岐阜和傘

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岐阜和傘(ぎふわがさ、Gifu Japanese Umbrella)は、岐阜県岐阜市特産の和。岐阜の伝統工芸の一つである。岐阜市加納地区が主な生産地で、傘を広げた干し場の光景が岐阜和傘の町を実感させている。

1992年平成4年)3月30日岐阜県郷土工芸品に指定されている。

特徴[編集]

  • 傘布に美濃和紙を使用している。
  • 数々の天然素材により十数人の熟練職人の手を経て、数ヶ月をかけて仕上げられる。
  • 工程は日本の工芸品の中でも特に複雑で全工程は100を超える。
  • 多種多様な工程があるため1本の傘を1人で作り上げるのは至難の技。

歴史[編集]

  • 1639年寛永16年) - 松平丹波守光重が加納藩主になり、明石(兵庫県)から傘職人を連れてくる。
  • 1756年宝暦6年) - 加納藩主・永井伊賀守尚陳が、輪中地帯にある加納藩の水害による藩の財政難や下級武士の生活難の救済を目的とし和傘作りを内職として奨励。現在の岐阜和傘の基礎となる。
  • 江戸時代末 - 年間52万本余り生産し江戸へも出荷。
  • 明治初期 - 分業が始まる。年間1,200万本生産し、海外へも出荷。
  • 昭和の最盛期 - 年間1,500万本生産。
  • 現在- 年間数万本生産。

和傘の種類[編集]

  • 野点傘 - 野外で行われるお茶会で使われる。
  • 番傘 - 男性用の傘。
  • 蛇の目傘 - 傘の中央に蛇の目の様な模様が描かれていることからこう呼ばれている。
  • 舞踏傘 - 踊りの時に使われる。華やかな模様が描かれている。

その他[編集]

日本各地の和傘で有名な産地の多くは、部品供給などで岐阜からの支援が無ければ継続が困難な状態である。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]