屋根裏

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屋根裏

屋根裏(やねうら)とは、屋根の裏側に当たる部分の空間、天井と屋根の間の空間のことである。小屋裏、天井裏とも言う。

日本の住宅では昔から物置のスペースとして使われ、薄暗い空間をイメージさせるが、近代建築などでは窓から光を取り入れ書斎や子供部屋として使われていたりもする。また、水平の天井を張らずに小屋組みまで吹き抜けにし、上部に空間を設けたもの(ロフト等)も屋根裏の一種になる。

人が活用するスペースとしての屋根裏を特に屋根裏部屋という。

活用できないか、していない屋根裏にも、点検口を設けて最低限に出入りが可能なようにする必要がある。多くは、押入れの隅に開かれることが多い。

建築技術[編集]

屋根裏にある程度の大きさの空間を確保するためには、勾配屋根を支えるための小屋組の部材が邪魔にならないよう工夫しなければならない。

二段階の勾配を持つ屋根。意図的に屋根の中腹を外側に膨らませたような形となっているため、屋根裏に高さを確保できる。
小屋組の部材が邪魔になりにくいクイーンポストトラス・マンサードトラスなどは屋根裏に空間を確保するのに適している。

また、空間の確保だけでなく、換気・断熱などにも配慮しなければならない。これらに特に配慮しなければ屋根裏は50℃をゆうに超える高温となり収納物に傷みを生じることもあり、部屋として用いるなら居室と同等の配慮が必要となる。

屋根裏のイメージ[編集]

"普段立ち入れない静謐でミステリアスな場所"というイメージや、"先祖の宝物が眠っているかもしれない"というイメージ、"子供への懲罰部屋"というイメージから児童文学などにおいて物語のモチーフにしばしば登場する。例えば「小公女」の主人公セーラに与えられたのは屋根裏部屋となっているが、これは彼女の惨めな境遇を表現する重要な装置として使われている。

生物[編集]

開放されていない屋根裏は、人家周辺に生息する動物にとっては、樹洞のようなものであり、彼らの生活の場となる例がある。ネズミが屋根裏を走る音はよく聞かれる(ハツカネズミクマネズミ)。アライグマが巣くう例もある。彼らの糞尿が被害をもたらす場合もある。

関連項目[編集]