川原彰 (政治学者)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
川原 彰
人物情報
生誕 (1958-02-26) 1958年2月26日(66歳)
日本の旗 岡山県
学問
研究分野 政治学
主要な作品

『東中欧の民主化の構造 -
1989年革命と比較政治研究の新展開』
『ポスト共産主義の政治学』
『民主主義の天使 - ポーランド・自由の苦き味』

(「三部作」と自ら命名)
テンプレートを表示

川原 彰(かわはら あきら、1958年2月26日 - )は、日本の政治学者、元中央大学法学部教授。専門は比較政治学、現代政治理論。現在[いつ?]は、丸山塾塾長として、丸山眞男研究を行っている。

略歴[編集]

岡山県倉敷市生まれ。父は海軍兵学校78期生(のちに倉敷紡績株式会社勤務)。静岡県立御殿場南高等学校(3年次編入)、駿台高等予備校を経て、慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、同大学大学院法学研究科政治学専攻で学び、1986年博士課程政治学専攻単位取得満期退学。1993年に大学院再入学後、課程博士号(博士法学))取得[1]。論文名は「東中欧の民主化の構造 -「連帯」運動から1989年革命へ- 」[2]内山秀夫に師事。

職歴[編集]

1986年立教大学法学部助手就任、1988年立教大学法学部兼任講師就任、1990年杏林大学社会科学部専任講師就任、1994年杏林大学社会科学部助教授昇任、1996年中央大学法学部助教授就任。1997年中央大学法学部教授昇任。2009年より中央大学を退職し、丸山塾塾長。中央大学法学部在職時は、政治学科1年次科目:「政治学」、「国際学」を担当していた。

人物[編集]

  • 学生時代は指導教員である内山秀夫のほか、その他自主ゼミや勉強会を通じて丸山眞男藤田省三に師事していた。
  • 中央大学父母連絡会機関紙『草のみどり』第173号「まなびやの学生たち」に寄せた自身のエッセイ「『人間の条件』をめぐる風景」は、「大学情報総合データベースサービス(私設サイト)『受験生必見!教授ランキング』では、2003年2月現在、全国43位。インターネット投票で4票を獲得」している[要出典]
  • 学術論文のほか、週刊の書評紙である『週刊読書人』や公明党機関紙である『公明新聞』に書評を執筆していた。

著書[編集]

※は著作で「三部作」と自ら命名したもの。

単著
  • 『東中欧の民主化の構造――1989年革命と比較政治研究の新展開』(有信堂高文社、1993年)※
  • 『比較政治学の構想と方法』(三嶺書房、1997年)
  • 『市民社会の政治学』(三嶺書房、2001年)
  • 『現代比較政治論 - 民主化研究から民主主義理論へ』(中央大学出版部、2005年)
  • 『現代市民社会論の新地平 - アレント的モメントの再発見』(有信堂高文社、2006年)
編著
  • 『ポスト共産主義の政治学』(三嶺書房、1993年)※
共編著
  • 酒井由美子)『高柳先男先生追悼論文集』(中央大学出版部、2003年)
  • 内田孟男)『グローバル・ガバナンスの理論と政策』(中央大学出版部、2004年)
共訳書

脚注[編集]

  1. ^ 「職業としての政治理論 : 自伝的回顧 1958-2008」『法学新報』第115巻第3・4号(中央大学法学会、2008年10月)
  2. ^ 川原彰「東中欧の民主化の構造 : 「連帯」運動から1989年革命へ」1993年、doi:10.11501/3091424NAID 500000093923