山本邦之助

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山本 邦之助(やまもと くにのすけ、1869年12月15日明治2年11月13日) - 1955年昭和30年)12月23日)は、東京キリスト教青年会YMCA)の第2代目総主事である。

経歴[編集]

1869年(明治2年)島根県に生まれる。東京高等商業学校(現一橋大学)卒業後に、地元の村役場、三井銀行(現三井住友銀行)などで勤めた後、日本郵船に入社する。1902年(明治35年)に統計課長に就任した頃、V・W・ヘルムの指導する日本郵船内の聖書研究会の影響で、銀座教会洗礼を受ける。

1905年(明治38年)に東京YMCAの第2代目の主事になる。1923年大正12年)の関東大震災の復興を終えるまで務めた。1924年(大正13年)に青山学院高等学部商科長に就任する。1928年(昭和3年)にはペルーに移住する。ワラル繰綿工業会社を設立し、日本ペルー協会の顧問も務める。1939年(昭和14年)病気で日本に帰国する。

著書[編集]

  • 『南十字を望美て』(1939)
  • 『禿翁百話』(1951)

参考文献[編集]

  • 『日本キリスト教歴史大辞典』教文館、1988年。