形質細胞

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形質細胞

形質細胞(けいしつさいぼう、: plasma cell)は、B細胞が分化した細胞。分泌型免疫グロブリンの合成と分泌に特化しており、膜結合型免疫グロブリンやMHC II は発現されなくなる[1]

寿命は約4週間。は偏在し、車軸核と呼ばれる。急性炎症末期から慢性炎症の病巣に出現する炎症細胞の1つでもある。B細胞-免疫芽細胞-形質細胞系は液性免疫に関与する。 血流やリンパ系によって輸送される。他のすべての血球系細胞と同じく骨髄に由来するが、これらの細胞はB細胞として骨髄を離れ、一般的にはリンパ節で最終分化する。

発生[編集]

骨髄を離れたのち、B細胞は抗原提示細胞として働き抗原を取り込む。これらの抗原はB細胞に受容体介在性エンドサイトーシス英語版によって取り込まれ、処理される。病原体の断片(今日では抗原性ペプチドとして知られる)はMHC II に担持され、細胞表面でヘルパーT細胞に提示される。これらのT細胞はMHC II/抗原複合体に結合し、B細胞を活性化する。この時、B細胞は中心芽細胞を経て記憶B細胞、ないしは形質細胞に分化するが、TH2細胞の産生するIL-5, および-6で活性化されたものが形質細胞に分化する。この形質細胞への分化はリンパ節の髄索で起こる。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 日本獣医解剖学会編集 『獣医組織学 改訂第二版』 学窓社 2003年 ISBN 4-87362-113-5
  1. ^ Parham, Peter 『エッセンシャル免疫学』、笹月健彦 メディカル・サイエンス・インターナショナル、2007年ISBN 978-4-89592-470-2