屋外排泄

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屋外排泄(おくがいはいせつ)とは、屋外において便所が無いところで排泄すること。

便所が無かった原始時代においてはごく自然なことであり、違反でも何でもなかった。しかし、近代化に伴い公衆衛生疫病の防止)の観点から法令で禁止されることとなった。

地域によって考え方は異なる。日本では軽犯罪法にて取り締まられているが、守られていないことも多い。中国では子供に股割れズボンを穿かせていつでも何処でも用が足せるようにしてある。シンガポールの街中では厳禁である。都会では禁止されていて、田舎では寛容な傾向があるが、田舎でも絶対に用を足してはならないところも存在しており注意が必要である。

尿の方が回数が多く液体であり蒸発するなどして跡が残りにくいことから、罪悪感も少なく多く行われ、排泄物をそのままにしておく傾向にある。その反面、の方は固体であり、跡形が残りやすいことから滅多に行われない。

子供は容量が少ないこともあり、よく行うが、日本では近年の少子化の影響を受けあまり見られなくなってきている。また生活様式の変化に伴う子供の羞恥心の高まりも影響していると見られる。

目次

[編集] 屋外排泄が行われる時

一般的に渋滞発生時や飲酒時などトイレまで我慢できないとき、それに野外活動の際に行われる。しかし、トイレに行くのが面倒なときや、屋外排泄を魅力的に感じる場合などにも行われる。

  • 渋滞 - パーキングエリアまで持たず、携帯トイレ等を持ち合わせていないとき。
  • 飲酒 - アルコールを摂取すると利尿作用で尿が増えるのと、理性が麻痺して羞恥心がなくなるため。
  • その他トイレまで我慢できないとき - 登山ハイキングなどの場合、使えるトイレがないことが多い。
  • トイレまで我慢できるが屋外排泄したいとき - トイレに行くのが面倒なときや、屋外排泄を魅力的に感じてどうしても屋外排泄したいときにも行われる。それは上述の様に緊急性のあるものではなく、怠惰や遊びの要素を含んでいる。開放的な雰囲気の中用を足したいと感じる場合などに行われる。

[編集] 屋外排泄がよく行われる場所

羞恥心および汚す箇所を最小限にとどめ目立たなくするといった理由で隅の方や目立たない場所で行われることが多い。

  • 側溝(ドブ、川など) - 隅の方であまりきれいではない、かつ出した尿が広がって水溜りとなって目立たず流れていくだろうという認識の元行われる。
  • 公園の隅 - 特にトイレのない公園で遊んでいて催した際に行われる。いまだにトイレのない公園は多い。
  • 駐車場 - 駐車場からトイレまで離れている事が多いため行われる事が多い。車の陰になっていることも要因のひとつである。
  • 道路の隅 - 散歩の途中やドライブ中に催した際に行われる。
  • 緑地帯 - 高速道路をドライブ中に催した際に行われる。
  • 野原(草むら) - 草花が用を足している時やそのあとを隠してくれるため、遊んでいて催した際などに行われる。
  • 田畑 - 農作業中などに行われる。畑の肥やしになるという考え方から。
  • 森林 - 木々が生い茂っており、奥へ入れば目隠しになるため行われる。キャンプの際に行われることが多い。
  • 建造物の側(電信柱など含む) - 的にして行うことも多い。

近年は都会人は田舎の様子がわからないので、車道以外は道と考えない例があり、山中の道路で排便を催した場合、車道に交差する山道など歩行用の道路を野糞の場所に選ぶ例が多い。山道を歩く場合、車道に交差する地域では注意が必要である。

しかし、羞恥心をあおる目的で野外排泄をする人間もいる。そのような人間は、

  • トイレ、またはトイレの前
  • 人通りの少ない地下道

などで行う。

[編集] 屋外排泄が寛容な場所

自然の中や元々汚れているところでは寛容な傾向にある。

  • 下水道(ドブなど) - もともと汚れており、目立たずに流れていくから。
  • 野原(草むら)

[編集] 屋外排泄が特に禁止されている場所

汚してはならない場所や汚した際には復旧が困難となる場所では特に禁止されている。

  • 宗教施設(神社、仏閣、墓地、地蔵など) - 神聖なもので汚してはならないとされているから。
  • 上水道(生活用水として使っている川、井戸など) - 疫病予防の観点から。
  • 高山 - 気温が低く、排泄物を分解する微生物の働きが落ちるため。
  • 公園の砂場 - 抵抗力の弱い幼児が遊ぶ事が多い場所だから。

[編集] 社会的見地から見た屋外排泄

屋外排泄は、予想できない渋滞の発生時やトイレの無い山中などでは許されることもあるが、これは極めて稀有なケースで、基本的には軽犯罪法違反である。また、場所によっては刑法第142条の『浄水汚染』(付近に飲料水として使用されている井戸などがあった場合)、同第261条『器物損壊等』(他人の所有物などに放尿・排便した場合)、同第174条『公然わいせつ』(人々が集合したり往来のある場所などで陰部を露出して放尿・排便した場合)によって処断されたケースもあり、更に公衆衛生上も好ましくないため無論認められる行為ではない。当然、男女の性別も問われない。

しかしながら、刑法に抵触する上記のケースはともかく、単純に屋外排泄を行っただけの場合は、あまり厳しく取り締まられていないのが実情である。これは、摘発の方法が事実上警察官の目視によるしかないこと、排泄後に犯人を特定することが難しいことなどに起因する。

[編集] 科学的見地から

「小便は樹木類の肥料となる」との理由で自己の野外排尿を正当化する人もいるが、これは全くの誤解である。小便を肥料として用いるには、容器にいれて1~2ヶ月程保管し発酵させなければならず、排尿直後の小便は逆に樹木を傷めてしまう。繁華街ビルなどでは酔っ払いなどによる立ち小便が原因で植え込みの木が枯れてしまうという被害が出ている。日本では昭和時代中期まで人の糞尿を農耕の肥料として用いてきたため、このような誤った解釈がうまれたと推測される。ちなみに人糞は窒素リン酸などを含有しており、脱糞直後の状態でも十分肥料として通用する。

もちろん、これらの事を理由に野外排泄を行ってよいという訳ではない。

なお、昆虫採集家が野外で採集する際に、野糞を行うことがある。すると、動物の糞を好む昆虫、糞虫ハエ類が集まってくる。もし採集家がこの類の採集を求める場合、これを見逃す手はないので、当然のように時間をおいて立ち戻り、集まった昆虫を採集する。昆虫採集の方法として、このような虫を捕るために糞を用意しておいて、それを置いて集める方法があり、これはトラップのひとつとされる。そこから、このような自分の糞で虫を集めることをセルフトラップと呼ぶ。ちなみにこれは由緒正しい方法であって、かの南方熊楠もこれを行っていた記録がある。

[編集] 後始末

地表に吸い込まれる尿と異なり、糞はあとに残るし、臭いもある。また、最後に尻を拭かなければならないから、紙も出る。これらをそのままに放り出してある例もあるが、できれば土をかけるか石をかぶせるかした方が良いだろう。

なお、野糞をするのは便所へ行く用意ができていない状態であることが多い。当然ちり紙など持っていない可能性がある。やむを得ない場合は紙であればなんでもよし、とするが、それさえなければ、野外の場合、木のを使う方法がある。草の葉も使えないこともないが、シダの葉は避けた方が無難である。

また、東南アジアから西アジアで広く行われている「手と水で洗い流す(=手動ウォシュレット)」という方法に慣れておくと、このような非常事態にも慌てることなく対応できる。ただし、糞が、沢などの人が飲用に利用する可能性のある水に混入しないよう注意が必要である。

[編集] その他

  • 南極で野糞をすると、出たものが即座に凍り付く。これを曲がり石というらしい。
  • 野糞に関する川柳「広々と 心せわしき 野糞かな」

[編集] 関連項目