新宿ライン
東京急行電鉄東横線
京浜急行電鉄:本線
相模鉄道本線
横浜市営地下鉄ブルーライン(3号線)
横浜高速鉄道みなとみらい線
横浜市
西区
[浜] 戸塚駅 12.1 40.9 東日本旅客鉄道:横須賀線・湘南新宿ライン
横浜市営地下鉄:ブルーライン(1号線)
横浜市
戸塚区
大船駅 5.6 46.5 東日本旅客鉄道:横須賀線・湘南新宿ライン・根岸線
湘南モノレール江の島線
鎌倉市
[* 1] 
藤沢駅 4.6 51.1 小田急電鉄江ノ島線
江ノ島電鉄江ノ島電鉄線
藤沢市
辻堂駅 3.7 54.8  
茅ケ崎駅 3.8 58.6 東日本旅客鉄道:相模線 茅ヶ崎市
平塚駅 5.2 63.8   平塚市
大磯駅 4.0 67.8   中郡大磯町
二宮駅 5.3 73.1   中郡二宮町
国府津駅 4.6 77.7 東海旅客鉄道:御殿場線 小田原市
鴨宮駅 3.1 80.8  
小田原駅 3.1 83.9 東日本旅客鉄道:東海道貨物線東戸塚駅 - 小田原駅で旅客線と併走〉
東海旅客鉄道:東海道新幹線
小田急電鉄:小田原線
箱根登山鉄道箱根登山鉄道線
伊豆箱根鉄道大雄山線
早川駅 2.1 86.0      
根府川駅 4.4 90.4      
真鶴駅 5.4 95.8       足柄下郡
真鶴町
湯河原駅 3.3 99.1       足柄下郡
湯河原町
熱海駅 5.5 104.6     東日本旅客鉄道:伊東線
東海旅客鉄道:東海道新幹線・東海道本線
静岡県
熱海市
来宮駅[注 1] 1.2 105.8         (東海道線にホームは無いが、列車折り返しのための留置線あり)
  1. ^ 大船駅は横浜市栄区にも敷地が掛かる。駅本屋所在地は鎌倉市。駅項目も参照のこと。

過去の接続路線

駅名 接続路線 廃止年月日
大船駅 ドリーム開発ドリームランド線(モノレール) 1967年9月27日休止
2003年9月18日廃止
小田原駅 箱根登山鉄道:小田原市内線 1956年6月1日廃止

脚注

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注釈

  1. ^ a b 来宮駅は連動駅であるが東海道線上にはホームはない。
  2. ^ ATS-Pの導入によって運行間隔が従来の3分15秒から2分30秒に短縮された。
  3. ^ 車両基地所在駅である国府津駅の線路容量不足のため、同駅から二宮駅までを回送列車としたもの。
  4. ^ JR東海113系によるJR東日本管内の付属編成運用も2004年11月29日を最後に終了した。

出典

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  3. ^ a b c d e f g h i j k 「湘南電車の現状とサービス改善への取組み」、『鉄道ジャーナル』第318号、鉄道ジャーナル社、1993年4月、 48-53頁。
  4. ^ a b c d “2001年12月 ダイヤ改正について III. 首都圏輸送” (プレスリリース), 東日本旅客鉄道, (2001年9月21日), http://www.jreast.co.jp/press/2001_1/20010914/06.html 2012年5月26日閲覧。 
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  15. ^ a b 『国鉄監修 交通公社の時刻表』1981年10月号、日本交通公社
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  17. ^ 『国鉄監修 交通公社の時刻表』1986年11月号、日本交通公社
  18. ^ 2015年3月ダイヤ改正について (PDF) - 東日本旅客鉄道高崎支社ニュースリリース 2014年12月19日
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  21. ^ a b c d e f g h i j k l m n 「週刊朝日百科 歴史でめぐる鉄道全路線国鉄・JR 01 東海道本線」、朝日新聞出版 2009年6月28日
  22. ^ a b c 『ありがとう211系電車で行く“急行 伊豆”の旅』開催 - 鉄道ファン railf.jp”. 交友社 (2012年5月13日). 2012年5月18日閲覧。
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関連項目