幻のハックルバック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
幻のハックルバック
鈴木茂とハックルバックスタジオ・アルバム
リリース
録音
  • 1975年10月 (1975-10)
  • クラウン 1stスタジオ
ジャンル
時間
レーベル クラウン
鈴木茂とハックルバック アルバム 年表
-
  • 幻のハックルバック
  • (1976年 (1976)
鈴木茂 年表
  • 幻のハックルバック
  • (1976年 (1976)
佐藤博 年表
-
  • 幻のハックルバック
  • (1976年 (1976)
  • SUPER MARKET
  • (1976年 (1976)
テンプレートを表示

幻のハックルバック』(まぼろしのハックルバック)は、1976年 (1976)に発売された鈴木茂とハックルバックスタジオ・アルバム

解説[編集]

1975年 (1975)鈴木茂が単身アメリカに渡りレコーディングを行ったファースト・ソロ・アルバム『BAND WAGON[注釈 1]収録曲を、ライブで再現するために結成されたバンド、“ハックルバック”が、エンジニア田中信一からの発注でオーディオ・フェアの山水ブースで流す目的で同年10月にレコーディングした音源を収録。本作はバンド解散後の1976年 (1976)にリリースされた。

鈴木によれば、ライヴでやっていた曲をそのままのアレンジで1日で録ったという[1]。いずれの収録曲も、オリジナル・アルバム制作を目的としたレコーディングではなかったが、同グループにとって唯一のスタジオ・レコーディング作品となった。

本作は当初カセットのみでリリースされたが、1989年 (1989)にCD化され、1996年 (1996)には紙ジャケット仕様にて再リリース、アナログ盤も完全生産限定盤にて同時発売された。また、「100Wの恋人」と「砂の女」は、2008年 (2008)にリリースされたクラウン在籍時のソロワーク集ボックス・セット『鈴木茂ヒストリー・ボックス〜クラウン・イヤーズ1974-1979』[注釈 2]の“LIVE AND RARE TRACKS”にも収録された。

収録曲[編集]

Side 1
全編曲: 鈴木茂とハックルバック。
#タイトル作詞作曲
1.グレート・アメリカン・ファンキー・ガール 鈴木茂
2.100Wの恋人松本隆[注釈 3]鈴木茂
3.レイン・イン・ザ・シティー 佐藤博
4.砂の女松本隆[注釈 3]鈴木茂
Side 2
#タイトル作詞作曲・編曲
1.ジャングル・ジャム 鈴木茂とハックルバック

クレジット[編集]

Electric Guitar – 鈴木茂
Keyboards, Guitar – 佐藤博
Fender Bass – 田中章弘
Drums – 林敏明
 
Percussion – 斉藤ノブ
Background Vocal – 桑名マサヒロ
 
Recorded at Crown 1st Studio Oct. 1975

リリース日一覧[編集]

地域 タイトル リリース日 レーベル 規格 カタログ番号 備考
日本 幻のハックルバック 1976年 (1976) CROWN DCT-2141  
1989年10月25日 (1989-10-25) PANAM ⁄ CROWN
CD
ZL-5012 初CD化。
ハックルバック 1996年5月22日 (1996-05-22) CRCP-28104 長門芳郎による鈴木茂インタビュー、およびハックルバックのフォト・アーカイブを収載。紙ジャケット仕様。ジャケットは、ZL-5012と同じ写真を加工したもの。
PANAM ⁄ CROWN ⁄ VIVID
LP
VSLP-4008 初アナログ化。完全限定生産盤。ジャケットはCRCP-28104と共通のものを使用。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 鈴木茂BAND WAGON』 1975年3月25日 (1975-03-25)発売 PANAM ⁄ CROWN LP:GW-4011
  2. ^ 『鈴木茂ヒストリー・ボックス〜クラウン・イヤーズ1974-1979』 2008年7月2日 (2008-07-02)発売 PANAM ⁄ CROWN 6CD:CRCP-50060~65
  3. ^ a b オリジナル・リリースのカセットテープでは、パッケージに"鈴木茂作詩・作曲"とクレジットされていた。

出典[編集]

  1. ^ 『自伝 鈴木茂のワインディング・ロード』株式会社リットーミュージック、2016年3月25日、179-202頁。ISBN 978-4-8456-2793-6。"第十章 その後のティン・パン・アレーとハックルバック"。 

外部リンク[編集]