巨大娘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

巨大娘(きょだいむすめ、Giantess)は、女性の巨人を指す俗称。場合によっては、巨大女と呼称されることもある。英語圏のGiantessの訳語である。英語ではしばしばGTSと略される。その定義は、大別して高層ビルに匹敵する現実では有り得ないほど巨大な体躯を持つ明らかにフィクション上でしか存在しない女性と、身長180センチから2メートル強程度の実在する(或いは、その可能性が高い)「長身」の女性に分けられる。

本項では、前者について記述する。なお、後者を前者と区別する場合「リアルGTS」と表現する場合がある。

巨大な女性像[編集]

神話・伝説上の巨大な女性像[編集]

エジプト神話では天はヌトという女神であり、夕方になると太陽を飲み込み、朝になると太ももの間から昼の世界へと送り出す。 ギリシャ神話の大地の象徴である女神ガイアは、全ての神々の母であり巨大な体躯を持っている。ガイアは自分の子供でもあるウーラノスとの間に子を成すが、この子らは皆巨人でありティターンと呼ばれている。また北欧神話では霜の巨人・ヨートゥン族として男女を問わず巨人が登場する。これらの神話以外でも世界創世記の伝承に見られる女巨人は、世界誕生と深く関わりを持ち、何故か艶かしい存在として描かれることが多い[要出典]

ガリヴァー旅行記における巨大な女性像[編集]

18世紀前半に刊行されたジョナサン・スウィフトガリヴァー旅行記」の第二篇・ブロブディンナグ国渡航記では、それまでの伝承とは全く異なる巨大な女性像が描かれた。巨人国・ブロブディンナグの王妃や女官たちがガリヴァーに対して取った粗野で下品な言動や行動は、原作者の異性に対する不信感・嫌悪感を表したものだとされている。

20世紀後半のアメリカにおける巨大な女性像[編集]

1958年に公開されたアメリカ映画妖怪巨大女」(原題: Attack of the 50 Foot Woman)は、巨大な女性像が登場するフィクションにおけるエポックメイキング的な作品である。主人公・ナンシーがUFOによって訳もわからず巨大化させられ、最初は戸惑いつつもその巨大な体躯で浮気性の夫に対して復讐すると言うストーリーの本作は観衆に強いインパクトを与え、1993年ダリル・ハンナ主演でリメイクされたのを始めパロディも多数製作された。

アメリカンコミックでは「フェムフォース」(AC COMICS)のガルガンタを始め、巨大化して闘うヒロインが1990年代から多数登場しており、現在では一つのスタンダードを形成している。

巨大娘と「萌え」[編集]

日本では「ウルトラマン」第33話「禁じられた言葉」におけるフジ隊員の巨大化や「あばしり一家」(永井豪)の極悪人ハンター・法印大子など特撮漫画アニメを始め多数のフィクションで巨大娘が登場している。見た目のインパクトが強いことからかなり古い時期より潜在的に「萌え」属性の一つであったと考えられるが、この属性が認知されるようになったのは比較的最近のようである。日本でもアメリカンコミックのような「闘う巨大娘」の描写は存在し、近年ではストレートに「闘う巨大娘」をテーマとするアニメ「UG☆アルティメットガール」も登場している。

欧米では「巨大フェティシズム」(Macrophilia)は広汎に認知されており、同好者間のコミュニティも活発である。

巨大娘に対して「萌え」を感じるポイントは多種多様で、傍若無人に暴れ回って街を破壊する様子に萌える者もあればその巨大さ故の包容力に萌える者もある。また、前者がエスカレートした結果「巨大娘に踏み潰される」ないし「巨大娘に食べられ(丸呑みされ)る」と言う自己破滅的なシチュエーションを好む者も存在する。他方、巨大娘から見ると相対的に小さな存在である普通の人間があたかも一寸法師のように巨大娘の体を這い回るシチュエーションや、  訳もわからず巨大化させられて戸惑ったり巨大化の際に着衣が破れてしまい全裸で恥ずかしがるシチュエーションに対する「萌え」も存在する。

類似パターン[編集]

人間が縮小化し、普通の大きさの女性があたかも巨大女性のような扱いになるといったシチュエーションがままある。このようなシチュエーションをシュリンカー物と呼ぶことが多い。

なお、逆に「巨大な男性」への萌えや恋愛を扱った作品は非常に少ない。既に1930年代の米国のウィアードテイルズ誌の頃から「表紙イラストの巨大怪物に襲われる美女」といった形での「相対的に小さな女性」を扱ったジャンルはあるものの、原則として「相対的に小さな女性」をメインにおいたものが中心であり、巨大な男性キャラを中心に置く事はまずない。実際、南くんの恋人BLEACH読み切り版、やぶうち優の読み切り、姫ちゃんのリボンの一エピソード、カードキャプターさくらの一エピソード等々などで「相対的に女性より巨大な男性」の描写はあるが、どれも男性をその巨大さゆえに萌えたり恋愛したりする対象としたは扱ってない。また、唐沢俊一の著書の中においてウルトラマンに欲情するゲイの男性のエピソードが紹介されているが、これもその巨大さへの欲情ではなく怪獣に負ける場面に欲情するためだと解説されている。

巨大娘が登場する主な作品[編集]

漫画[編集]

アニメ[編集]

特撮[編集]

ゲーム[編集]

小説[編集]

パフォーマンス[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]