平山みき

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
平山三紀から転送)
平山 みき
別名 平山 三紀
生誕 (1949-08-22) 1949年8月22日(74歳)
出身地 日本の旗 日本 東京都大田区
学歴 日本音楽高等学校 卒業
ジャンル 歌謡曲
職業 シンガー
活動期間 1970年 -
レーベル 日本コロムビア
CBS・ソニー
ビクター音楽産業
Invitation
ファンハウス
ポリスター
ワーナーミュージック・ジャパン
Rice Music
アップフロントワークス
事務所 イエローライオン
共同作業者 筒美京平
橋本淳
近田春夫
窪田晴男
久保田麻琴

平山 みき(ひらやま みき、旧芸名平山 三紀[1]1949年8月22日 - )は、日本女性歌手である。所属事務所は芸映[1]イエローライオン。身長160cm(1972年3月)[1]

東京都大田区出身。日本音楽高等学校卒業。実姉はミス・エールフランスコンテストに合格後松竹女優となり、後に歌手として活躍した平山洋子である[2]

来歴・人物[編集]

高校在学中から銀座の「メイツ」で、スタンダードジャズナンバーポップスを歌う[1]

1970年昭和45年)、「ビューティフル・ヨコハマ」でデビューし、その鼻にかかった強烈なハスキーボイスが話題を呼ぶ。(作曲者の筒美京平は、当初、B面の「さよならのブルース」の方をA面にしたいと考えていたという。) 翌1971年(昭和46年)、2枚目のシングル「真夏の出来事」がオリコン最高位5位と大ヒットする。続く「ノアの箱舟」も10万枚を売り上げるヒットを記録しスター歌手への仲間入りを果たす。1972年(昭和47年)「フレンズ」がヒットし後に多くのアイドルによってカヴァーされた。初期の楽曲はほとんどが、作詞家橋本淳作曲家筒美京平コンビによる作品であり、「筒美京平の秘蔵っ子」的な存在と言われた[3]

その後もアルバムでは1981年(昭和56年)に近田春夫プロデュースで『鬼ヶ島』、1987年(昭和62年)には『キャバレー・ガール』、1993年(平成5年)にはサンディー&サンセッツとのコラボレートによる『平山みきのエキゾチカ大魔境』と意欲的な作品を発表し続けた。シングルも1987年に出した『冗談じゃない朝』で再びクローズ・アップされ、2001年(平成12年)には新曲『パーフェクト・サマータイム』をリリースするなど、自らのペースを保ちながら[要出典]現在も音楽活動を続けている。

1977年(昭和52年)にばんばひろふみと結婚したが、2005年(平成17年)に離婚。2006年(平成18年)久々の新アルバム『This is Miki Hirayama』を発表。黄色がラッキーカラーで、近年では必ずといってもいいほど黄色でコーディネートした衣装で歌う。

ディスコグラフィ[編集]

シングル[編集]

  1. ビューティフル・ヨコハマ/さよならのブルース(1970年11月10日、P-102)64位
  2. 真夏の出来事/ブン・ブン(1971年5月25日)5位
  3. ノアの箱舟/心のとびらをノックして(1971年10月25日)19位
  4. フレンズ/20才の恋(1972年3月1日※あるいは10日)36位
  5. 希望の旅/いつか何処かで(1972年6月10日)65位
  6. 月曜日は泣かない/潮風の季節(1972年10月1日)67位
  7. 帰らない恋/思い出の朝(1973年3月10日)
  8. 銀河のはてに/私の場合は…(1973年7月10日)
  9. 恋のダウン・タウン/他人の噂(1973年11月1日※あるいは10月10日)82位
  10. 熟れた果実/遊びの味(1974年6月1日)
  11. 愛の戯れ/麦の匂い(1975年2月1日)
  12. 真夜中のエンジェル・ベイビー/私に触れないで(1975年8月1日)
  13. やさしい都会/あなたの来る店(1976年10月1日)
  14. マンダリンパレス/ピロートーク(1979年4月25日)
  15. KIZUNA 絆/パープル(1979年12月21日)
  16. サイレン(Siren Girl)/ヨコスカ・マドンナ(1984年4月21日)
  17. 冗談じゃない朝(Lonely Girl)/バラの奇跡(1987年7月22日)86位
  18. ヴァイア・コンディオス/マンダリン パレス(1988年2月)
  19. 悪女/メロディー(1990年9月1日)
  20. 真夏の出来事〜ハウスでいかせていただきます〜(1991年10月1日)
  21. 春日部慕情/ベサメ・ムーチョ(1992年10月1日)
  22. LOVE SONGは いらない/想い出の海(1994年2月25日)
  23. パーフェクト・サマータイム(2001年8月8日)
  24. 京おんな feat.Miki(2010年11月24日)
  25. ビヨンド(2013年11月20日)※タワーレコード限定発売
  26. 真夏の出来事〜ナウ・アンド・ゼン(2016年7月20日)
  27. Jazz伯母さん/ラスト・ラブ・ソング(2022年5月25日)
  28. Tokyo Riddim 1976-1985(2023年7月4日)
  29. アーティスト(2023年10月3日)平山みき, 野宮真貴

アルバム[編集]

ベストアルバム[編集]

  • ベスト・ヒット・アルバム(1972年12月)
  • ヒット全曲集(1975年11月1日)
  • ベスト・コレクション(1986年5月21日)
  • オリジナル・ベスト(1987年4月1日)
  • ベスト(1991年6月15日)
  • アンコール!! ヒットグラフティ(1991年6月21日)
  • ベスト・セレクション(1993年9月21日)
  • 筒美京平ウルトラ・ベスト・トラックス(1998年1月21日)
  • GOLDEN J-POP THE BEST(1998年11月21日)
  • DREAM PRICE 1000 真夏の出来事(2001年10月11日)
  • コロムビア音得盤(2003年1月1日)
  • GOLDEN☆BEST 平山三紀 筒美京平を歌う アンド・モア(2003年7月16日)
  • ドーナツ盤メモリー(2006年6月28日)
  • エッセンシャル・ベスト(2007年12月19日)
  • ビヨンド〜平山みきオール・タイム・ベスト(2013年11月20日)
  • トライアングル 筒美京平☆橋本淳☆平山三紀 3人の絆(2022年5月25日)

カバーされた楽曲[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 内外人気スターからバレー選手まで 決定版STアイドル名鑑 平山三紀」『週刊セブンティーン』1972年3月14日号、集英社、113頁。 
  2. ^ 【1971年9月】真夏の出来事/平山三紀 コンプレックスだった声が最大の武器に”. スポーツニッポン新聞社 (2011年9月5日). 2016年6月17日閲覧。
  3. ^ アルバム『鬼ヶ島』の2008年盤発売元「BRIDGE INC.」公式サイト内「平山みき「鬼ヶ島」(BRIDGE079)

関連項目[編集]

関連資料[編集]

  • 近田春夫「“ニュートラっぽさ”が魅力の平山三紀色気あるシティガールの雰囲気なら橋本淳しかない」『定本気分は歌謡曲』、文芸春秋、1998年、ISBN 416354660XNCID BA39647659
  • 泉麻人『僕の昭和歌謡曲史』、講談社〈講談社文庫〉、2003年、ISBN 4062737094NCID BA82452507
  • ウルトラ・ヴァイヴ「singers(平山三紀)」『歌謡曲・名曲名盤ガイド : Hotwax presents』1970's ISBN、ウルトラ・ヴァイヴ、シンコーミュージック・エンタテイメント(発売)、2005年、ISBN 9784401751037NCID BA81702198
  • 馬飼野元宏(監修・編)、真鍋新一(編)「§3 筒美京平の活躍:平山三紀と筒美京平」『昭和歌謡ポップスアルバムガイド : 1959-1979』、シンコーミュージック・エンタテイメント、2015年、ISBN 9784401641420NCID BB19475762

外部リンク[編集]