平塚テレビ中継局

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平塚テレビ中継局

地図
情報
用途 電波塔、展望台
管理運営 神奈川県
構造形式 鉄骨造
所在地 日本の旗 日本 神奈川県平塚市万田字泡垂山970番地55号
座標 北緯35度19分14.4秒 東経139度18分37.9秒 / 北緯35.320667度 東経139.310528度 / 35.320667; 139.310528 (平塚テレビ中継局)座標: 北緯35度19分14.4秒 東経139度18分37.9秒 / 北緯35.320667度 東経139.310528度 / 35.320667; 139.310528 (平塚テレビ中継局)
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平塚テレビ中継局(ひらつかてれびちゅうけいきょく)は、神奈川県平塚市湘南平にある共建のテレビ放送中継局。

概要[編集]

神奈川県内のテレビ中継局としては空中線電力が最大である。土地は平塚市、タワーは神奈川県の所有[要出典]

湘南平頂上にあるテレビ塔は1972年(昭和47年)に完成した[1]。テレビ塔はNHKと民放で共同運営している[1]

当初は、県域民放局のテレビ神奈川横浜市鶴見区三ツ池公園に建てた親局から離れた県中央部を補完すると同時に、小田原市など県西部に散在する中継局への送り出し基地の役割も担わせて開局した。その後、首都圏都心部の都市化進展によって一般家庭での東京タワー波の受信が困難になったため、NHK・在京キー局各局も相乗りする形で順次中継局を増設した[要出典]

地上デジタル放送においては各局がアナログでは差のあった送信出力を統一し、テレビ神奈川同様に県中央部の基幹局として位置づけた。県内各地の既存小規模中継局をデジタル化する否かは、この平塚中継所波の受信状態の良否によって判断される。なお、秦野中継局については、当局デジタル波の難視世帯数が多かったため2010年平成22年)3月19日にデジタル中継局が開局した[要出典]

中継局概要[編集]

東京波混信防止のため、アナログ・デジタル共垂直偏波となっている。

デジタルテレビ放送[編集]

リモコン
番号
放送局 チャンネル
番号
空中線
電力
ERP 偏波面 放送対象地域 放送区域
内世帯数
運用開始日
1 NHK
東京総合
19 100W 370W 垂直偏波 関東広域圏
(茨城県、栃木県及び
群馬県を含まない)[2]
101万779世帯 2005年
12月1日[3][4]
2 NHK
東京教育
26 全国
3 tvk
テレビ神奈川
18 神奈川県
4 NTV
日本テレビ放送網
25 関東広域圏
5 EX
テレビ朝日
24
6 TBS
TBSテレビ
22
7 TX
テレビ東京
23
8 CX
フジテレビジョン
21

アナログテレビ放送[編集]

チャンネル
番号
放送局名 空中線
電力
ERP 偏波面 放送対象地域 放送区域
内世帯数
運用開始日
29 NHK
東京教育
映像300W/
音声75W
映像1.55kW/
音声380W
垂直偏波 全国 - 1978年
3月3日
31 tvk
テレビ神奈川
映像1kW/
音声250W
映像4.5kW/
音声1.1kW
神奈川県 1972年
5月1日
33 NHK
東京総合
映像300W/
音声75W
映像1.55kW/
音声380W
関東広域圏 1978年
3月3日
35 NTV
日本テレビ放送網
映像1.6kW/
音声400W
1984年
6月1日
37 TBS
TBSテレビ
39 CX
フジテレビジョン
41 EX
テレビ朝日
43 TX
テレビ東京
1984年
7月12日
  • 所在地: デジタルテレビ放送に同じ
  • 2011年7月24日をもってすべて廃止された。
  • tvk以外はすべて東京親局中継局扱いで、独自回線を用いず、東京タワー波を受信した放送波で再送信していた[要出典]

マルチメディア放送[編集]

周波数 放送局名 空中線
電力
ERP 放送区域 放送区域
内世帯数
運用開始日
214.714286MHz Jモバ 650W - 東京都、神奈川県及び
静岡県の各一部[9]
102万6515世帯[9] -
  • 所在地: 平塚市万田(予定)[10]
  • 2012年5月11日に予備免許が交付され、同年秋に開局予定だったが、ジャパンモバイルキャスティングが総務省関東総合通信局に予備免許の取下げ願いを提出、2013年2月19日に受理された[11][12]
  • ジャパンモバイルキャスティングは、改めて2013年12月13日、NTTコミュニケーションズ湘南藤沢ビルに藤沢中継局を開局したが、2016年6月30日[13][14]に放送事業を停止した。

展望台[編集]

テレビ塔中層部は展望台になっており富士山や相模湾を一望できる[1]。展望台は老朽化により、2021年12月13日から一時閉鎖され、2023年度中に改修工事を完了し再び開放されることになっている[1][15]

出典・脚注[編集]

  1. ^ a b c d 平塚・湘南平のテレビ塔展望台、改修で一時閉鎖へ”. 神奈川新聞 (2021年12月10日). 2021年12月12日閲覧。
  2. ^ 基幹放送普及計画(昭和63年郵政省告示第660号)(総務省電波利用ホームページ)
  3. ^ a b 日本放送協会第1008回経営委員会(2005年12月13日開催)議事録(日本放送協会)
  4. ^ a b c 地上デジタルテレビ放送のエリア(神奈川県平塚中継局) (PDF) (総務省関東総合通信局)
  5. ^ 2万5千分の1地形図「平塚」(国土地理院)
  6. ^ a b 地上デジタルテレビジョン放送局の予備免許の交付<神奈川県内で初めての地上デジタルテレビ放送の中継局>(報道資料2005年9月7日)(総務省関東総合通信局)
  7. ^ 地上デジタルテレビジョン放送局に免許状を交付<株式会社とちぎテレビ、株式会社テレビ埼玉の親局及び「宇都宮」、「前橋」、「平塚」各中継局に免許>(報道資料2005年11月25日)(総務省関東総合通信局)
  8. ^ デジタル混信の発生地域に対する対策計画(千葉県南房総市小浦)”. 総務省関東総合通信局(2014年7月22日作成). 2019年5月12日閲覧。
  9. ^ a b 携帯端末向けマルチメディア放送局(中継局)を予備免許<小田原・平塚中継局>(報道資料2012年5月11日)(総務省関東総合通信局)
  10. ^ 携帯端末向けマルチメディア放送(V-High)のエリア(平塚中継局)(報道資料2012年5月11日) (PDF) (総務省関東総合通信局)
  11. ^ 携帯端末向けマルチメディア放送局(中継局)の取下げ<平塚中継局>(報道資料2013年2月19日)(総務省関東総合通信局)
  12. ^ 平塚送信所の無線局予備免許の取下げ(プレスリリース2013年2月19日)(ジャパン・モバイルキャスティング)
  13. ^ 「テレビと呼ぶには、面白すぎる」NOTTV、4年超でサービス終了 IT Media 2016年6月30日 2020年5月24日閲覧
  14. ^ 放送大学学園の使用していた周波数及びV-High帯域の現状”. 総務省 (2018年11月19日). 2020年5月24日閲覧。
  15. ^ 平塚テレビ中継局 展望台の一時閉鎖に関するお知らせ”. テレビ神奈川. 2022年11月10日閲覧。

関連項目[編集]

  • 湘南平 - 当施設が置かれている山