弦楽四重奏曲第3番 (ハイドン)

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弦楽四重奏曲第3番ニ長調op.1は、オーストリア作曲家フランツ・ヨーゼフ・ハイドン1755年から1760年ごろにかけて作曲した、ハイドンの最初期の弦楽四重奏曲である。

特徴[編集]

このころの弦楽四重奏は、まだ、5楽章で構成されているなど、様式的にはディヴェルティメントといえるもので、ハイドン自身もディヴェルティメントと呼んでいた。全6曲からなる作品番号1番は、いずれもセレナーデ風の緩徐楽章を中央におき、それをメヌエットと簡略なソナタ形式の急速楽章で挟むという対称的な形式をとっているが、この曲のみ第3楽章と入れ替わり第1楽章に緩徐楽章のアダージョを持っている点が特異である。ただし、当時の流行を考えるとこれは単に出版者のミスだと言えなくもない。

ヴィオラパートがほとんどチェロの単純な通奏低音の1オクターブ上を奏するにすぎないということは、既存の三重奏(第1・2ヴァイオリン、チェロ)を少し編曲したものであろうとも思われる。また、作品1・2の弦楽四重奏曲集(第1番−第12番)ではまだ低音部分がチェロではなくBassoと指示されているため、当時の演奏慣習からするとチェロとコントラバスを重ねて演奏したり、チェンバロが通奏低音に加わって演奏された可能性も指摘される。

構成[編集]

気取ったところのない、簡潔な曲風である。

  • 第1楽章 - Adagio
  • 第2楽章 - Menuetto
  • 第3楽章 - Presto (Scherzo)
  • 第4楽章 - Menuetto
  • 第5楽章 - Finale (Presto)

編成[編集]