引間博愛

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引間 博愛(ひきま ひろよし、1920年3月1日 - 2011年12月3日[1])は、日本労働運動家。元全国貨物自動車労働組合委員長、統一労組懇常任代表委員、全労連顧問。

略歴[編集]

北海道夕張市生まれ。高等小学校卒。大夕張鉱業購買会・東京貨物運送統制組合勤務を経て、戦後の1946年神田運送労組を結成。同年東京貨物運送労働組合(東貨労)本部役員。1954年、全国貨物自動車労働組合(全自労)委員長。1977年、全日本運輸一般労働組合(全自労の後身)委員長。

1980年、統一労組懇常任代表委員。同団体の中心人物として、1989年の全労連結成に大きな役割を果たした。以後、全労連顧問、全日本年金者組合委員長(初代)、全国革新懇・東京革新懇各代表世話人などを歴任した他、原水爆禁止運動にも尽力した。

著書に『革新統一と労働組合運動―組合活動の活性化のために』などがある他、歌集『明日の陽』『秩父讃歌』がある。

著作[編集]

著書[編集]

  • 『明日をひらく労働運動(学習文庫)』 (労働者教育協会、1969年)
  • 『組合役員・活動家 (実践労働組合講座)』 (共著、学習の友社、1977年)
  • 『日本労働組合運動の危機と再生への道 これからの統一労組懇運動』 (共著、学習の友社、1982年)
  • 『革新統一と労働組合運動―組合活動の活性化のために』 (新日本出版社、1985年)

歌集[編集]

  • 『明日の陽』 (青磁社、1986年)
  • 『秩父讃歌』 (光陽出版社、2008年)

参考文献[編集]

  • 『日本人名大辞典』 (講談社、2001年)
  • しんぶん赤旗』 2011年12月4日付

脚注[編集]

  1. ^ しんぶん赤旗」2011年12月4日