常見陽平

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常見 陽平(つねみ ようへい、1974年4月4日 - )は、日本労働社会学者[1]、働き方評論家[2]千葉商科大学国際教養学部准教授、HR総合調査研究所客員研究員。

人物・経歴[編集]

北海道札幌市出身。実家は南区藤野[3]。両親ともに歴史学者[2]。母の常見信代イギリス史を専門とし、北海学園大学人文学部教授などを歴任。父は北海道大学教員であったが、陽平が小学5年生のときに病死した。北海道札幌南高等学校を経て、一橋大学社会学部入学。のち商学部に転部し、竹内弘高ゼミナールに所属。学生プロレスサークル「一橋大学世界プロレスリング同盟(HWWA)」にも所属し、サークルの同期に中川淳一郎が、後輩に橋本吉史がいる[4]。1997年一橋大学商学部卒業[5]

1997年大学を卒業し、リクルートに入社。『とらばーゆ』編集部などを経て退社し、2005年株式会社バンダイに転職。人事部人材開発チームで新卒採用を担当。2012年、在職中に一橋大学大学院社会学研究科修士課程入学し、2014年同修了、修士 (社会学)[6]。その後退社し、独立[7]。2015年から千葉商科大学国際教養学部専任講師[2]。2020年千葉商科大学国際教養学部准教授[8]

専門は労働社会学[1] で、著書や AllAbout NewsDigBLOGOSなどでノマドワークスタイルブームへの批判などを行なっている[9]参議院国民生活と経済に関する調査会参考人[10]、参議院経済産業委員会参考人[11] 等も務める。それ以外では音楽(主にヘヴィメタル、ロックフェス関連)、格闘技などの記事も執筆している。

著書[編集]

  • 『三年で会社を辞めたら損ですよ!』Studio Cello, 2007
  • 『ヒーロー社員になろう! 元気と勇気が出る仕事術』インデックス・コミュニケーションズ 2008
  • 『就活格差』中経出版 2009
  • 『人生を変える朝活! いいことだらけの朝時間を徹底利用する』青志社 2009
  • 『内定を決めたひと言』中経出版 2009
  • 『くたばれ!就職氷河期 就活格差を乗り越えろ』角川SSC新書 2010
  • 『就活難民にならないための大学生活30のルール』主婦の友社 2010
  • 『絶対やってはいけない!負ける面接100』マガジンハウス 2010
  • 『「キャリアアップ」のバカヤロー 自己啓発と転職の"罠"にはまらないために』講談社+α新書、2011
  • 『札幌市民のための16歳からのキャリア論』エイチエス 2011
  • 『就活の神さま 自信のなかったボクを「納得内定」に導いた22の教え』WAVE出版 2011
  • 『脱アコガレ!これが真実のマスコミ就活だ!! 内定までの人から、世の中を変える人に』早稲田経営出版 2011
  • 『「意識高い系」という病 ソーシャル時代にはびこるバカヤロー』ベスト新書 2012
  • 『親は知らない就活の鉄則』朝日新書 2012
  • 『大学生のための「学ぶ」技術 就活難民にならないための頭の鍛え方』主婦の友社 2012
  • 『僕たちはガンダムのジムである』ヴィレッジブックス 2012 日経ビジネス人文庫、2016
  • 『自由な働き方をつくる 「食えるノマド」の仕事術 』日本実業出版社 2013
  • 『「すり減らない」働き方』青春新書インテリジェンス、 2013
  • 『ちょいブスの時代 仕事と恋愛の革命的変化』宝島社新書、2013
  • 『普通に働く 』イースト・プレス、2013
  • 『「就社志向」の研究 なぜ若者は会社にしがみつくのか』角川oneテーマ21 2013
  • 『「できる人」という幻想―4つの強迫観念を乗り越える 』NHK出版新書 2014
  • 『リクルートという幻想』中公新書ラクレ 2014
  • 『エヴァンゲリオン化する社会』日本経済新聞出版社 日経プレミアシリーズ 2015
  • 『下積みは、あなたを裏切らない! サラリーマンの新しい掟』マガジンハウス 2015
  • 『「就活」と日本社会 平等幻想を超えて』NHKブックス 2015

共著など[編集]

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脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]