川崎苑子

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川崎 苑子(かわさき そのこ、8月21日 - )は、日本漫画家山梨県出身。都留文科大学卒業[1]血液型はB型。

1972年に『週刊マーガレット』(集英社)に掲載された、「マキとあたし」でデビュー。その後も同誌にて1970年代から1980年代にかけて作品を発表した。2000年代は北村夏のペンネームで活動している。

概要[編集]

ショートコミックや読み切りの作品が中心であり、日常生活を描いているものが多い。やわらかな絵柄を用いて、ほのぼのとした雰囲気を持たせている。主人公は子供が多いが、『ポテト時代』のように主人公が18歳(高校卒業後で就職浪人中という設定)のものもある。

なお、以上は川崎苑子として発表された作品についてのことであり、北村夏のペンネームで発表された作品の主人公は大人である。ペンネーム変更後は大人向けの内容になったが、やわらかな絵柄は変わっていない。

略歴[編集]

  • 1972年 - 「マキとあたし」でマーガレットまんが賞を受賞してデビュー。
  • 1973年 - 『週刊マーガレット』(集英社)にて『あのねミミちゃん』の連載が開始。
  • 1970年代後半 - 『りんご日記』・『土曜日の絵本』を連載し、同誌のレギュラー作家となる。
  • 1980年代前半 - 『野葡萄』などの読み切り作品や、『ポテト時代』などの連載作品を発表。
  • 1980年代後半 - 執筆活動を休止。
  • 1990年代 - レディース誌に活動の場を移し、ペンネームを「北村夏」に変える。作品も大人向けに。
  • 2004年 - あおば出版から『私に似た人』が刊行される。復刻版を除くと2008年11月現在では最後の単行本となっている。
  • 2006年 - 朝日ソノラマから『いちご時代』、『ポテト時代』(『野葡萄』を併録)が刊行される。作者が1980年代に連載を開始した作品としては初の復刊。

作品リスト[編集]

  • あのねミミちゃん
  • タンポポとりでにあつまれ
  • りんご日記
  • 土曜日の絵本
  • 麦子さんの時間割
  • TWO
  • 野葡萄
  • ポテト時代
  • いちご時代
  • 猫的生活12か月(エッセイ漫画
  • 私に似た人(北村夏名義)

コミックス[編集]

2008年11月現在。

  • 土曜日の絵本(全4巻) - 集英社文庫(コミック版) (集英社)
  • ポテト時代(全1巻) - ソノラマコミック文庫(朝日ソノラマ
  • いちご時代(全2巻) - ソノラマコミック文庫

ウェブコミック[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『銀色の童話』(集英社漫画文庫、集英社)の作者紹介より。