帰雲城
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
帰雲城(かえりぐもじょう)は、今の岐阜県大野郡白川村保木脇(ほきわき)にあったとされる城である。
目次 |
[編集] 概要
帰雲城は当地の有力武将:内ヶ嶋氏の居城であった。寛正年間に内ヶ嶋為氏により築城された。
天正13年11月29日(1586年1月18日)に天正大地震が起き、帰雲山の山崩れで埋没。城主の内ヶ嶋氏理ら一族は全て死に絶えてしまい、この瞬間をもって内ヶ嶋氏は滅亡してしまった。また、そのとき埋まったとされる埋蔵金伝説があることで有名。
なお、城のあった正確な位置は現在も特定されていない。保木脇に帰雲城趾の碑が建っているが、その場所が城跡であるとの確証は得られていない。
[編集] 願泉寺資料
泉州貝塚(現在の大阪府貝塚市)にある願泉寺住職道喜(宇野主水)が安土桃山時代につけていた日記、『貝塚御座所日記』に以下の記述がある。
- 天正十三年七月五日、未刻、大地震。
- 天正十三年十一月十一日、夜九ツ半地震。この頃「光るもの」みたるもの多し。
- 廿九日夜四ツ半過ぎ大地震、十余日止まず。京都三十三間堂の六百体の仏像すべて倒る。飛州の帰雲と云う在所内島と云う奉公衆ある所なり。地震に山をゆりくずし山河多くせかれて、内島の在所へ大洪水はせ入って、内島一類地下人にいたる迄残らず死たる也。他国へ行きたる四人残りて泣く泣く在所へ帰りたる由。彼の在所はことごとく渕になりたる也。
他、「越中国名跡志」という史料にも同様の記述があると言われる。
[編集] 関連書籍
[編集] 研究書
- まぼろしの帰雲城 - 佐々克明による研究書。新人物往来社1972年刊。絶版
- 帰雲城大崩壊 - 上と同じく佐々克明による続編の研究書。書苑1985年刊。ISBN 4915125521 絶版
- 歴史の足跡をたどる日本遺構の旅 - 詳細な地図や豊富な資料、貴重な写真・図版満載。「なるほど知図bookまっぷる選書」 昭文社2007年刊。ISBN 9784398143051
- 『消えた戦国武将 帰雲城と内ヶ嶋氏理』加来耕三による研究書。メデイアファクトリー社。
2011年刊 ISBN978-4-8401-4344-8
[編集] 創作作品
- 左の眼の悪霊 - 和田慎二による少女漫画。帰雲城を材にとったと思われる地中に埋もれた戦国時代の城とその財宝が登場する。
- 変幻退魔夜行カルラ舞う! - 永久保貴一
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 帰雲城と内ヶ島氏の謎
- 埋没城伝説の館資料としては乱雑だが、報告書や聞き取り調査等がある。
- 飛騨・帰雲城 大地震で陥落、今も埋没 朝日新聞
- 新・帰雲城と内ヶ嶋氏の謎