ヤマブドウ

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ヤマブドウ
クロンキスト体系
ヤマブドウの未熟果
ヤマブドウの未熟果
ヤマブドウ(イギリスはロンドンにあるヨーロッパ最古の薬草園チェルシーフィジックガーデンで栽培されているもの)
ヤマブドウ
(イギリスはロンドンにあるヨーロッパ最古の薬草園チェルシーフィジックガーデンen]で栽培されているもの)
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : バラ亜綱 Rosidae
: クロウメモドキ目 Rhamnales
: ブドウ科 Vitaceae
: ブドウ属 Vitis
: ヤマブドウ V. coignetiae
学名
Vitis coignetiae
Pulliat ex Planch.[1][2]
シノニム
V. amurensis var. glabrescens (Nakai) Nakai [possibly syn. of V. coignetiae var. glabrescens, not V. coignetiae][1][2]
和名
ヤマブドウ
英名
crimson glory vine

ヤマブドウ山葡萄学名Vitis coignetiae)は、ブドウ科つる植物である。また、その果実のことをも指す。冷涼地に自生する野生種で、サハリン島ロシア)、南千島日本列島(うち、北海道本州四国)、および、鬱陵島韓国)に分布する[1][2]1883年記載[1][2]

日本語古語ではエビカズラと言い、日本の伝統色で山葡萄の果実のような赤紫色を葡萄色(えびいろ)[3]と呼ぶのはこれに由来している(※正確な色などについては当該項目を参照のこと)。

目次

[編集] 特徴

は10- 30cm程の大きさで互生し、柄元に窪みのある五角形様で、裏面に茶褐色の毛が生える。蔓(つる)は、葉に対生する巻き髭で他の植物等に巻き付き、高く上る。 初夏に開花し、は葉に対生する花柄に黄緑色の小花が多数着花する。萼(がく)は輪形で、花弁および雄しべは5つ、雌しべは1つからなる。また、雌しべは健全であるが、発芽能力のない花粉しか持たない雄しべを有する雌株(正確には機能的雌株)と発芽能力のある花粉を持つ雄しべは有するが、雌しべの柱頭退化しているため、受粉・受精ができない雄株(正確には機能的雄株)に分かれるため、1本だけでは果実が生らない。果実は雌株のみに生り、雄株は花粉提供のみである。雌雄異株。 果実は球形で秋に熟し黒紫色になる。甘酸っぱく、生食できる。品質は安定しないが、日本の在来種として見直す動きがある。

日本では近年[いつ?]ワインの原料としても注目されており、他種との交雑など品種改良の動きも見られる。また、韓国全羅北道では製品化されている[4]変種に、葉の裏面が無毛のタケシマヤマブドウVitis coignetiae var. glabrescens がある。

蔓を伸ばすヤマブドウ
ヤマブドウの葉

[編集] 利用

[編集] 食用

生食のほか、ジャムジュースシロップ漬けなどに利用される。また、実を乾燥させ、ドライフルーツ(干し山葡萄)としても食される。また、ワインの原料ともされる。

なお、日本の酒税法(酒税法第7条、第54条、同法施行令第50条、同法施行規則第13条第3項)[5][6]では、ヤマブドウは「ブドウ」と見なされる。このため、ヤマブドウをリキュールおよび果実酒に使用すると酒税法違反となる。

[編集] 道具

ヤマブドウの樹皮)は、日本ではを始めとする収納用品などの材料として古くから利用されてきた[7]ゴムのように粘性の高い強靭な繊維からなる日本産のヤマブドウの樹皮は、それだけに癖の強い性質でもあり、加工しないままでは極めて使いづらいため、なめし加工を施すことで利用可能な状態にする[7]現代では籠バッグの(少なくとも日本製のものでは、)最も一般的に使われる材料であり[7]、製品は「やまぶどう籠バッグ」「山葡萄かご」などと呼ばれて市販されている。樹皮のところどころに自然のままに残る皮目を、あえて加工せずに野趣あふれるデザインとして活かす場合もある[7]

[編集] 脚注・出典

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  1. ^ a b c d GRIN (2009年5月23日). “Vitis coignetiae information from ARS/GRIN”. Taxonomy for Plants. National Germplasm Resources Laboratory, Beltsville, Maryland: USDA, ARS, National Genetic Resources Program. 2011年11月27日閲覧。
  2. ^ a b c d GRIN (2009年5月23日). “Vitis coignetiae var. glabrescens information from ARS/GRIN”. Taxonomy for Plants. National Germplasm Resources Laboratory, Beltsville, Maryland: USDA, ARS, National Genetic Resources Program. 2011年11月27日閲覧。
  3. ^ 葡萄色 えびいろ”. WEB色見本 和色大辞典[1]. Colordic.org[2]. 2011年11月27日閲覧。
  4. ^ 検索キーワード:"Red Pearl Dry Wine", "Muju Chilyeon Winery" - 2011年11月27日閲覧(Alibaba.com等)。
  5. ^ 酒税法”. 法庫(非公式ウェブサイト) (2011年). 2011年11月27日閲覧。
  6. ^ 酒税法施行令(昭和37年3月31日政令第97号)”. 日本の法令の検索(非公式ウェブサイト) (2007年7月1日). 2011年11月27日閲覧。
  7. ^ a b c d File226 「かごバッグ」- これまでの放送”. 美の壺』(公式ウェブサイト). NHKテレビ (2011年11月24日放送回). 2011年11月27日閲覧。

[編集] 関連項目

  • エビヅル(蝦蔓、Vitis ficifolia) :ヤマブドウ同様、果実は食用。ヤマブドウの日本語古名「エビカズラ」と語源的に同根である。
  • ブドウ(葡萄)
  • ノブドウ(野葡萄、Ampelopsis glandulosa var. heterophylla) :果実は食べられない。
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